概要
赤出目金の突然変異を固定化したと言われている。出目金との違いはその独特の目の向きと、出目金にある背ビレがないこと。名前の由来は眼が天を向いているので「頂天眼」と名付けられた。赤、更紗以外にも体色が黒、茶、青、キャリコ柄の頂天眼が存在する。これらは黒出目金、キャリコ出目金からの突然変異。
実は歴史が非常に古い品種で、その歴史は中国清王朝時代。先端がすぼんだ瓶の中で何代にもわたり飼育したところ、横についていた眼が陽の光を求めて徐々に上に向くようになったというウソかホントか判らないがそういう逸話が残っている。そもそも宮廷支配層で朝廷からの貢物とされていたような感じである限られた人種のたちしか存在が長い間知られていなく、最近になるまで日の目を見なかったせいで作出過程は未だ謎が多い品種である。
ちなみにその眼の視力はまったく無く嗅覚を頼りに餌を探す。そういう意味では出目金に近い。
正直日本では人気はあまりないと思う。
日本人的にはあまりにも特異な魚とかけ離れた外観でちょっと・・・という方は多いのでは。
入手は難しくはないがそれなり。お値段は良形を求めるとそこそこ。
飼育方法
出目金の派生種。基本的に各種文献のセオリーどおりの飼い方でいいが前述の通り眼はほとんど見えていないので飼うとしたら単独飼育、もしくは他の品種と混合させないで頂点眼のみでの飼育で。眼が傷つかないように水槽内の置物や石には注意を。