概要
複数の金魚を広くて浅い水槽やプラ舟などで泳がせ、ポイと呼ばれる専用の道具や最中(もなか)の皮等を使用して金魚を掬う遊び。
全国各地の祭りや縁日で見かける的屋の一種としてよく知られるが、金魚の一大養殖地である奈良県大和郡山市では町おこしも兼ねて、競技としての金魚すくいの全国大会が開かれている。
このほか、金魚・観賞魚のイベントなどでは「高級金魚すくい」や「ピンポンパールすくい」などというものも存在するほか、金魚以外をすくう亜種として「スーパーボールすくい」や水風船をすくう「ヨーヨーすくい(ヨーヨー釣り)」などもある。
使金魚すくいに使われる金魚は幼魚が多い。大半は「ワキン(和金)」と呼ばれる、金魚の中では極めてポピュラーな種である。
また、「黒出目金」という黒い出目金を混ぜることもあり、お祭りでよく見かける「赤い金魚の中にわずかに混じっている黒い金魚」は大抵こいつである。
このほか、一回り大きな金魚が混じっていることもあるが、大きい分力も強いため脆弱なポイではすくうことが出来ず、事実上の客寄せパンダであることも多い。
道具
ポイ
金魚すくいにおいて、金魚を掬う為に使われる代表的な道具。
プラスチックや針金で作った柄のついた輪に、濡れると破けやすくなる紙が貼ってある。
ポイには号数があり、号数が大きくなるほど紙が薄い。
最中の皮
最中の皮に針金を通して柄の部分を作った物や、柄となる割り箸と最中の皮を洗濯ばさみ等で繋いだ物などがポイの代わりに使用される場合もある。
ポイに比べて吸水性が高くすぐにふやけるため連続使用には向いておらず、ポイを使う金魚すくいに比べると難易度は一般的に高めとされている。