概要
昭和30年代に中国より日本へ輸入された中国原産の金魚、珍珠鱗からさらに短尾で丸手のものを選別固定化したもの。ピンポン玉の様な真丸体型、短い尾、パールスケールと呼ばれる半円真珠の様な鱗が特徴。
ピンポンパールはお店で良く見ることができる。小型でそのコロコロとした外観から小さい子供や女性に人気で、金魚すくいの一種、ピンポンパールすくいなんてのも結構やってるところが多い。 最近はここから金魚の飼育生活をスタートする方も多いとか。
今日お店で売られているものは東南アジアから輸入されたものが多い。最近では国産のものもちらほら出ている模様だが体質的に丈夫な反面丸っこさにかけるとの声もある。
飼育方法
まともに大きくしようとすると案外難しい品種。
出所が東南アジアの高水温地なので日本の気候で飼うと調子を崩しやすい。金魚は本来ヒーターはいらないものだがピンポンパールは別。季節を通して高めの水温で飼うほうがいい。
それとその体形からとにかく転覆しやすいのと泳ぎが下手くそで水流にからっきしダメな点。
控えめに給餌しても転覆する固体はどうしてもなってしまう(これは前述の水温とも関係するが)。そして泳ぎな下手なことから水流を極力起こさないようとすると飼育環境的に濾過の不十分が生まれてくるので結果水質悪化につながるというジレンマ。
また、その独特の鱗は比較的剥がれやすく剥がれるとそこから感染症を起こす(水泡症と呼ばれるパールスケール系の独特な病気)ことが多く、大きく育てるのは案外難しいのがこのピンポンパールである。
ただ、うまく育てるとピンポンパールどころか「ソフトボールパール」くらいまでは育てることは可能で、その迫力たるやすさまじいの一言。ネットで調べてみてはいかがだろうか。