朱文金
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しゅぶんきん
金魚の品種のひとつ。金魚の品種では数少ない純国産品種である。
作出者はあの初代秋山吉五郎(細かいことは省くが日本の金魚発展の礎を築き上げた人で朱文金の他にもキャリコ琉金とか秋錦を世に送り出した方)。和金と三色出目金を掛け合わしてできたのが朱文金とされている。ちなみに一部の本でヒブナとも掛け合わせたといわれているがそれは和金だったことが後に判明している。純日本産出種。
体形は鮒に近い和金系の長手。最大の特徴はその色で、特徴は体色が赤~青~白にちょっと黒の「和」を感じさせる渋い雑色のコントラスト(これをモザイク透明鱗と言う)。目立たないが水槽に一匹いると不思議に締まる味わい深い品種である。
また尾は吹流し尾までは行かないが長めの鮒尾。また舵鰭が鋭く尖っているのが朱文金の隠れた特徴である。
最近は朱文金とキャリコ和金がごっちゃになってるお店もあるが鰭や尾で見分けは容易なので間違えないように。入手は容易でたいていのお店で入手が可能。金魚すくいに登場することもある。買うとしてもお値段も手ごろなので初心者向きと言える。
ちなみに朱文金はその「和」テイストな外観が外国の方にピーンときたらしく、比較的早い次期から海外に輸出されていたようである。後に英国の金魚愛好家のみなさんの手によって朱文金の派生種であるブリストル朱文金が生み出された。近年それが日本に逆輸入という形で上陸。金魚の世界はもはや日本だけにとどまらずワールドワイドである。
飼育は基本的に各種文献のセオリーどおりに飼えば十分に容易なので気軽に飼ってみたい。
前述の通りお値段も手ごろで入手も容易、体質的に和金の血が強いのでとにかく丈夫で大きくなる品種であるので、環境が許されるならば水槽などより大きな池などでゆったりと飼って大きく育てたいものである。
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