あと二日で、四人死ぬ――
概要
今村昌弘氏のデビュー2作目、及び「屍人荘の殺人」の続編にあたる『剣崎比留子シリーズ』2作目となる作品である。
あらすじ
その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。
主な登場人物
葉村 譲
神紅大学経済学部一回生。ミステリ愛好会会長
剣崎 比留子
神紅大学文学部二回生。ミステリ愛好会会員。
十色 真理絵
高校二年生。未来を見通す絵を描く予知能力者。
茎沢 忍
高校一年生。十色の後輩、オカルト好き。
王寺 貴士
容姿端麗で物腰柔らかな会社員。
朱鷺野 明子
真っ赤な出で立ちの、元好見の住人。
師々田 厳雄
気難しい社会学教授。
師々田 純
厳雄の息子。小学生。
臼井 頼太
月刊『アトランティス』記者。
神服 素子
サキミに仕える好見の住人。
サキミ
未来を見通す予言者。
明智 恭介
元ミステリ愛好会会長。
関連項目
屍人荘の殺人 ……前作。
兇人邸の殺人 ……次作。
未来福音 …… 奈須きのこの小説、「空の境界」の外伝作品。未来視繋がり。