概要
フロムソフトウェアの開発したゲーム『エルデンリング』に登場する巨大樹であり、本作の世界観の根幹をなす存在。
冒険の舞台である狭間の地に存在する樹木であり、主人公が目覚めた最初の場所であるリムグレイブからでもしっかりと幹や枝葉が見えるほどの大きさをしている大樹。
麓には王都ローデイルが存在しており、狭間の地における中心部とも言える存在。
黄金樹の名前通りに黄金に光り輝く姿が印象的な樹であり、ストーリーにも大きく関わっているが、その詳細な設定は明らかにされておらず、デミゴッドやドラゴンなどの重要キャラクター、各種アイテムなどに頻繁にその名前が取り上げられる形で登場する。
作中ではゲーム中盤に燃やされてしまい、それに伴いストーリーは終局に向かう。
なお、その金色に輝く外観から日本語表記では「黄金樹」とされているが、ゲーム中の英語音声や英語表記では、ドイツ語 "erd"(=大地、地球。英語の earth に相当)を併せた Erdtree(アード・ツリー)という、外観ではなく舞台設定中におけるいわゆるファンタジー創作の「世界樹」的な存在感に由来する名で呼ばれる。
作中での立ち位置
概要でも述べたように黄金樹はエルデンリングにおける根幹とも言える存在である。
女王マリカの持つエルデンリングは黄金樹の力の根源とされており、そこから黄金樹は狭間の地における神の力、ないしは神そのものと言える「エルデンリング」と大きな関係があり、それ故に作中でも重要な地位を占める。
一方で、黄金樹に対する人々の反応や感情は不明な点が多く、ストーリーにおいてもそもそも黄金樹がどのレベルまで重要視されているかは解釈が分かれるところがある。また、エルデンリングや黄金樹がこの狭間の地を創造したわけでもない。狭間の地や古代の人々の生活が先にあり、その後で黄金樹が現れたのである。例えば地下世界を流れるシーフラ河やエインセル河の流域は「黄金樹の以前に栄えた文明の墓場」と説明されており、そこに登場する敵キャラクター「祖霊」は「黄金樹の外にある神秘」であり、祖霊の民は「黄金樹から距離を置く」部族であるという設定もアイテムテキスト中に見える。
基本的に、狭間の地の人々が深い関心を持っているのは、エルデンリングと深いつながりを持つもう一つの概念である「黄金律」の方であり、基本的なストーリーラインを整理すると「黄金律の運用をめぐって各勢力が対立しており、主人公はその戦いに巻き込まれる」と言った形に落ち着く。
しかし、ゲーム中盤の黄金樹の焼却は、物語のルート分岐における最大の分岐点であり、また黄金樹が焼却されなければストーリーが終わりを迎えない事からも、狭間の地における非常に重要な存在である事は確かである。
その為、総括すると黄金樹はあくまで「現在」の狭間の地の象徴ということなのかもしれない。
小黄金樹
狭間の地の各地に存在する黄金樹。
黄金樹ほど巨大ではないが、十分に巨木と言えるほどの大きさをしている木であり、黄金樹の化身
というボスエネミーによって守護されている。
ミケラの聖樹
聖樹のミケラと深い関わりがある巨大樹。
もう一つの黄金樹といえるほどの大きさをしており、樹に絡みつく様な形で聖樹街という街が存在している。