概要
『シーフラ河』エリアに登場するボス。
朽ちかけた屍のような外観ながらも、青白い光を纏った神秘的な雰囲気を漂わせる巨大な鹿に似た姿の獣。
幾本にも枝分かれした立派な枝角をもち、その所々からは木の芽のようなものが生えている。
「永遠の都、ノクローン」方面の中腹、「祖霊の森」にて6ヶ所ある台座すべてにかがり火を灯すことで「角骸の霊場」に横たわる角骸に力が宿り、これに触れることによってボスエリアの地下空洞へと飛ばされ戦闘可能となる。
追憶を落としトロフィーにも関わる主要ボスの一体ではあるが、スルーしてもエリア攻略やゲームクリアには直接影響のない、所謂中盤における寄り道ボスや裏ボスとも言える存在。
下位種にあたるボスとして「祖霊」がいる。
本作における祖霊とは黄金樹の外に存在する神秘、生と死それぞれから芽吹く生命のあり様であり、長く生きた獣が角に新たな芽生えを迎え、それを永遠に繰り返すことで、いつか祖霊となるとされる。
周辺エリアに出現する祖霊の民に信仰されている様子で、彼等は黄金樹から距離を置き、自らの身体、魂に新たな芽吹きを待ち続けているという。
戦闘
大きな角を生かした首振りや突進攻撃、蹴りや突撃といった肉弾戦のほか、巨体ながら地面に残留する魔力属性の飛沫を振り撒く攻撃を行い、トレントの如く空中ジャンプも駆使する。
時折、身体が土に還るかの如く崩れ落ちて消えたかと思いきや、離れた場所に再出現するというワープ行動をとることも。
また戦闘中、フィールドのあちこちには霊体のような姿の様々な動物が出現しており、祖霊の王の体力がある程度減ってくると彼等の命を吸収するかの如くオーラを発生させながら体力をみるみる回復してしまう。
以降は回復行動の他にもさらに攻撃が追加され、魔力を帯びた突進やローリング、連続ジャンプ攻撃なども繰り出してくるようになる。
基本的には大振りな攻撃を潜り込んで避け、頭や足を殴るのがスタンダードな戦法となる。まずは火力面でボスの回復量に負けてジリ貧にならないよう攻撃力を十分に確保した上で戦闘に臨むことを優先したい。
撃破により「祖霊の王の追憶」を入手できる。
祖霊
祖霊の森より序盤のエリアで戦うことができる祖霊の王と同型のボス。
「シーフラ河、岸辺」の南東にある角骸の霊場にて、同じく周辺にある台座のかがり火を全て灯すことにより戦闘可能となる。
攻撃パターンは祖霊の王の前半戦と同一だが、ワープや回復は行わず体力減少に伴う追加行動もない。
撃破後に「祖霊の民の遺灰」を落とす。
アイテム
- 祖霊の王の追憶
黄金樹に刻まれた祖霊の王の追憶。
使用することで莫大なルーンを得るか、指読みにより「翼の大角」もしくは「祖霊の角」と交換することができる。
- 翼の大角
祖霊の力が強く宿る特別な角を霊祀の武器としたもの。
武器種は大斧。専用戦技「霊障招き」は武器を掲げ、接近した敵の防御力を一時低下させる霊障のフィールドを展開する技。
- 祖霊の角
死した祖霊の王の角をそれを苗床に開いた新たな若芽ごと切り取ったタリスマン。
敵を倒すごとに自身のFPを小回復する効果をもつ。
- 幼祖霊の頭
幼い祖霊の頭蓋。
使用することでFPを消費し、祖霊のように周囲に残留する魔力属性の飛沫を振り撒く。
余談
- 戦闘BGMは「祖霊の王」「祖霊」ともに『Regal Ancestor Spirit』。静かな民族音楽を思わせる神秘的な旋律が特徴的で、祖霊の王戦では後半戦に差し掛かるとともに曲調が美しく盛り上がりを見せる演出となっている。
- 実際のゲーム内では中々確認しにくいが、 祖霊の王がワープする先はフィールド内にいるいずれかの動物の身体となっており、後半戦で追加される攻撃はこの際にワープ先となった動物がとる行動に由来したものという演出がなされている。
- (Ver.1.08.1現在)こちらが何もしていなくとも祖霊の王がワープ行動時に床を抜けて落下死し、まともに戦わずして撃破扱いになってしまうというバグの存在が確認されている。