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概要編集

CV梅崎チャーリー

身長:?

体重:?


相州戦神館學園万仙陣の登場人物。

けだるい声と常に酔ったような態度を取る人物で、会話においてはコミュニケーションの意味すら理解していないような虚言を垂れ流す。



(゚∀。)y─┛~~ <愛い、愛い。とりあえずお前も吸うといい。


以下ネタバレ注意


























































正体編集

第四の盧生にして相州戦神館學園万仙陣ラスボス

ラスボスではあるが完全な悪という訳では無く、その信念は人々を救済したいという善性に由来する。

ただし、その救済手段が「現実に苦しむ人々を阿片漬けにして、それぞれに都合の良い夢を見せ続ける」というとんでもないものであり、なおかつそれを彼自身は苦しむ人々への救済と信じて疑わない。


来歴編集

彼はふと気がついた時から、中華最大規模の阿片窟で生を受け、母と共に日々を過ごしていた。

阿片の煙が常に焚かれ、あらゆる人間がそれによる幻覚と多幸感に支配されたそこは誰もが笑顔を浮かべ至福の夢に酔い痴れている世界。

そんな光景こそが日常であれ、阿片窟で育った彼は人間とはそういうもの―――自己の世界に完結しているものであると認識した。

時が経つにつれ彼自身も阿片の中毒者となっていくが、生まれながらの環境からかある種の特性を得る事となる。

酔っているのが常態であり、永遠に中毒状態が醒めない反面、阿片の毒の影響も受けないというもの。そんな特性を得た彼はこの阿片窟を桃源郷だと認識する。


だがそんな日々は唐突に終わりを迎える。大火事が発生し彼以外の全員が死亡。その後彼は一人だけ生き残った幸運をかわれ、阿片窟を取り仕切っていた組織の頭目、黄金栄に引き取られ子として育てられた。そして、彼は「正しい」外界を知る事になるのだが、その世界は怒りや嘆き、争いに満ちたものであり、彼の桃源郷からはほど遠かった。

彼は思った。

なぜ争うのか?こいつらは馬鹿なのか?

世界を自分の形に閉じてしまえばあの阿片窟のみんなのように幸せになれるというのに。


その後、彼は驚異的な阿片の才覚を発揮すると組織を掌握し、育ての父である黄金栄も中毒者へと落とす。ついには上海を丸ごと阿片の海に沈め、数百万単位の中毒者を生み出し、伝説の麻薬マフィア・ギャングスターとして君臨した。彼にとって人を阿片の夢に落とす事は人類の救済であり、施しに他ならなかったのである。


そして、彼は自らの真を貫くために、当時もっとも嘆きと混乱に溢れた満州を目指し組織を北上する。

なんて可哀想な者達だろう、俺が救ってやらねばと。

だが、その様を危険視した柊四四八クリームヒルト・ヘルヘイム・レーベンシュタインに狙われ、彼は闇に潜るのを余儀なくされる。

しかし、八方塞がりだと思われていた彼に緋衣征志郎が接触。この接触により第四の盧生が誕生する事となる。


能力編集

武力では他の盧生より劣るが、夢の影響力と効果範囲については桁違いを誇る。盧生はその性質として掲げている人間賛歌に呼応する人類の数が多いほど支配力を増していくが、黄錦龍の人間賛歌は「夢(理想)を見たい」という単純且つ普遍的なもので、あらゆる人間に合致しうる思想の結果、絶大な支持を受けており、眷族の数も他の盧生より遥かに上である。


作中における万仙陣とは、黄錦龍が掲げる阿片の夢で世界を覆い尽くし、彼の救済である「自らの閉じた妄想の中で永遠を過ごし続ける」という事である。その際、現実の肉体は名状しがたい化物へと変貌する。救いがあるとすれば、阿片の夢の中では自らが思い描いた最高の幸せの中にいる事であるか。他者を寄せ付けぬ崑崙宮殿に居ながら、万仙陣は三日も待たずに全世界を飲み込むことになる。


痛みを知らず常時酩酊している黄錦龍は自己の形に閉じている為、彼に対する一切の干渉が意味をなさない。

どんな言葉や攻撃を浴びせようとも、それを自分の都合の良い解釈にして流してしまうからである。

仮にそれでも攻撃は通用するのだと強く信じる=夢を見てしまうと、今度は万仙陣に嵌ることになる。

甘粕正彦であろうとも斃すことは出来ず、つまり召喚した神格による無条件協力強制すら通用しない。黄錦龍を打倒するには彼の酔いを醒まし、痛みを経験させるしか方法はない。



台詞編集

 

 黄錦龍の独白の中でたびたび用いられる表現。因果、理屈、人格、善悪。それらは各々個人の中にしか存在せず、その個人の認識こそが世の全てだと黄錦龍は肯定する。

ネット上のスラングにも同じようなものがあるが、あちらは暗に相手を否定するニュアンスを含んでいるのに対し、こちら側は「それが全てだ」とはっきりと肯定している点で差があると言える。


  • 貴様のような者がいるから、人は嘆き悲しむのだろうがァッ!

 最終決戦において、柊四四八によって痛みというものを初めて自覚した黄錦龍。己に痛みを与え、それでもって己を救おうとする四四八に対し、万仙陣の教義に反するその邪悪を、決して許してはならぬという己の信念の元、激昂とともに叫んだ台詞。

黄錦龍が抱く人類への愛とその幸福を壊そうとするものに対する嘆きや怒り、悲しみが然と伝わる熱い台詞……

なのだが、どこぞの勇者魔王と同じく、どう見てもラスボスの発言には見えない。


  • 阿片スパァ

黄錦龍の台詞という訳では無いが、彼の思想を端的表現した言葉。文末に付ける事で都合のいい夢を見る事ができる。シナリオライターの正田崇のTwitterでの発言が始まりとされており、ファンの間ではネットスラングとして使用されている。


用例)~じゃないかって?お前がそう思うんならそうなのだろうよ。お前の中ではな。(阿片スパァ


なお、顔文字も同じくシナリオライターの正田崇によって創形されたものである。

(゚∀。)y─┛~~ <愛い、愛い


詠唱編集


「人皆七竅有りて、以って視聴食息す。此れ独り有ること無し」

(ひとみな しちきょう ありて、もってしちょう しょくしょうす。これひとりあることなし)


「太極より両儀に別れ、四象に広がれ万仙の陣――」

(たいきょくよりりょうぎにわかれ、ししょうにひろがればんせんのじん――)


「終段顕象」


「四凶渾沌――鴻・鈞・道・人ィィン」

(しきょうこんとん――こう・きん・どう・じィィン)







「天絶、地烈、風吼、寒氷、金光、化血、烈焔、紅水、紅砂、落魂ォォン——」

( てんぜつ 、 ちれつ 、 ふうこう 、 かんひょう 、 きんこう 、 かけつ 、 れつえん 、 こうすい 、 こうさ 、 らっこぉぉん! )


「終段顕象——十絶の陣ィィンッ」

( ついだんっけんしょぉぉうっ! じゅうぜつのじぃぃん! )


「絶龍嶺——九天応元雷声普化天尊ッ」



関連タグ編集

麻薬

薬物中毒

ラスボス

アザトース

お前がそう思うんならそうなんだろう


丸喜拓人 - 黄錦龍とは逆に現実及び他者と向き合った上で同じ結論 に達した人物。

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