概要
企業の売り上げが好調で、損益計算書(PL)上では利益が出ている状況(=黒字)でありながら資金繰りに行き詰まって経営破綻(=倒産)してしまうこと。決して珍しいものではなく、倒産する企業のかなり高い割合が黒字である。
どうしてそのようなことが起こるのかと言うと、企業間取引だと後払い(売掛金)で支払いが何ヶ月も後になると言うことがよくあり、支払いを待っている間に運転資金が枯渇することがあるからである。
無茶な投資などで手持ち資金(キャッシュフロー)が不足していると起きやすい。また、企業が経営破綻するとき、取引先の企業を巻き添えにする(連鎖倒産)ことがよくあるが、売掛金が回収不可能(不良債権)になるためである。
そういうわけで、経営者は売上高や利益率だけではなく、キャッシュフローや取引先の財務状況にも注意を払わないといけない。