計画倒産
計画倒産とは事前に決めておいたタイミングで会社を倒産させること。
事前にタイミングを決めておくことで、その前に大量の仕入れや借り入れを行う。返済期間の前にうまく払い出してから倒産することによって債務を踏み倒し、債務者は利益を獲得できる、という寸法。
豊田商事などに代表される現物まがい商法やはれのひなど、預託金や預けてある品物を利益として回収するために計画倒産をする場合もある。
タチが悪いのは倒産リスクが低い会社でないと大量の融資や仕入れはできないため計画倒産の意図は巧妙に隠されている点である。そのため利用者側の視点で事前に察知することはほぼ不可能であり、ただただ被害を被るのみという、迷惑どころでは済まない悪質な犯罪である。従業員側も突然解雇されて路頭に迷うため、被害者は相当多くなる。
法律上は詐欺罪、詐欺破産罪に問われるが被害者救済まで進展することは稀である。
計画的倒産
計画的倒産も事前に決めておいたタイミングで倒産することだが、目的が大きく異なる。
計画的倒産は倒産が避けられない会社が後々再起しやすくするために準備してから倒産することで、むしろ経営者としてやって当然のことである。
倒産の被害をできる限り少なくするため、債務不履行を防ぐように債務返済も行うが、法に引っかかってしまわないよう注意が必要である。