概要
当初はコルト社が製造したAR-15を指す略語だったが、現在ではXM177の様な短銃身のM16カービンモデル全般の略称名である。
日本ではCAR-15という名称は東京マルイからトイガンが発売されたことでM16A1をそのまま縮めたような外観のコルト・モデル607を指す場合が多い。
1965年当初、コルト社はM16をモジュラーウェポンシステムとして様々なバリエーションを作る予定だったが、軍が買い求めたのはフルサイズのM16とこのカービンモデルだけだった為、この計画は中止され、この二つだけが改良が続けられることとなった。
今に続くM4カービンのご先祖である。
代表的なモデル
- コルト・モデル60×シリーズ
最初に作られたモデル605はカービンというには銃身がかなり長かった。(G36に対するG36Kのような感じ)
またモデル605Bでは驚くことにバースト射撃も選べるようになっていた。
その後、さらに銃身が短いM16をそのまま縮めたような外見のコルトモデル607が登場したがフラッシュハイダーとストックの評判が悪かった。
その次に空軍向けに作られたモデル608は外見がかなりお粗末だったこともあってか製造は試作品程度で終了してしまった。
米軍が採用したM16を短銃身にしたライフル。
コルト・コマンドーともいわれているが、当初はサブマシンガンとして分類されていた。
この銃からボルトフォアードアシストを除いたものが空軍でGAU-5/Aとして採用された。
- コルト・モデル65xシリーズ(M16A1カービン)
M16A1をベースに銃身長を14.5インチまで短縮したモデル。M653(ボルトフォアードアシスト有り・伸縮ストックモデル)はM16A1カービンとしてに米軍にも正式採用された。
また、このコルトモデル653はカナダでカートリッジディフレクターを追加し、ライセンス生産されたモデルがカナダ軍に「C8カービン」として採用された。(ただし情報が錯綜しており、725ベースや723ベースという情報もある。)
この時代のCAR-15系列の銃は現在でも前線に立たない兵士が使用していることがある。(ただしキャリングハンドルマウントでドットサイトを載せる等、ある程度近代化改修がなされている。)
- コルト・モデル7xxシリーズ(M16A2カービン・コマンド)
M16A2登場後誕生したカービンモデルでM16A2に準じた仕様になっている。
A1とA2の過渡期に作られたものであるため、射撃モード(3点バーストかフルオート)やリアサイトの形状が微妙に違ったり、A1とA2のデザインが混じっていたり、銃身の形状・長さでモデルが違う。
M723といったM203用の溝がないモデルはM203対応のバレルに交換して使用されていた。
M727は銃身長14.5インチのモデルで、銃身は太く、リアサイトは高さ調節可能、射撃モードはセミとフルオートである。銃身が通常で、M16A1タイプのリアサイトを持つM723と共に特殊部隊向けにM16A2カービンとして採用された。(ただし、特殊部隊という性質上、銃の出所を悟られない為に刻印は民間刻印のままである。)
M733は銃身長11.5インチのモデルでのモデルもM16A2コマンドーとして採用された。
- コルト・モデル9xxシリーズ(M16A3カービン・コマンド/M4カービン)
M4カービンの銃身を11.5インチに変更したモデルでM4コマンドー等と呼称される。