CF-345ブラックフライ
ぶらっくふらい
型式番号 | CF-345 |
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生産形態 | 量産機 |
全長 | 24.02m(ブースター装着時:32.06m) |
全幅 | 15.29m |
全高 | 3.62m |
総重量 | 45,160kg |
ブースター推力 | 1,200t |
武装 | 重粒子砲IRG-00、20mm化学レーザー、サイドワインダーCHIKITA877×8、SAAM-90E ピラニア×56 - 112 |
ゲーム『メタルブラック』に登場。
木星軌道上のネメシス彗星核より飛来したと見られる侵略軍「ネメシスの敵」に対抗すべく、国際連合の主導で統合された残存各国軍による反撃作戦計画「METAL BLACK」の主軸として開発された宇宙戦闘機。
人類の手によってリバースエンジニアリングされた敵推進兵器システムを構成要素の核としており、型式番号のCF(Copy Fighter)はそのことを示している。
このシステムは、ネメシスの敵の出現と同時期より太陽系内の空間に遍在するようになった陽子の鏡像物質「NEWALONE」をエネルギー源とするもので、NEWALONEと水素陽子を超電導コイル内に送り込み、そこから発生するミューオンを推進に、熱をビーム兵器などの作動に用いる。
主武装は重金属粒子をビームとして放つ重粒子砲で、これもネメシスの敵からコピーしたもの。弾体となる重金属粒子はネメシスの影響で地球圏に飛来した隕石群から供給される。射撃は通常の収束ビームに加え、エネルギーが十分に蓄積された状態では拡散ビームへと切り替えることができる。また、敵が放つ同種のビームと衝突した場合は、互いのエネルギー干渉によって偶発的にエネルギーボールが発生することになる。
これらのシステムは、いずれも行く先々の空間自体からNEWALONEをはじめとする消耗品を回収できるものであるため、戦闘航行行動の時間的限界は理論上は存在しない。また、機体の点検修理を自動的に行う「ワーム」と呼ばれるマイクロメカも搭載しており、これも継戦能力を支えている。
重粒子砲以外の武装としては、連射可能な化学レーザー砲に加えて、高性能空対空ミサイル「SAAM-90E ピラニア」を多数搭載している。
SAAM-90シリーズは超小型なサイズと高い機動性をもって、同時に大量発射されたミサイルの弾幕で敵を絡め取り撃墜するといった戦法を可能としており、CF-345の完成前からネメシスの敵に有効な通常新型兵器として評価されていた。
また、大気圏離脱用のブースターユニット「MRB-505」を機体下面に装着することもできる。
外観は、敵推進兵器システムやプラズマ発生機、ガイドレールなどが半ば剥き出しの状態で組み合わされ、「機首」を構成する重粒子砲の付け根にコックピットが取り付けられているという、戦闘機としては異形のもの。
その姿をパイロットたちがクロバエに準えたことが「ブラックフライ」という愛称の由来となった。クロバエをあしらったミッションパッチも作成されている。
なお、サブタイプとして試作型であるCF-345TD(あるいはCF-345-EX)と量産型であるCF-345ISの2種類が存在し、外観上は機体後部の外装に存在する差異で見分けることができる。
相当数の生産が計画されていたことから、第二次世界大戦時のドイツにおける兵器量産の事例を参考に、生産性についても考慮されている。また、CF-345と合わせて専用の戦闘機母艦の建造も計画されていた。
開発は2049年4月7日のプロジェクトメタルブラック開始をもって本格化し、2052年中旬に予定された作戦実施までに2万機を生産することが予定されていた。
しかし、2050年(あるいは2052年)3月17日にネメシスの敵との停戦和平協定が締結されたことにより、プロジェクトメタルブラックは永久凍結され、CF-345のうち既に完成していた機体は封印措置の対象となった。
2052年6月22日、CF-345のテストパイロットを務めていたジョン・フォード大尉は、ニューライトパターソン空軍基地に封印されていたCF-345TDを強奪。プロジェクトメタルブラックを単身で完遂するべく、敵本星と推測されるネメシスの彗星核を目指し発進する。
プロジェクトメタルブラックが凍結された年は、サウンドトラック『METAL BLACK -The First-』付属ライナーノーツでは2050年、「コミックゲーメスト」誌に連載されていた漫画版『メタルブラック』では2052年となっている。