概要
3D格闘黎明期を髣髴とさせる 世紀末的な造形のポリゴン美少女 6人+男性キャラ2人が戦う、格闘ゲームのような何か。
オプションモードでは登場キャラを自由に回転・拡大縮小でき、スカートの中ものぞき放題(ただし造形は世紀末)とサービス精神旺盛なところも、一部のゲームマニアの間で話題になった。
2Dでのイラストは普通にアニメ風の美少女キャラであるだけに、そのギャップ(意味深)はすさまじく、セガサターンマガジン(現ゲーマガ)読者レースでは発売後瞬く間に最下位争いの一角に躍り出た、伝説のゲームである。
ストーリー
「アイドルになりたかったら勝負して勝ち上がりなさい」というもの。なのにマッチョマン2人が参戦。アイドル志望とは一体……。
キャラクター
プリティ・ファイターからの引き継ぎ
青木真琳(声:氷上恭子)
桃山愛(声:大谷育江)
今作初登場の新キャラクター
刻風(声:田中敦子)
土月真澄(声:岡村明美)
アンディ(声:星野充昭)
アーツ(声:石田彰)
主題歌
OPテーマ「FIST 夢を追いかけて…」
作曲:玉山文人/歌:岡村明美
EDテーマ「願い」
作曲:玉山文人/歌:岡村明美
PS版とSS版の違い
PS版とSS版は別々に開発されていたらしく、細部が違うので、マニアは比べてみるとよい。
PS版:ガード側の硬直やノックバックがSS版より少ない(というかほぼ無い)ので、攻めるより待って戦う方が有利。CPU戦はパンチ連打だけで進める。格ゲー好きには不満の残るバランスだが、格ゲーの苦手なクソゲーハンターにはうれしいかもしれない。ポリゴンのレンダリングはSS版にくらべると若干まとも。
SS版:世紀末的なポリゴン美少女を隅々まで堪能したい方は迷わずこちら。浮かせ技をヒットさせると何か爆薬でも仕込んだのかと思わせるほど相手がポンポン上に吹っ飛ぶシステムも特徴的である。
…という古い wikipedia の記述があるけれど、あくまでFISTどうしを比べると……のレベルであり、普通の格ゲーと比較出来る代物ではない。ただ、SS版のほうがゲーム中の台詞が多いので、声優目当てならSS版の方が良いだろう。
その場合も、くれぐれもゲームとしての価値を期待しないように。
ゲーム本編以外での評価。
全員が木人のような本編と違い、パッケージイラストは普通。
表は普通の格ゲー風の格好良い系、裏面とゲーム内のカットインはアニメ調の可愛い系で、何故か表と裏で全く違う画風だが、どちらも悪くない。力の入れ所を間違っているとしか思えない。「2D格闘なら評価が違ったかも知れない」とも言われる所以である。
声優陣だけは異常に豪華なので、手頃な値段なら、おまけのドラマCDの為に買っても損は無い。その場合も、くれぐれもゲームとしての価値を期待しないように。
関連タグ
マネーアイドルエクスチェンジャー…本作から1年後に発売されたゲーム。『メインキャラクターは男子2人と女子6人』という設定が共通している。
メタルフィスト、ロード・オブ・フィスト、フィスト紅蓮城の闇…名前は似てるが、こちらの三作品は世界観とはまったく異なる別作品であるが、共通点としてFIST同様3Dキャラクターが多く登場している。