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マネーアイドルエクスチェンジャー

まねーあいどるえくすちぇんじゃー

『マネーアイドルエクスチェンジャー』は、1997年にフェイス社より発売されたアーケードゲーム。
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エクスチェエエェェェーンジ!


「今日もどこかで給与明細!明日を夢見て残高照会!人を憎んで、金を憎まず!両替戦士エクスチェンジャー、ここに降臨!」


概要編集

フェイスより1997年に開発・販売された落ちものパズルゲーム


スタッフ編集

プロデューサーは『超人学園ゴウカイザー』『銀装騎行オーディアン』の原作&プロデュース、『戦国大戦』『幻塔戦記グリフォン』などの脚本で知られる浅井健吾


開発メンバーは浅井を筆頭にテクノスジャパンの倒産を受け、同社からフェイスへと移籍してきたメンバーが主流を占めていた。このメンバーはもともと『ゴウカイザー』のメインメンバーでもあり、のちには対戦格闘ゲーム『DarkSeed』を手掛ける予定であった(というかフェイスが『DarkSeed』の企画をテクノスから引き継いだ)のだが、このゲーム(DarkSeed)は親会社(サンワイズ)不振に伴う資金難による2度に渡るペンディングの果てフェイスの倒産により完全に企画が倒れてしまったという。


キャラデザは『勇者特急マイトガイン』や『魔法騎士レイアース』でおなじみ石田敦子

主演は丹下桜。脇を固める声優陣も野上ゆかな笠原留美桑島法子etc…と、今から見れば(まぁ当時でも)なんとも豪華な布陣。

この(様々な意味での)中の人ネタ(とゲームのキャラクターや内容)から『マネーキャプターさくら』とまで呼ばれる事もあったりする。


ルール・システム編集

画面上部から迫る硬貨の群れを両替して消去していくゲームで、硬貨の群れから1枚以上を回収しコレを任意の場所に打ち出していく事で両替を成立させる。


両替の基準は日本の硬貨(1円×5→5円×2→10円×5→50円×2→100円×5→500円×2→1000円として紙幣化=画面から消去)と同じ。特殊ブロックとして直上の硬貨と同種の画面上の硬貨を一斉消去する「イレイズ(E)」と、直上の硬貨と同種の画面上の硬貨を上のランクの硬貨に変化させる「ランクアップ(R)」がある。


権利者とメディア編集

フェイス社が親会社であるサンワイズの倒産により連鎖倒産(1998年4月)したのちは、ゲームボーイ版およびPlayStation版を手掛けたアテナ社に版権が移った。アテナ社の倒産(2013年3月)後は同業のトリニティ、さらにのち(2023年9月)にはハムスターに版権が移っている。


ちなみに富士見書房メディアミックスが展開されていた。富士見ファンタジア文庫からゲーム設定に準拠したラノベ版が、月刊ドラゴンジュニアでは大倉雅彦によるゲームとは全く設定の異なる(そして妙に熱気のある)漫画版が連載されていた。


著作権とトラブル編集

「両替する事で消していく」システムが富士通パソコンシステムズの『もうぢや』に、「落下する硬貨(ブロック)群から一部を回収して上に打ち上げる」システムがデータイーストの『マジカルドロップ』を想起させたためゲームファンからは「もうぢやドロップ」「マジカルもうぢや」と揶揄されることになった。

のち、データイーストから「打ち上げシステム」による『マジカルドロップ』との酷似性を根拠として訴訟に踏み切られ、フェイス側は「両替システムと打ち上げシステムを組み合わせた発想や、それを背景として構築したキャラクターとゲームを通して語られる物語(ストーリー)自体はこのゲーム独自のもので、システムの一部分の類似のみをもって創作性を否定され酷似作品とされるのは不当」として徹底抗戦の構えを見せた。だがフェイスの親会社であるサンワイズが倒産した事でフェイスは連鎖倒産を起こし、訴訟そのものが立ち消えとなった。結局、この倒産をきっかけとして両作はその後の話し合いによる示談をもって和解に至っている。


まさかの展開編集

ソフトの方もプレミア価格とまではいかないが入手困難と言う状況の中で、まさかの『アケアカNEOGEO』(アーケードアーカイブス)として配信される事が決まったのである。これを実現させたのがハムスターであり、同社が本作の権利を得る布石となった。


対応機種はPlayStation 4/Nintendo Switch/XboxOne。2018年6月28日~配信開始となっているので、この大百科を見て気になる方はチェックしてみるのもよいだろう。


定価は823円(税込)、ただしXboxOne版は842円。


EVOJAPAN2024編集

2024年4月のEVOJAPAN2024、この年のEVOはあすか120%ブレイカーズ、再始動したカオスコードなどと様々なタイトルで話題が絶えなかったのだが、何とマネーアイドルエクスチェンジャーの大会がEVO内で実施されていた。


そして、そこからX(旧Twitter)上ではマネーアイドルエクスチェンジャーがバズり、様々な反応が出ることとなる。


登場人物編集

メインキャラクター編集

女子6人、男子2人で合成されている。

メインキャラクターの多くは、バンク・コンツェルン(マニー教団)の社員(一員)と言う設定。


本作の主人公。該当記事を参照。


さくらの友人。本作もう一人の主人公。該当記事を参照。


  • 坂田ビリィバーヴ/マッカーモーカリー(CV:石川英郎)

さくらの従兄。さくらたちの通う学校の教師でもある。実は代々、正義の味方となることを宿命づけられた家系の末裔であり、代々受け継いできた家宝「マッカーシグナル」の力でブンドルフィンを自己操作分泌させ浪速の商人戦士マッカーモーカリーに変身できる。ノートたちマニー教団と戦うさくらたちの力を計り鍛えるため彼女らの前に変身後の姿を現した。教師としての姿は非常に心優しく気弱なのだが、マッカーモーカリーに変身してしまうと関西弁丸出しの粗野な商人気質になってしまう。そのためビリィ自身はマッカーモーカリーとしての自分は好きではない。そして、あさひとは同病相憐れむ形で親しくなっていく。ちなみに、そのあさひからは変身姿を初めて見られた際に「坂田先生がおかしな趣味に走った!」と誤解されて殴られている。また敵首魁であるノートからひそかに惚れられている。

  • 漫画版:最終回にチョイ役で登場する(予定されてなどいない)第2部へのジャンクションキャラ。宇宙のエクスチェンジャーで、宇宙欲虫の撃退のためにさくらたちをスカウトしに来た。宇宙人であるため、さくらとの血縁は無く、また関西弁も使わずむしろエセ外人的な口調でしゃべる。

  • ビル・バンク/コケティバウンサー(CV:堀江恭章 / ドラマCD:野田順子)

バンク・コンツェルン(マニー教団)トップであるノート・バンクの弟。コンツェルンおよび教団では総雑務長の地位にある。姉にこき使われ、なぜか(というか姉たちのオモチャにされているがゆえに)犬の着ぐるみを着せられてコケティバウンサーのコードネームを与えられている。ノートの命令でさくらをスカウトにやってきたが、生来気弱な性格であったために彼女を苛立たせて激突することになる。

  • 漫画版:ノートの弟であることは原作と同じだが、着ている犬の着ぐるみは強化スーツであり、コケティバウンサーのコードネームはスーツの名前でもある。財閥の持つ研究の最終成果のひとつ「強化人間」の最初の被験者(プロトタイプ)であり、強化スーツを着ることでその力を発揮する。強化人間はバンク姉弟の亡き父親の研究の遺産でもあり、それを成すコケティバウンサーのスーツはビルにとっては家族の絆の象徴でもある。だがプロトタイプスーツであるがゆえに強化人間としての力をふるう機構はバッテリー式となっており、これが切れると強化人間としての力が揮えなくなる。そのため後に出てくる姉ノートやその部下であるセシル・円・ルルーラたちのような正規型(人体組成強化式)の強化人間と比べると非常に燃費が悪いという弱点を持っている。さくら(エクスチェンジャー)排除の指令を受けて、お目付け役の欲虫を連れて彼女たちの学校に転校してくるが、久しぶりの学校生活を体験することで心に潤いが生まれ、そして気弱であることであさひと妙なシンパシーを抱き恋人同士となる。しかし連れてきた欲虫が暴走し学校で暴れ出す。そしてさくらと共闘したことで姉たちのやっていることに疑問を感じ、姉と袂を分かって「あさひを守れる強い男になりたい」という志を抱き修行の旅に出る。そして物語のクライマックスであさひを守り姉を改心させるため、エクスチェンジャーたちに加勢することになる。

バンク・コンツェルンのトイ(玩具)部門統括にしてマニー教団幹部のひとり。アタマがフワフワの夢見るスイーツ系の陰湿腹黒ブリっ娘。自分が受けた屈辱は忘れない執念深い性格でもあり、事ある毎に「ウラミ日記」をつけている。

  • 漫画版:ノート財閥ファミレス部門の担当者にして5歳からウェイトレスとしてホールを回していたファミレスの鬼。ファミレスの現場を語らせれば右に出る者は無い。ブリっ娘である事は原作と共通するが方向性が異なり幼児語を好んで多用している。しかしウェイトレスは所詮ウェイトレスとして虐げられて他グループの経営陣から軽く見られていた事から「財閥の完全制覇を成した暁には全世界のファミレスを統括させる」という約束のもとで強化人間となりノート財閥に参与。そのまま欲虫エキス入り料理を供与する財閥のファミレスを運営することに。エクスチェンジャーに敗れた後はノート・バンクの前から姿を消すが、ノートが欲虫から裏切られた際には彼女を助けるため戦場に舞い戻る。

バンク・コンツェルンのコンビニ部門の統括にしてマニー教団の幹部。さくらたちが通っている学校の体育特待生(剣道部に所属)でもある。24時間現場主義のワーカホリック系ブラックワーカーで精神論が大好きな超熱血脳筋少女。決め台詞は「24時間労働をナメるなよ!」。さくらの貯金狂が許せずエクスチェンジャーに挑む。あさひとは幼馴染で、彼女の姉的な存在でもある。

  • 漫画版:ノートバンク直轄親衛隊SSシスターズのひとりとなる強化人間。インドの山奥に留学し虎百匹斬りを成すなどの体力バカ。ビルに惹かれており、彼が財閥を離れる事になったきっかけとなってしまったエクスチェンジャーに個人的な逆恨みを抱いている。

  • セシル・ポンド / エルディレイバー(CV:桑島法子)

バンク・コンツェルンのゲーセン部門の総支配でマニー教団の幹部。学校では自信が無く大人しいが、教団(コンツェルン)絡みの活動になると高飛車になる二重人格めいた少女。高飛車状態では自らを天才と自認し吹聴してはばからない。ちなみにマニー教団のゲーセンはむしろカジノに近く紙幣しか使えない。

  • 漫画版:ノートバンク直轄親衛隊SSシスターズのひとりとなる強化人間。オックスフォードに留学し様々な学問の学位を総取りした超天才にして超才媛。ノートを慕っている一方で彼女の欲虫への傾倒を危険視している。そして欲虫エキスの開発プラント作戦においてはノートの命令「プラントを命に代えても守れ」を順守するというタテマエの元で、エヴリワーカーとともにプラントを強化人間の力で宇宙の果てへと持ち上げ、自爆するプラントと運命を共にしてしまった。その姿にさくらは「ノートなんかのために命を捨てるなんてバカだよ!」と嘆き涙するが、あさひは「そうじゃないわ、彼女たちはプラントを宇宙に隔離することで欲虫エキスによる汚染から人々を守ってくれたのよ」と、涙ながらにその真意を説いた。のち、欲虫に裏切られたノートの危機によって、なんとエヴリワーカーとともに宇宙から復活する。

  • ノート・バンク / マイトディーラー(CV:永島由子)

バンク・コンツェルンの総帥にして、コンツェルンの裏の顔マニー教団の女王。コンツェルン及び教団の財政改善のため、さくらのブンドルフィンに目をつけて彼女を自らの仲間に引き入れようと暗躍している。コンツェルンの総帥だが、そのコンツェルン自体は度重なる研究バカぶりの放漫経営により財政崩壊が起こっており粉飾決算でなんとかもっている状態だったりする。のち坂田ビリィバーヴ(マッカーモーカリー)に惚れてしまう。

  • 漫画版:ノート財閥の総帥。財閥自体は両親の最後の研究「強化人間」での資金ショートによって財政破綻寸前にあり、両親が遺してくれた唯一のものであった財閥を守るため、これを回避したいがために欲虫と手を結び、さくら(エクスチェンジャー)の排除に乗り出す。のち「欲虫エキス」を生み出し、人間を欲虫にする方法を開発。これをもって世界征服への覇道を歩みだすが、のちに結局は欲虫にいいように転がされていただけの傀儡と化していた事を知らされ、欲虫たちから「用済み」認定されて見放される。実はさくらと同じく「エクスチェンジャーになるべき人間」であり、それを欲虫たちに利用され「欲虫側のエクスチェンジャー」にされていた事が明らかになる。

漫画版の登場人物編集

  • 三越

さくらの父。元走り屋のタクシー運転手


  • 三越新太

さくらの弟


  • 三越とまと

さくらの妹


  • 招木三太夫

さくらのお目付け役である招き猫の妖精


  • エビス様

さくらをエクスチェンジャーにした財福の神


  • 欲虫

地獄からやって来た悪しき虫。ノートに取り憑き人間界征服を狙う


CDドラマの登場人物編集

  • ウォン(バンク家の執事。CV:林延年)

関連イラスト編集

Exchanger


関連タグ編集

パズルゲーム 落ちもの(落ちゲー) 両替

石田敦子

マジカルドロップ

カードキャプターさくら:主演者が同じ。『マネーキャプターさくら』のネタ元。

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