「メーカープロトコルにより、鹵獲は禁止だ」
「自爆するしかない」
演:タイカ・ワイティティ(※)/吹き替え:上田燿司
(※「マンダロリアン」のエピソード監督の一人でもある)
概要
SF映画STARWARSシリーズのスピンオフドラマ「マンダロリアン」に登場するアサシン・ドロイドの一体。
その名が示す通り、映画本編に登場するアサシン・ドロイド"IG-88"とはメーカーが同じで、デザイン面でも踏襲されている。
元暗殺者兼賞金稼ぎとして活躍しながら、その数奇な運命からドラマの主人公であるマンドーの人生に大きな影響を与えたドロイドである。
経歴
初登場は「マンダロリアン」season1第1話。
賞金稼ぎギルドに所属する腕利きとして「獲物」を手に入れるためマンドーと共闘する。その際には敵をノールックで探知し、ドロイド独特の変形自在な関節さばきでワンショットキルを量産しまくるという凄まじい無双を見せつけた。だが、あくまで「獲物」を生捕にしようとするマンドーに対して、IG-11はその場で「獲物」を殺そうとしたため、マンドーに破壊され機能を停止し、破壊されたアジトに取り残された。
しかし、破壊されたIG-11のボディは現地に住む老アグノート、クイールの手で再建されたうえで再プログラミングを施され、暗殺・賞金稼ぎドロイド改めナーサリー(子守り)ドロイドとして復活。Season1終盤における惑星ネヴァロでの戦闘では一度は帝国残党一派に奪われかけたザ・チャイルドをナーサリードロイドのプログラミングに従い独断で奪還&帝国残党のスピーダーバイクを奪ってネヴァロ市街地で再び無双しまくり、酒場に籠城していたマンドーたちの救出に赴いた。その後の脱出の際には待ち受ける帝国残党を一掃するため自爆装置を起動し、単身敵陣に突入。自分の身と引き換えにマンドーとザ・チャイルド一行の血路を開いた。
彼の献身を目の当たりにしたマンドーは深い感銘を受けたようで、それまでのドロイドに対するトラウマとドロイド嫌いが改まり、態度が軟化している。
また、惑星ネヴァロでは彼の功績を讃え街の広場に彼の銅像が建てられている。
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ここから先「マンダロリアン」season3のネタバレ注意
時は流れて、「マンダロリアン」season3第1話。
グローグーの前で素顔を晒してしまったことでマンダロリアンから追放されてしまったマンドーは、贖罪のため惑星マンダロアにある「鉱山の泉」へと向かう。
その際、帝国軍の無差別攻撃により荒廃した惑星を調査する際の「用心棒」として、彼はIG-11の復活を考えつく。
早速ネヴァロを訪れた彼は、旧友であるグリーフ・カルガ上級監督官立ち会いのもと、銅像に組み込まれていたIG-11の残骸を回収し再起動を試みる。
だが、再起動と同時にプログラムが初期化された結果IG-11はもとの残忍なアサシン・ドロイドに戻ってしまい、ナーサリー・ドロイド時代にあれだけ守ろうとしたグローグーに再び危害を加えようと暴走。その場に居合わせたカルガの秘書ドロイドの起点でなんとか最悪の事態は防げたものの、IG-11のメモリー・プロセッサが大破し、そのままでは再建は不可能になってしまう。
それでもIG-11の復活にこだわるマンドーは、ネヴァロに暮らすアンゼランのドロイド職人たちと粘り強く交渉し、「こんなのもう作られてない!直すの無理!」と繰り返す彼らにIG-11に適した新しいメモリー・プロセッサを持ってきたら必ず再建する約束を取り付けることに成功。
しかし、アンゼランの職人たちはいうようにIGシリーズの生産は当時すでに打ち切られて久しく、あの「機械ならばなんでもござれ」と言わんばかりのジャワたちでさえ持ち合わせていないなど、探索は困難を極める。
そして、久しぶりにネヴァロに帰還したマンドーたちは、旧友のカルガ上級監督官から一つの贈り物をもらう。
それはグローグーが中に入って操縦できるように改造されたIG-11、"IG-12"だった。
まだ使いこなせないと難色を示すマンドーだったが、グローグーはすぐに気に入り、ノリノリで操縦を始めるのだった。
そして最終話。
モフ・ギデオンとの再決戦に赴くディンの傍には、IG-12に搭乗したグローグーの姿があった。
しかしギデオンとの戦いの最中、彼の「とっておき」であるプレトリアン・ガード3名が参戦。ディンの危機を悟ったグローグーは咄嗟にIG-12を操り、ガード3名を引きつけることに成功。そのまま密室で3対1の死闘を演じることとなったが、ここでIG-12は大破してしまった。
だが、その後ディンたちはIG-12の残骸を回収。
そして、ディンがグローグーと正式な親子となったあと惑星アデルファイにある新共和国基地を訪ねた際に発見した同じIGシリーズ・ドロイドの頭部にあったメモリ・プロセッサーを利用し、ついに"IG-12"は惑星ネヴァロの市民に奉仕する保安ドロイド"IG-11"として完全復活を遂げたのだった。
そして、彼はキャラ・デューンが去ったあと、長く空席だった惑星ネヴァロの保安官として、新たな一歩を踏み出したのだった。