概要
2001年のアフガン侵攻以降、イギリス軍はそれまで想定していた市街戦から急遽山岳戦に戦術を変更する必要に迫られた。当時の歩兵の主力武器はL85A2小銃であり、交戦距離が長いアフガニスタンの地理には不適格な銃だったのである。
特殊部隊やその支援チームにはG3ライフルが配備されていたが、L1A1を既に退役させていたイギリス軍一般部隊では遠距離に対応した小銃の必要性を痛感した。
急遽L86を選抜射手向けに改造して使用したが、5.56mm弾の射程不足に悩まされる。
そこで2009年にイギリス国防省は選抜射手ライフル(DMR)の選定を開始し、H&K HK417、FN SCAR-H、セーバーデフェンス XR-10、LMT LM308MWSの中からLMT社のLM308MWSをDMRとして選定し、L129A1として採用した。