「骨を折るなど、枝を折るよりも容易い」
CV：Jay Preston／木村雅史(日本語吹替)
概要
《歪みし樹人》
大木が絡まり合ったかのような緑の巨人。その体は各部が苔生し、隙間からは青白い光が漏れ出る。もう一つの顔のように歪んだ左腕は異様に肥大化し、逆に右腕は小枝のようにか細い。そして常に自らの分身である小さな苗木を携えている。
その正体は生命が現れる遥か以前に地上に生まれ落ちた自然の精霊。樹人の姿を得た彼は島々を渡り歩き、『生命の水』が地下に眠る一つの島に辿り着いた。水は彼の体に多くの新しい命を芽吹かせ、やがて島はそれを中心に命溢れる肥沃な土地《ブレスドアイル》となった。
時が経つと人間も島に足を踏み入れるようになる。Maokaiは少々不安だったが、人間たちは森に敬意を払い、穏やかな学者の集団として島に定住した。Maokaiもそのうち人間に気を許すようになり、時に自然について助言したりしながら、数百年の間平和に暮らしていた。
しかしある日、とある国の王が我欲で島に呪いをかけてしまう。呪いは瞬く間に広まり、あらゆる生命を破壊し、人間を生と死の狭間に囚われた亡霊に変えていく。Maokaiは必死に根を伸ばし、地下の『生命の水』を体に蓄え生き延びた。島は黒い霧に閉ざされた《シャドウアイル》に変貌し、水は汚され、Maokaiの体も異形へと歪んでしまった。
心穏やかだった精霊は、今や荒ぶる大木の巨人となって島を彷徨っている。いつか自身の内に蓄えた『生命の水』で故郷を蘇らせることを誓い、彼は無数の亡霊たちを打ち砕く。それは報復のために、そして奇跡的に生き延びた無垢な命たちを守るために。
性能
ロールはTankとMage。
防御力が高く、攻撃は物理ではなく魔力主体。タイマンや壁役というよりは追撃・奇襲・連携による援護が得意なChampion。マナ消費がやや激しく気を抜けば脆くなりやすいが、集団戦でうまく立ち回ればかなり相手チームを攪乱できる優秀なサポーター。
- 魔樹液（Sap Magic）
自動発動の固有スキル。一定時間ごとに通常攻撃で自身の体力を回復する。他のスキルを使うごとにクールダウンが短縮される。一対一で粘り強さを見せるスキルだが、クールダウン短縮のためにスキルを使いまくるとマナ切れで自分の首を絞めるため注意。
- Q：茨打ち（Bramble Smash）
自身の周囲と指定方向に衝撃波を放ち魔法ダメージを与える。衝撃波はノックバック効果を持ち敵を吹っ飛ばす。コストも少なくクールダウンも短い主力スキル。
- W：樹人の進撃（Twisted Advance）
地面に潜り指定した敵の元まで高速で移動し、対象に魔法ダメージを与えるとともにスネア状態(移動不能)にする。移動中はターゲット指定されなくなるため回避にも使えるが、射程は短め。
- E：苗木投げ（Sapling Toss）
MaokaiをMaokaiたらしめるサポートスキル。小さな苗木を指定地点に放り投げ、周囲を監視させる。苗木の周囲は視界を得ることができるほか、敵が近づくと追跡の後で自爆し魔法ダメージを与える。茂みの中に放り込むと効果時間とダメージが増加する。これにより索敵・追撃・奇襲対策といった優れた援護を行うことができる。発動後のタイムラグ等は練習と慣れ次第。
- Ult(R)：大地の捕縛（Nature's Grasp）
指定した方向に巨大な根の壁がゆっくりと伸びていき、当たった敵Championに魔法ダメージとスネア効果を与える。その気になれば全てのChampionに走って逃げられてしまうほどに弾速は遅いが、非常に広範囲・長距離・長時間の攻撃であるため、敵のルートを制限したりするのに効果的。集団戦で使えば十中八九相手チームは背を向けて移動するため、味方の撤退を援護したりも可能。
余談
- 同じ植物モチーフであるZyraとは公式でライバル関係にある。人間や他の動物を餌としか捉えていないZyraと、かつては人間と共存し現在は無垢な命を守るために戦うMaokaiでは、根底に相容れないものがあるのかもしれない。
- 岩石の化身であるMalphiteとは友人関係にある。
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