概要
Propnight(以下、前作)よりもホラーらしさを追求した、己のプレイングスキルが求められる本格的なPvPホラーゲーム。Steamのアップデート履歴にて2022年6月1日に本作が発表された。
メニューのプロパティからベータをダウンロードするとプレイできるようになる。前作のバージョンとは切り替え可能。
7月23日~25日にテスト用ベータ版、8月13日~15日に第2版、10月25日に第3版が公開された。
前作からの変更点
全体
- グラフィック・BGM・SEがより現実味でホラーチックになった。前作にあったポップテイスト(カートゥーン的な作風、スタン時の回転する星等)は微塵も無くなっている。
- 但し、第3版では一部前作版に差し戻されている。
- 昼マップと夜マップの2種類がある。
- 敵味方共に試合内プロップコインが廃止された(第3版で生存者側のみ復活)。
- マップに烏や鼠が徘徊するようになった。(第2版)
- ドアは1回で破壊できる(第3版で2回に戻っている)。
- 制限時間が廃止。正に終わらない悪夢(第3版で復活、タイマーの進み方は前作と同じ)。
- Tabキーで敵味方のステータスを確認できるようになった。これにより所持アイテムが敵にばれてしまう。
- 下水溝が追加。
生存者
- 各キャラに「得意分野」が追加。第3版では殺人鬼のスキルのような「固有能力」という仕様になっている。
- ビルディングセット:アイザックの能力。木製のバリケードを建築する。初期所持数は2枚で、40秒ごとに1枚ずつ建築可能。
- 携帯医療セット:タイガの能力。置いた場所の周辺にいる生存者のHPを0.5秒ごとに5ずつ回復する。医療キットと鎮痛剤の効果を合わせたようなもの。クールタイムは120秒。
- 磁力グローブ:クリスの能力。一定距離が離れていてもプロップマシンの修理、ヒプノチェアの解錠ができる。ティックトック中でも修理可能。
- スローダウングレネード:メイブルの能力。爆弾を投げ、当たった殺人鬼は一定時間移動速度が遅くなり、スキルが使えなくなる。クールタイムは70秒。
- フラッシュライト:ケイトの能力。ライトを照らし、接近した殺人鬼の目を眩ませる。カメラのような役割。クールタイムは120秒。
- 解錠ツール:ジュンの能力。ヒプノチェアに捉われていても自ら脱出できる。クールタイムは180秒と長いのであくまでHPを減らさないように。
- 分身:アイシャの能力。自分の分身を作る。分身は単純な移動をするのみで、生成されてから12秒で消える。クールタイムは70秒。
- ジュンのコメントボイスが韓国語、アイシャがアラビア語になっている。
- ゲーム開始時のオープニングが、「目が覚め、倒れた状態から起き上がる」というシーンに変更。第3版では前作のグラフィックを流用しているため実質無くなっている。
- ゲーム開始時に生存者の位置が分散されている。
- 体力がパーセンテージの表示になった。第3版ではハートに変更。
- 正気度が追加。時間経過で減少し(殺人鬼と遭遇している間は少し速くなる)、25%以下になると画面が粗くなって見づらくなり、移動速度が下がる。なお0%になっても自傷行動などは起きない。プロップマシンの修理のスキルチェックの成功や、修理完了で正気度を上げられる。又、プロップマシンを修理している間は正気度が下がらない(第3版で廃止)。
- ヒプノチェアに座らされて死亡する(=試合退場)回数が2回に減少した(第1版では1回)。
- 但し、第3版では制限時間が120秒に統一。又、着席中の制限時間に達した従来の死亡に加え、既に2回座らされている状態でノックダウンされるとその場で死亡する。死亡しても無表情な顔をしておりよりホラーチック。
- ヒプノチェアから救出された後のHPは80で、無敵時間はなし。
- 新アイテム「スクラップ」が実装。詳細は下記を参照(第3版で廃止)。
- プロップマシンを修理する際のスキルチェック(目押し)のバーが、左からだけでなく右からも来るようになった。
- Ver4.1.0からアイシャが追加。ヒジャーブを被っているため、中東のキャラクターと思われる。
殺人鬼
- 通常攻撃の威力が強化され、1発で生存者の体力の半分を削るまでに上がった。
- 第3版ではダメージが35に落ち着いている。又、通常攻撃が当たると少し見えにくいが血飛沫のエフェクトが映るようになった。
- その代わり、通常攻撃/ジャンプした後は暫く立て直しに動きが鈍るようになった(第3版で廃止)。
- 更に、3つあったスキルが2つに減少。
- 又、殺人鬼側アイテムも廃止。
- 変身している生存者に近づくとその姿がハイライトされるようになった。これによりやり過ごしが利きにくくなる(第2版から)。
- プロップマシンの破壊方法が通常攻撃のヒットに変更(第3版から)。
- プロップを攻撃すると破壊される。
- 第3版から新しい殺人鬼が登場。
- マディ(Maddy)
女子高生と口裂け女を合わせたような風貌。日本刀を使った攻撃が得意。よく見ると柄に熊のストラップが付いている。
アイコンはしーっのポーズをしている。
- 片想い(Crush)
"I love you"と生存者1人をマークし、15秒間姿が壁越しに見えるようになる。クールタイムは45秒。
- カタナブリンク(Katana Blink)
1回目で狙いを定め、2回目で刀を投げる。生存者に当たると10ダメージ。一定距離に達した場合、その地点にテレポートする(生存者も含め、何かに当たるとテレポートしない)。クールタイムは7秒。
- ポッサム(Possum)
イゴールに次ぐ着ぐるみを着たキャラ。時々顔を揺らす仕草が怖い。
- ドッペルゲンガー(Doppelganger)
前方に自分のコピーを作り、数秒後消滅するまで1回だけ場所をテレポートできる。
コピーは移動をするのみで攻撃はしない。
クールタイムはテレポートした場合15秒、テレポートせずに消滅した場合はなし。
- スティッキーボム(Sticky Bomb)
粘着性の爆弾を設置し、もう1回使用することで爆発させる。ダメージは20。
自分の足元で爆発させると加速材として使える。
クールタイムは7秒(爆発した直後から始まる)。
イベント
第3版で追加。前作の殺人鬼側アイテムに当たるシステムで、殺人鬼が攻撃を当てるなどのアクションをするとイベントゲージが溜まっていき(ゲット方法は殺人鬼側プロップコインと同じ)、溜まると1つごとに1回、殺人鬼は試合中に数秒間ゲームを左右する任意のイベントを起こす。
また、1試合中同じイベントは起こせない。
- ダンスホール:殺人鬼は動いていない生存者の位置を把握できるようになる。有効時間は30秒。
- フリーズフレーム:殺人鬼は動いている生存者の位置を把握できるようになる。有効時間は30秒。
- ティックトック:全てのプロップマシンが破壊される。生存者はティックトック中修理できなくなる。有効時間は45秒。
- ブラッドラスト:殺人鬼のダメージが2倍になる。有効時間は35秒。
- ワイプ:全ての生存者のアイテムを破壊する。有効時間は10秒。
- アンストッパブル:全ての生存者が、5秒ごとにおならを鳴らしてしまう。
- プロップハント:変身していない全ての生存者の位置を把握できるようになる。有効時間は30秒。
- おまじない:生存者は30秒間ニワトリ(びっくりチキン)に変身する。終了後も変身したままであるが、任意に解除可能。
- 沈黙の時:生存者はアイテムと固有能力が使えなくなる。有効時間は60秒。
- 雪氷圏:スタンされた後に生存者を3秒間凍らせる。有効時間は60秒。
アイテム
マップアイテム
- プロップ
前作から続投。よりリアルな見た目になっている。前作同様生存者はこれらに変身し逃げ回ることができる。
- プロップマシン
前作から続投。見た目は赤い直方体型の発電機の様なもの。
- ヒプノチェア
前作から続投。見た目はあまり変わっていないが、頭部に鉄の処女の様な細工がされており、生存者が捕まった状態で制限時間が切れると頭を覆い殺害する。流血表現こそないが生き残りには凄まじい恐怖を与える(第3版では前作通り消失する)。
前作では死亡判定されると生存者ごと消失する仕様だったが、第3版では2回捕まった状態でノックダウンされるとその場で死亡するため使いまわしがしやすくなった。
- プロップボックス
前作でおなじみアイテムの購入箱。第3版でスクラップに代わり復活。
従来通り1000プロップコインを消費することで購入できるが、2択が無くなっている。
- 下水溝
Ver4.4.0で追加。普段はただのマンホールだが、最後の生存者になると蓋が空き、生き残りの生存者は全てのプロップマシンが直っていなくてもそこから脱出できる。その際、試合は引き分けになる。
生存者用アイテム
第3版では現在、フレア、医療キット、鎮痛剤のいずれかがドロップされる。
- スクラップ(Scrap):今作で新登場した、何かの塊。生存者はこのアイテムを使って脱出を行う。キャパシティ(200)がある。スクラップはマップの各所に黄色いテープが乱雑に巻かれた箱の中に入っている。一旦取ると箱は消える。
第1番ではプロップマシンを修理するのに必要だったが、第2版で必要なくなった。第3版ではスクラップそのものが廃止され、前作同様コイン制となった(価格は1000)。
以下のアイテムは、Cキーを長押しすることでクラフト画面に移行し、任意に作られる。【】内は必要スクラップ数。
- フレア(Flare)【100】:今作で新登場。殺人鬼に投げることで視界をぼやけさせ、移動を遅くする。味方が捕まっている場合は放されて救出できる。前作の「黄色のビン」のようなもの。
- 医療キット(Medkit)【80】:前作より続投。1回ごとに体力を25%回復する。3回分固定。
- エナジードリンク(Energy Drink)【80】:前作で入手不可にされたが今作で復活。使うと一定時間スタミナが無限になる。
- 鎮痛剤(Painkillers)【80】:使用すると25秒間、1秒ごとに体力を3%ずつ回復する。表面には"From Uncle Max"と書かれている。
- 解錠ツール(Picklock)【100】:見た目は錆びたクリップ。ヒプノチェアから一度だけ脱出する。第3版ではジュンの固有能力になっている。
- ウンチ(Pou)【20】:1度だけウンチに変身できる。嫌に見た目がリアル。
- 呪いの人形(?)(Hex)【100】:兎の人形。
パーク
プレイヤーに能力を付与する。便宜上全ての生存者/殺人鬼が覚えられるコモンパークのみ表記。これに加え、それぞれ独自のスキルを強化するアンコモンパークがある。
レベルが上がるごとに所持できるパーク数が上がり、最大3つまで装備できる。
生存者用パーク(コモン)
- 羽のように:ジャンプ時に消費するスタミナを半分に減らす。
- アドレナリン:スタミナ回復を10%増やす。
- アップグレード・エナジードリンク:エナジードリンクの持続時間を1秒増やす。
- アップグレード・フレア:フレアの持続時間を2秒増やす。
- アップグレード・鎮痛剤:回復量を10増やす。
- アップグレード・医療キット:回復量を10増やす。
殺人鬼用パーク(コモン)
- デッドリーグリップ:生存者を抱えて移動する測度が10%増える。
- マッドウォーデン:生存者をヒプノチェアに座らせると、イベントの進行度が10%上昇する。
- 処罰:ヒプノチェアから脱出した生存者の姿が2秒間見える。
- 彼らは逃げられない:プロップマシンが4台修理されるとイベントの進行速度が2倍になる。
- ブラックコイン:プロップマシンが3台修理されるとアイテムを買うためのプロップコインが500増える。
- 行動の時:プロップマシンが1つ修理されるたびに移動速度が1%上がる。
- クワイエットアワー:2人以上修理している生存者の位置を把握できるようになる。
- 鋼鉄の殺人鬼:スタンされると10秒間スタンされなくなる。