概要
XMLベースの配信プロトコルの一つ。Webサイトの新着記事や更新情報などを配信するために考案され、2000年代を中心に多くのネットユーザーからニュースやブログなどの情報収集手段として重宝されていた。
最初のRSS(RSS0.9)は、1999年にNetscape社が開発し、RDFという仕組みの派生として作られたが、後に独自のXML構文を採用(RSS0.91)。だが、2001年にNetscape社がRSSのサポートを止めてしまい、よりリッチなコンテンツ配信を目指そうとするユーザーたちによりRSS 1.0とRSS 2.0という派生プロジェクトが生まれる(RSS 2.0はRSS 1.0の上位バージョンというわけではない)。さらに両者が揉めていた間にAtomと称する新しいフォーマットが提案され、混乱に拍車をかけた。
規格の乱立に伴う混乱に加え、Twitterの隆盛がRSSのポジションを奪う形となり、2010年代には多くのWebブラウザも対応を打ち切った。
すっかり影が薄くなってしまったRSSだが、Podcastの配信プロトコルなどとしては現役である。また、RSSを配信しているサイトもまだまだ多く、2020年代の今でも、FeederなどのRSSリーダーを愛用する人もいる。
RSSは以下の略称とされる:
RSS 0.9:RDF Site Summary
RSS 0.91:Rich Site Summary
RSS 2.0:Really Simple Syndication