概要
Sexual Orientation & Gender Identity(性的指向と性自認)の略語。
また、末尾にExpression(表現)を付け加えてSOGIEとされることもある。
2010年頃から使われ出した。
語の出現した背景
セクシャルマイノリティにまつわる議論においてより一般に知られる語はLGBTであるが、この語はレズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーに含まれないその他のセクシャルマイノリティを無視していること(※)、同列に扱われているLGBとTはそれぞれ異なった種類の概念であること、LGBTと非LGBTの間に溝をつくってしまうと懸念されていたことなどから、疑問視されることもあった。
そんなLGBTに対しSOGIはより包括的な概念である。特定の属性をもつ個人や集団を指す語ではなくすべてのひとがもつ性的指向と性自認を内包する語で、その多様性を見つめ直すことを提案している。
※尤もLGBTQやLGBTsなどのような言葉もある。
読み方
日本語英語を問わず「ソギ」という読み方と「ソジ」という読み方が混在している。
2017年に複数の団体、企業、個人により開催されたレインボー国会は「ソジ」が正式であると提示した。
なおSOGIEは「ソギー」「ソジー」などと読まれる。
ピクシブ社によるSOGIハラスメント
ピクシブ勤務のトランスジェンダー女性社員が、職場で継続的にハラスメントを受けたなどとして、同社と元上司の男性に約555万円の損害賠償などを求め、2022年5月27日に東京地方裁判所に提訴した。