概要
元々は沖縄アクターズスクールの選抜トップグループの名称。そこから女子5人と男子2人がスーパーモンキーズスペシャルとして地元沖縄のローカル番組などに出演。東京進出の際に男子メンバーが抜け前述の女子5人の安室奈美恵、牧野アンナ、新垣寿子、沢詩奈々子(NANA)、天久美奈子(MINA)が最終メンバーとなり1992年に全国デビューした。
ブレイクするまで
全国出演後はアイドル路線で芸能活動をスタートし、バラエティ番組のアシスタントやCMの出演も果たす。
1992年9月にシングル「恋のキュート・ビート/ミスターU.S.A.」でCDデビュー。歌番組にも出演しパフォーマンスを披露するが、牧野が安室の才能や歌やダンスに対する意識に圧倒され同年12月で脱退。入れ替わりで中曽根梨乃(振付師の仲宗根梨乃とは別人)が加入したが体調不良など諸事情が重なりすぐに脱退。沢詩が2代目のリーダーとなりグループ名も「SUPER_MONKEY'S4」に改名。
その後も「ダンシング・ジャンク」、「愛してマスカット」をリリースするがアイドル氷河期の時代も重なりヒットに恵まれず長い下積みが続く。1994年に4thシングル「PARADISE_TRAIN」のリリースと同時にグループ名を「安室奈美恵withSUPER_MONKEY'S」に改名し安室が名実共にメインとなり安室以外のメンバーがバックダンサーとなる。
同年10月に新垣が脱退。同時に松田律子(LINA)と宮内玲奈(REINA)が加入しデビュー以来の5人体制となる。
ブレイク
1995年にMAX松浦がプロデュースしたユーロビートカバーの5thシングル「TRY ME~私を信じて~」をリリース。初動はオリコン49位と振るわなかったがCMタイアップ、ディスコでのユーロビートブーム、女性のみのダンスボーカルグループの話題性などが重なり最終的に売上73万枚(オリコン最高8位)を記録しブレイク。
その後安室奈美恵の単独名義でユーロビートカバーのシングル「太陽のSEASON」、「Stop The Music」をリリース。そして1stアルバム「DANCE TRACKS vol1」は初のミリオンを達成するなど人気を加速させる。安室の単独名義後も活動はwithSUPERMONKEY'S体制で行っておりライブやテレビ出演のクレジットもグループ名義であった。そして安室以外のメンバーもSUPERMONKEY'Sと並行してMAXの活動を開始。
その後安室は小室哲哉のプロデュースが開始され10月に「Body feels exit」、12月に「Chase The Chance」をリリース。番組でのクレジットはないものの「Chase〜」まではSUPERMONKEY'S体制で披露し、1996年の「Don't wanna cry」以降は安室単独の披露となった。
活動休止
1996年に入るとアムラーを代表とする安室の一大ブームとMAXの3rdシングルのヒットが重なり、ライブやコンサート以外で5人が揃うことが減り同年9月のライブを持ってSUPERMONKEY'Sの活動は休止。事実上の解散となった。
5人のパフォーマンスも1997年のバラエティ番組を最後に行われていない。しかし交流や歌番組などの共演は度々あり、グループ時代のVTRを見て和気あいあいする場面もあった。
その後
安室が引退する2018年にSUPERMONKEY's時代のシングルベストアルバムが再販された。また同年9月16日の安室が引退する日にはかつてのメンバー6人が彼女に対しSNSやブログを通じて感謝のメッセージを送りSNSのアイコンがデビューシングルの「ミスターU.S.A.」のものになっていた。
2022年には「沖縄アクターズスクール大復活祭」が開催され、その際に引退した安室を除く6人が集結し牧野、新垣、NANA、MINAの4人で「恋のキュート・ビート」を、LINA、REINAを加えた6人で「ミスターU.S.A.」を披露し26年振り一夜限りのステージとなった。
メンバー
メインボーカル担当
安室奈美恵(1992~1996)
詳しくは本人の頁を参照。
サブボーカル、コーラス、バックダンサー担当
沢詩奈々子(NANA)(1992~1996、2022)
2代目リーダー。ダンスの能力に定評があり多くのファンを魅了した。
天久美奈子(MINA)(同上)
安室と同じく高い歌唱力が評価されており、曲の振り付けもMINAが1番早く覚える。また料理が得意で共同生活での炊事やメンバーの弁当も自然と作る機会が多かった。
松田律子(LINA)(1994~1996、2022)
元々別グループでデビュー予定だったが諸事情で白紙となり、その後当グループに加入した。
キレのあるダンスが特徴でアクターズの同期のNANAと並びファンを魅了した。
宮内玲奈(REINA)(同上)
LINAと同じ経緯で加入。安室とは中学の同級生である。
本格的なダンスは未経験であったが同級生の安室と一緒にやりたい思いから加入を決意。無事に芸能界デビューを果たす。
牧野アンナ(1992、2022)
初代リーダー。ミスターU.S.A.ではサビのボーカルも担当。かつてアイドルとして活動していた過去がある。この時期でも鬼軍曹としてメンバーを指導し恐れられていた。脱退後はアクターズのインストラクターとなり、その後ダウン症の児童向けのダンススクールを開設。現在それと並行し沖縄アクターズスクールを復活させ沖縄から新たな人材を育成している。
新垣寿子(1992〜1994、2022)
牧野脱退後のミスターU.S.A.のサビのボーカルを担当。自由奔放で当初決められたルールを何度も破っては叱られてたそうな。現在ダンススクールを開設し人材育成に力を注ぐと同時に歌手活動を行っている。
中曽根梨乃(1992~1993年3月?)
前述の通り振付師の仲宗根梨乃とは同じ読みの別人。
活動期間が短く写真や映像も限られてる。
影響
SUPERMONKEY'Sは養成所の校長から沖縄の希望として送り出されおり、3年の時を経てヒットしたのを契機に多くの沖縄アクターズスクールの生徒がデビュー及びブレイクし沖縄ブームが巻き起こった。
また女性のみのダンスボーカルグループという形式も今日の芸能界に多大なる影響を与えている。