概要
正式なゲーム名は『Tomak ~save the earth~Love Story』。
人間界に降りてきた愛の女神「エビアン」とコミュニケーションを取って、
人間にまだ「愛の感情」が残っていることを証明することが目的である。
・・・まではいいのだが、女神たるエビアンの姿は何となんと植木鉢から生えた生首。
一応、ストーリー上では「美しい体を失った女神とでも愛を育むことができれば、
単なる肉体的な(子孫を残すための)愛でないことを証明できる」という理由が付けられている。
また、根本には韓国の厳しすぎる性的表現規制への皮肉が込められていると言われている。
・・・とは言え、「だからって生首はどうよ」という結論に変わりはないのだが。
ちなみにゲームのタイトルの「Tomak」とは韓国語で「切れ端」だそうである。
そのシュールなゲーム展開に日本でも多くの好事家が乗せられて話題作となり、
日本語版もサンソフトから2002年3月にWindows版が、同年12月にPS2版が発売されている。
また、韓国で発売された第2弾(時系列的にも続編)である『Tomak save the earth, Again』はなぜかシューティングゲームだった。
Pixivでも、何かから首だけが突き出ている、あるいは首が何かに植わっている画像にこのタグが付けられる。
その性質上、R-18タグがほとんど付かないので未成年でも安心・・・か?
ゲームシステム
対象が生首であるという異様さを除けば、育てゲーとしては案外普通。植木鉢の置き場所を変えて温度・湿度管理をしたり、水分や食事を与えたり、会話をしたりキスをしたり頭を撫でたりといったことができる。他にも街に出て買い物に行ったり、他の女性と交流を深めたりすることも可能。
エンディングは複数あり、ゲーム内で無事三年間を過ごすことができれば、その時点での愛情度に応じたエンディングとなる。しかしエビアンの機嫌を損ない続けるとバッドエンドとなり、問答無用で人類が滅ぼされる。それとフラグ管理がいい加減なのか仕様なのか、主人公の取った行動と結果がかみ合わなくなることもある(いい雰囲気だった女性と突然もう別れたことになっていたり、逆に一度振った相手といつの間にか結婚したりなど)。
ちなみに機嫌が危険水域に入ってくるとエビアンの画風が変わり、デフォルメされたアニメキャラのような顔になる。ただしそっちの方が生々しくない分可愛いと評判。