概要
本名は尾藤リュウジ。
髪は全く無く、まるで坊さんのようである。
連載当時(1990年代)はまだ生まれて間もなく、伝説扱いされていた調味料『XO醤』の作り方を大谷に教えてもらい、これを用いてそこら中の中華料理店に勝負を挑み勝利し、金を荒稼ぎしていた。
大谷はジャンに負けた後、リュウを五番町飯店に連れていき、ジャンに勝負を挑む。
リュウは「料理はスピード」の信条の下に手際良く美味しい炒飯を作り、弥一含む五番町飯店の面子を唸らせるが、ジャンだけは「全然なってない」と大笑い。ジャンは自分のXO醤でさらに美味しい料理を作り、店長・弥一の判定により決着した。
ジャンと弥一の論評を要約すると、リュウの料理は総じてXO醤任せであり、使いこなせていないどころか素材の味を殺してしまっているとのことであった。
結局ジャンにまたしても馬鹿にされた大谷から、杖で打たれた上つばを吐かれて見捨てられた。
続編「R」では蟇目・五行とともに湯水グループの料理人として再登場。信条は「料理はXO醤」に変わっている。しかし三人の中では一番格下として扱われており、パシリに近いポジションのようである。
ひどい目に遭わされたのに相変わらず大谷を崇拝しており、彼が料理会を統べることを夢見ている。
回鍋肉でのジャンとの再戦では、本来海鮮の多いXO醤でキノコを使用するという進化を見せたが、前回と同じような理由(味がうるさい)で敗北。
「1000円以内のフカヒレ料理」という課題でも、甘くないアイスというアイディアで感心させるも、4人中最も低い評価で三たび敗北。他の二人と一緒に月給12万で五番町飯店で下働きさせられるハメになった。
ただし、この「甘くないアイスのフカヒレ」は「1人前が散り蓮華1つ分の量でありながら、その一匙の中に温度や味や食感の違いが有る」という同じテーマで醤が作った料理に似た点がありつつも、醤の料理のコンセプトである「一匙でフルコースに匹敵する満足度を与える」の対になるような「前菜に徹する」という発想で作られており、アイデアは良かったが腕前が追い付いていない料理という見方も可能。