「ようこそ、新装開店したFreddy Fzabear's Pizzaの夏季業務へ! 歓迎するよ!」
ストーリー
前作Five Nights at Freddy's(1993年)から遡る事6年前の1987年、アニマトロニクスにまつわる「ある事件」を境に経営が傾いていたFreddy Fzabear's Pizzaは、騒ぎの発端となった旧型人形に代わる新型アニマトロニクス"トイシリーズ"を開発。再起に向けて新装開店した。
新聞の一面で新装開店に合わせたアルバイトの求人を見つけた主人公は、この店に隠された恐ろしい事実を知らぬまま夜間警備のバイトに就くことになる…
ゲームシステム
12時から6時まで警備室に座り、監視カメラで店内を見回しながら人形達の襲撃から身を守って5日間生き残るという基本的システムは前作と同じだが、ゲームとしての仕様は大きく変わっている。
まず、襲ってくるアニマトロクロスの数。前作では隠しキャラのゴールデンフレディ含めて5体だったのが、本作では何と11体(隠しキャラも含むと15体!)まで増えている。
次に、警備室の作りであるが、アニマトロクロス達は真正面の出入り口と左右両サイドのダクトの計3箇所から侵入してくる。さらに前作で大事な防衛手段だったドアシャッターが無く、人形達は警備室に入り放題になっている。
その代わりにプレイヤーの手元には廊下を照らすライトと中身が空っぽのフレディの頭が置いてあり、向かって来るアニマトロクロスにはライトを当てて進攻を遅らせ、部屋まで来られた際はとっさにフレディの頭を被る事でやり過ごせる。
被るのが間に合わないとアニマトロクロス達に襲われゲームオーバーとなってしまい、また一部のアニマトロクロスはフレディの頭が通用しないのでライトでの牽制で押さえ切らなければならない。
さらにもう一つ忘れてはいけないのが、監視カメラからの遠隔操作で巻くオルゴール。これは"とあるアニマトロクロス"をおとなしくさせる為のもので、ネジを巻き忘れるとパペットが目覚め問答無用でゲームオーバーとなってしまう。
登場人物
Jeremy Fitzgerald(ジェレミー・フィッツジェラルド)
本作の主人公。警備員募集の求人を見て夜間バイトをする事になった。前作の主人公同様喋らないし、超安価な給料(ちなみに前作より安い)の割に超危険な仕事にもかかわらず、毎晩遅刻せず勤務している。
第6夜の勤務後、誕生日パーティーにて、警備をすることになったらしいが…
Fritz Smith(フリッツ・スミス)
カスタムナイト(第7夜)にて操作するもう一人の主人公。初日からクビになる。一体何がしたかったのか。解雇通知には「アニマトロクロスの不正操作」と「異臭」と書かれている。
後続作で多くの伏線が回収された現在では、マイケル・アフトンと同一人物であるとする説が有力視されている。
マイケルはこの時点でゾンビのような腐敗した紫の身体であるため臭いだろうし、アニマトロニクスの中にいるとされている父親を探しているため、アニマトロニクスのAIを弄ったとしても不思議は無い。
Phone Guy(電話の男)
「ハロー?ハローハロー!」
前作と同じ声の、電話の男。今作では直接電話している。
相変わらず業務についての説明やヒントをくれる。この店の色々なことを知っているらしいが…
「You Can't」
ゲームオーバー時にたまに現れるミニゲーム内で登場する、全身紫色の謎の人物。
ミニゲーム内の描写から「彼こそファズベアーピッツァで起こった事件の主犯であり、人形達が警備員を襲うようになった元凶ではないか」と推測され、本作含むFNAFシリーズの物語を追う上での重要人物として様々な考察がされている。
アニマトロクロス
トイシリーズ
新装開店に合わせてリニューアルされた新型人形。旧型はガワの表面がフェルト生地っぽいふわふわボディだったのに対し、こちらは名の通りおもちゃの様なプラスチック質のガワになっている。
Toy Bonnie(トイボニー)
リニューアルされた新型ボニー。色が青紫から明るい水色に変えられ、顔も大きな目にまつ毛が足される等、もはや元のボニーとは別人レベルのデザイン変更がされている。
右ダクトから侵入し、フレディの頭を被った主人公をスライドしながら見つめてくる。
Toy Chica(トイチカ)
リニューアルされた新型チカ。よだれ掛けには「Let's party」と書かれ、掛け眉毛が細くなり腰にセクシーなくびれがつく等、より女の子らしいデザインに変わっている。…が、動き出すと目がアイレス状態になる上クチバシが取れてワケの分からん生物になってしまう。
こちらは左ダクトから侵入するが、トイボニーと比べて少々対処が難しい。
Toy Freddy(トイフレディ)
リニューアルされた新型フレディ。トイシリーズの中では比較的変更点が少ないものの、ぷっくりとした顔つきにぽっちゃりボディ等かなり可愛いデザインになっている。可愛すぎてキルモーションがあんまり怖くないと言われるのが悩みだとか違うとか…。
一応看板キャラクターだが、他2体と比べて話題がどうも少ないような…それどころか他の人形たちよりも更に影が薄いような…
正面廊下から侵入してくるが、対処はどの人形よりも楽チン。おまけにキルモーションもあんまり怖くない。(2回目)
Mangle(マングル)
トイボニーに引けを取らないくらいデザイン変更された新型フォクシー。
「子供たちの入り江」にて子供たちの面倒を見ていた…がやんちゃな子供達が乱暴に扱うせいでバラバラになってしまい、最初はスタッフが一々直していたものの壊される速度が速過ぎたために、店側からは直されるどころか「バラバラにして勝手に組み立てて遊べるおもちゃ」として扱われることに…
上記のせいで、構造が滅茶苦茶になっており、原型が殆どない。また常にノイズを発している。(途中、声が入るが何と言っているかは不明。)
マングルという名称は「バラバラ」を意味している所謂渾名みたいなものであり、正式名称はトイフォクシーだと言われている。
天井や壁を蜘蛛の様に移動し、警備室に侵入すると、ノイズで他の人形たちを呼び寄せつつ、自身は襲撃のスタンバイを始める。
余談だが、性別がオスなのかメスなのかは不明。(性別は「YES」とされている)
Ballon Boy(バルーンボーイ)
本作で初登場した人間の男の子がモチーフのアニマトロニクス。風船を片手に某ネコ型ロボットが持っていそうなプロペラを付けている。通称「BB」
移動する度に「hahahaha!」「Hello!?」「Hi!」等と愛らしい声を出す。
こいつ自体は襲ってこないが、警備室に留まったら最後ライトを使えなくするわ、延々笑い続けて他の人形を呼び寄せるわ碌なことがない。
そして、他のアニマトロニクスの中にはフレディの頭でやり過ごせない奴がいる為、十中八九ゲームオーバーになるという嫌らしいキャラである。
Puppet(パペット)
ピエロの顔をした細長い人形。糸か何かでぶら下がっており、アニマトロ二クスらしくはない。
プライズコーナーのびっくり箱の中に眠っており、オルゴールを巻き続ける限り起きる事はない。しかしオルゴールが巻かれず停止していると徐々に箱から出現、最終的には完全に抜け出て襲撃しに来る。そしてパペットにはフレディの顔が通用しないため、基本的に動き出されたら問答無用でゲームオーバーになる。死にたくなければオルゴールを巻き続ける他ない。
ちなみにオルゴールに使われている曲は出現前が「大きな古時計」のサビの部分、出現後が「いたちがとびだした」の最初の部分の短いループ。
ミニゲームにて機械人形達に魂を宿した本人である、ととれるような描写がある。また、時系列上は後になるFNAF1の店舗にもいたとされる描写がある。さらに電話の男からはいつも何かを考えており、どこへでも行くことができる、フレディの頭に「騙されない」と評されていたりと、まるで明確な意思を持っているかのような、特別かつ異質な雰囲気を持っている。
因みにアニマトロニクスとしての性別は不明だが、2018年6月末にリリースされたUltimate_Custom_Nightでは幼い女の子の声が与えられているために女の子と扱われている。
また、あちらでの名義は「Marionette(マリオネット)」である。(FnaFWorldでパペットマスターというキャラクターが出てきたために紛らわしいという理由でパペットの方が改名したらしい。またFnaF4のハロウィンエディションで登場する彼女の悪夢存在「Nightmarionne(ナイトマリオーネ)」はマリオネットが名前の由来)
オールドシリーズ(ウィザードシリーズもしくは旧シリーズ)
新装開店前に稼働していた旧型の人形達。
予備パーツとして部品部屋に保存(もとい放置)されており、いずれも損傷が酷い。
後にFNAF1でお馴染みの姿に改修される。
部品部屋には、オイルが血痕の様に染みついているが…
Foxy(フォクシー)
一足お先に第2夜から動き出す。ガワの損傷は前作よりも酷く、顔の一部の内骨格が剝き出しになっている。
正面廊下から現れるが、何を隠そうパペットを除いて唯一フレディの頭での擬態が通用しない相手であり、ライトでの牽制をし忘れると自慢の俊足で一気に警備室に突っ込んでくるという安定の盗塁王。その特性上BBの侵入を許すとほとんどの場合彼が盗塁してくる。何だこのコンビネーション?こいつが立っていたらとにかくライトを当て続けること。
ちなみに電話の男曰く、フレディの頭が効く保証が無いのは落ち着きのない性格によるものだとか。
Bonnie(ボニー)
第3夜から動き出す。片腕が損失して配線が垂れ下がり、下顎から上の顔面がごっそり無くなって内骨格の目だけが光っているという、どっかのSFの敵キャラにでも出てきそうな姿になっている。
左ダクトから侵入し、フレディの頭でやり過ごす事はできるものの、判定がシビアで一瞬でも遅れると即ゲームオーバー。なおこのシビアさは今作トップクラスである。
Chica(チカ)
同じく第3夜から動く。手首から先がなくなり、口が開きっぱなしになって、内骨格の歯が覗いているという、口裂け女も裸足で逃げ出す恐ろしい外見となっている。また肘が曲がらなくなったのか常にT字ポーズである。
右ダクトから侵入し、対処法はボニーと一緒だが、こちらも中々シビア。
Freddy(フレディ)
第3夜から動く。他の旧型人形と比べると損傷は少ないが、それでも前作のフォクシーと同じくらいボロボロ。またトイシリーズに比べて少し大きいのか、前のめりの姿勢で廊下を進んでくる姿が妙に貫禄がある。
正面廊下から侵入し、対処法は前2体と一緒。
Golden Freddy(ゴールデンフレディ)
前作にも登場した金熊さん。ただし今回ではゲームをクラッシュさせず、ちゃんと殺してくる。
前作よりボロボロになっており、配線がむき出しになっているほか。左耳を無くしている。
第5夜から出現し、何の前触れなく警備室に現れる。こちらがじっとしていても前作の様に消滅せず、頭を被れば消えていく。ただし、カメラを確認したり、ライトを付けたりすると…
幻覚
時々幻覚として襲いかかってくる人形達。
性質や正体等がよくわかっておらず、考察のタネになることが多い。
Shadow Freddy(シャドウフレディ)
極稀に現れる幻覚。本来オールドシリーズの初期位置である部品部屋に現れる。ゴールデンフレディを黒くした様な外見であるが、明るさ補正をかけると紫色をしている事から、パープルフレディと呼ばれることもある。ずっと見ているとゲームがクラッシュしてしまうので注意。
RWQFSFASXC(シャドウボニー)
極稀に現れるトイボニーに似た幻覚。カメラを下げると警備員室の左に立っている。シャドウフレディとは異なり本当に真っ黒である。同じくずっと見ているとゲームがクラッシュするので注意。いなくなるまでフレディの頭を被ればOK。
Endo−02
人形達の内骨格。幻覚なのかどうかもよくわかっていない謎の多いキャラ。見ていても特に害はない。プライズコーナーと左ダクトに超低確率で現れる。
机の下のBB(JJ)
極稀に机の下に現れる紫色のBB。放置しても害はない。正式名称は後にJJであることが判明した。
ミニゲーム
本作では、ゲームオーバーになった際、稀に画面が切り替わり、ドット絵の様な映像が映る。このドット絵で構成された5つのミニゲームはこの物語の鍵を握っているようで…?