概要
カワサキが発売している250ccクラスのバイク。
同クラスにおけるフルカウルスポーツブームの起爆剤となった。
初代(Ninja250R)
2008年発売。
当時は排ガス規制強化により国内の250ccクラスの車種が激減しており、特にフルカウルスポーツは消滅していた。
そのような状況下で発売されたのが本車である。
エンジンはZZR250用の水冷DOHC並列2気筒を流用したが、多くの部品を専用設計しておりほぼ別物である。
最高出力は31馬力を確保。
燃料供給はインジェクションを採用し、マフラーには触媒を装備する事で排ガス規制をクリア。
また、タイで生産したため登場時の車体価格が約49万円と廉価なのも魅力であった。
当時は250ccクラス唯一のフルカウルスポーツであり、発表時から話題をさらい、発売と同時に大ヒット。
競合他社にも刺激を与え、後に他の国内メーカー全てが同様のモデルを発売する契機となった。
尚、本モデルのみ車名の末尾にRが付く。
二代目
2012年発売。
デザインをカワサキのフラッグシップであるZX-10Rに寄せ、ヘッドライトを2灯化。
フレームの強化、リアタイヤのサイズアップ、エンジンの改良も受けた。
生産は引き続きタイで行ったが、2014年から国内に移管された。
これは、Ninja250SLの生産開始などでタイ工場の生産能力がパンクしたことが関係している。
本モデルも初代同様に大ヒットを記録し、発売直後から大量のバックオーダーを抱えることとなった。
やや遅れて兄弟車のZ250が発売され、需要の分散を図った。
三代目
2018年発売。
この頃になると、各社(特にホンダとヤマハ)とのスペック競争が激化していたため、大幅な変更を受けた。
デザインが一新されたのはもちろん、ABSやLEDライトを標準装備し、更に近代化を遂げた。
エンジンは新規設計され、出力がそれまでの31馬力から37馬力へと大幅に向上した。
車重をABS搭載モデル比で8kg軽量化し、ブレーキも大型化されるなど、スポーツバイクとしての性能にも磨きをかけた。