概要
カワサキが2014年にアジア市場向けに発売したバイク。
生産国はタイで、仕向け地によっては「Ninja RR mono」と命名されている。
翌2015年に日本でも発売された。
KLX250用の水冷DOHC単気筒エンジンをオンロード向けにチューニングし、専用設計の細身のフレームに搭載したライトウェイトスポーツ。
SLとは「Super Light」の略であり、その名の通り車重は149kgと、Ninja250より23kgも軽い。
ホイールベースは1330mmで、これはヤマハのトリッカーと並んで250ccクラス最短の数値である。
また、ハンドルがトップブリッジの下に付いており、ライダーはレーサーレプリカに近い前傾姿勢を強いられる。
このように、Ninja250の名を冠するものの、関連性は非常に薄く、全く別物のバイクである。
Ninja250が万人向けの懐の深い設計なのに対し、本車はスポーツ走行に特化した設計であり、人を選ぶと評される。
しかし、軽量コンパクトなコーナリングマシンに仕上がっている事から走りに関しては評価が高く、「Moto3を疑似体験できる」とも評された。
車体価格が税込で約45万円と安いのもポイントであった。
エンジンの基本設計が古いため排ガス規制の強化に対応できず、同じエンジンを積むKLX250・DトラッカーXと共に2017年に日本での販売を終了。
僅か2年と短命だったが、海外では現在も販売されている。
兄弟車にネイキッドバージョンのZ250SLがある。
こちらはバーハンドル仕様で、乗車姿勢は楽になっている。