概要
普通、イラストレーター等にイラストや漫画などを依頼するにはメールでのやり取りが必須だった。
それに指示書に納期やら報酬の相談をしたりしなければいけない手間があるので、個人的な依頼には高いハードルだと言える。
それをSkebは入力内容を最小化することで上記のハードルを解消し、自動翻訳により言語の壁を超えて世界中のファンとやり取りが可能にしている。
「クライアントガイドライン」によれば、
- クリエイターを金銭的に支援すると返礼品(あなたの希望に沿ったイラストやボイス)が送られる、ふるさと納税のような仕組みであり、いわゆる「業務の依頼」を行うサービスではない。
事前にクライアントガイドラインとクリエイターのページを確認することが推奨される。
支払い方式はVプリカ・MASTERcard以外にも対応できる方法が多く、詳しくは公式ページを参照すること。
2023年12月よりPSDファイルをWeb上で確認できるシステムを追加している。
特徴
- 自動翻訳が簡単に出来るので、海外のクライアントからのリクエストも簡単にやり取りできる(ただし、これはPixivリクエストも同じである)。
- リクエストの締め切りに間に合わなくても(金銭面での)ペナルティはない。
- イラストの他に、ボイス、テキスト、ムービー・ミュージック、コミックの依頼も可能である。
- リテイクや打ち合わせが禁止されているので、手続きを素早く、安全に行える。
- 同じ内容のリクエストを複数のクリエイターに送信し、最初に承認されたリクエスト以外の未承認リクエストをキャンセルするマルチポスト機能が存在する。
細かい打合せ・やり取りは一切不可能であり、「最初のリクエスト文が全て」という仕組みとなっている。これはサービス名称の「Skeb」からもわかるように、同人イベントなどでの「スケブ」依頼のようにあくまで簡単なやりとりのみに特化した、簡易コミッションとでもいうべきサービスであるため。また、クリエイターへのリテイクなども一切行えないと規約で定められている。
クリエイターは「Skeb」サービス外での複雑な指示や要求に従う必要がなく、またクライアントは長期に渡って細部の指示を出す必要がない。
Skebの「利用規約」や「クリエイターガイドライン」、「クライアントガイドライン」によると、「完成度はクリエイターが決定し、クライアントは完成度に異議を申し立てることができません。キャラクター、構図、解像度、差分、ファイル形式などいかなる内容もクリエイターは従う必要がありません。いかなる納品物でも問題ないという条件に同意できない場合、本サービスを利用することはできません。」と明言されている。
立場上クリエイターが有利であるこの仕様により、クリエイターはかつて同人イベントなどで存在した「スケブ男」のような要求を無理やり通そうとする危険な人間の相手をする可能性が減り、安全であると言える。
上記の利用規約に納得ができない場合、pixivリクエストをはじめとする別の仲介サービスを利用するか、自分で絵を描こう。
アカウント凍結のペナルティ
なお、規約違反(主に納品された作品が納得できないことが理由によるクリエイターへの問い合わせやクレーム)等の理由でアカウント凍結されると、Skebに投稿・納品されているアダルト要素を含む作品の閲覧ができなくなる等のペナルティが課される場合がある。
- ログアウトした場合も同様に閲覧不可だが、『過去に自分が有償依頼して納品された作品』は例外として閲覧可能。
その他
ちなみにPixivにおいては、『Skebご依頼絵』といったタイトルを付けたり、キャプション文で「Skebでの依頼で描いた」と説明した上で、Skebで描いたイラストを公開しているユーザーも多数存在する。
依頼によって描かれた絵の権利は全てクリエイター側が持ち、クライアントの許可なくPixivやSNS、同人誌で自由に発表できるためである。
また当たり前のことだが、こちらがお金を支払っているからと言って横暴な態度や自分勝手な行動を取って良い訳ではない。節度は考えるべきである。
他、2023年4月20日にChromium系ブラウザ用拡張機能「Skeb Button」が実装され、クリエイター検索がしやすくなっている。なお、上記規約違反者に対しては『BAN (理由: 規約違反)』と表示される。
関連イラスト
関連タグ
類似項目
pixivリクエスト:pixivのリクエストコンテンツ(サービス)。Skebと違い、「相乗り」機能によって他のクライアントの依頼に金額を上乗せすることができる。詳細は個別記事を参照。
関連リンク
Skeb:IXPには対応していないので注意