概要
すべてのヒレにトゲを持つ「棘魚類」の仲間。大きさ15センチくらい。
名前の意味は「かたむいた魚」。
ヒレだけでなくお腹にも5対10本の「トゲ」を装備したなかなかファンキーな魚で、体は「ガノイン鱗」という厚くかたいウロコでおおわれている。このガイノン鱗は現代ではチョウザメ、ガー、アミアといった「古代魚」が受け継いでおり、古生代の魚にとっては標準装備であった(同じ古代魚でもシーラカンスのウロコは「コズミン鱗」、現代のほとんどの魚のウロコは「軟鱗」、サメやエイのウロコは「楯鱗(じゅんりん)」という)。
食性は肉食で、上の方が長いサメ型の尾びれは遊泳能力が高かった事をあらわすため、積極的に獲物を探すハンターだったとされる。小柄なのでピラニアのように群れを作ったりもした事だろう。
ちなみにお腹のトゲの正体は、腹びれとなぜか4対あるヒレ。ヒレなのでバランスを保つのに使った可能性が高いが、普通腹びれは1対である。
ということで、威嚇したり身を守ったりするためだったのではないかとも言われている。
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アカントデス→クリマティウスは初期の仲間だがアカントデスは最後の仲間。「とげを持つもの」という名前に反し、クリマティウスのような目立ったトゲは持っていなかった。