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概要編集

声の出演:川田妙子


野々村病院に入院している女の子で、高校一年生。高校生の割に見た目も内面も幼く、『王子様』との出会いを夢見てリアリストの琢磨呂をげんなりさせていた。

非常に内向的で、担当看護師の間宮千里と親友の島木加奈以外に心を許さなかったが、偶然琢磨呂に助けられてから次第に彼に心を開いていく。


足が不自由で、移動するときは車いすに乗っている。千里曰く、足は既に治っているはずで歩けないのは精神的なものではないかとのこと。



ネタバレ編集



































































































































































































































































































































実は、野々村病院の院長・野々村作治を殺した実行犯。

院長に誘われて院長室を訪ねた際に麻薬を打たれて強姦され、この事を友達にばらされたくなかったらこれからも自分が呼んだ時に院長室に来るよう強要されて嬲り者にされ続けていた。

既に足が治っていたのに退院せずにいたのは、院長にされている事が学校の友達に知られることを恐れ、自分の身体が汚れた事を恥じていた為であった。

しかし、彼女の担当看護師だった千里が院長室に行った事を記した日記を偶然見つけた事が桃子の運命を大きく変える事になった。

ある事件から院長夫人の野々村亜希子に激しい恨みを抱いていた千里は、夫を殺して財産を奪おうと企んでいた亜希子を破滅させるため桃子を利用し院長を自殺に見せかけて殺そうと企んだ。

亜希子が夫に保険金をかけたのは半年前で、保険が掛けられてから半年以内の自殺では保険金がおりないからである。

まず桃子が憧れる『王子様』を装って手紙を書き桃子の日記帳に挟み、桃子が心を許したところで院長室に行き、院長が常用している麻薬をあらかじめ用意したシアン化合物にすり替えるよう指示。

千里の目論見通り院長は桃子との情事の前にすり替えられたシアン化合物を注射して死亡し、警察も争った形跡がない事から自殺と断定した。

しかし、夫が自殺するような性格でない事を知っていた亜希子が真相を探るべく西条探偵事務所と偶然野々村病院に入院していた海原琢磨呂を雇った事でまたしても桃子の運命は一変した。

病院の廊下で倒れていたところを琢磨呂に救われた事をきっかけに彼と話をするようになり、琢磨呂が王子様ではないかと思うようになる。

その後捜査の過程で亜希子が死亡。病院の焼却炉で見つけた日記等で桃子が実行犯である事に気が付いた琢磨呂は病室で眠ったふりをして真犯人の指示で自分を殺しに来るであろう桃子を待ち受け、桃子を取り押さえた。

琢磨呂の話で桃子はようやく自分が院長を殺した事を悟り激しいショックを受けたが、琢磨呂の優しい言葉で眠りにつく。

何気ない会話から桃子が歩ける事を千里が知っていた事に気が付いた琢磨呂は、病院の屋上で千里こそが野々村作治殺害の黒幕である事を千里自身に告げ、事件は解決した。

その後、桃子は琢磨呂の事務所に千里から『王子様』と称して贈られた手紙を封書で送り、自分を庇って一人で罪を被った千里の罪を少しでも軽くするため自分が共犯である事を公表してほしいと訴えたが、彼女の将来を慮った琢磨呂により手紙は焼き捨てられた。

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