概要
古くは江戸時代から始まり、20世紀初頭から貸本屋は江戸川乱歩や手塚治虫を始めとする数多くの大衆小説家や漫画家の作品を刊行して読者層を増やし、怪奇漫画や貸本劇画などの新しい文化を生み出した。
戦後貸本の店が多かった理由としては、人々が当時まだまだ高価だった書籍を「買う」よりも「借りる」事を望んだことがある。もう一つ別の側面として、著作権法では制定当初、第三者が書籍を別の第三者に貸与する事を著作権者が認める権利(貸与権)の存在を想定していなかったためである。
20世紀中頃から徐々に貸本文化は廃れ始め、購入することが主流になった。しかし21世紀初頭より一部のレンタルビデオ(DVD)・CDチェーン店・インターネットなどでコミックを有料レンタルしたり、ネットカフェや漫画喫茶で読むなどのビジネスの動きが出始め、別の形で復活しているとも言える。
また一部の図書館になるが漫画も置いていることがある。