ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!!
概要
四葉ありすが変身するプリキュア。歴代プリキュアでは31人目。
決めゼリフは「世界を制するのは愛だけです。さぁ、あなたも私と愛を育んでくださいな。」
変身後のスタイル
メインカラーは黄色と緑(若草色)。
オレンジ色の髪は大きなツインテールが特徴で、ツインテールの先端はくるんと丸まっている。また、結び目のあたりの髪はキュアドリームのように輪っかになっている。
ハートのバッジの下に三つ葉のクローバーに見立てた布が垂れ下がっており、上のハートと合わせると四つ葉のクローバーとなっている。
今作唯一の左右対称(ハートのバッジの位置は左寄りだが)のコスチューム。アームカバーはキュアハートなどと比較して非常に短い。
必殺技
「カッチカチのロゼッタウォール!」の掛け声とともに両手に緑色の四葉クローバー型の障壁を1枚づつ作り出す。
障壁のサイズは手よりも少し大きい程度で小さめ。場所は手のひらの前で固定されているので自由に動かせる。そのため、不意打ちの攻撃だとすり抜けられてしまう。
ベールの攻撃を防御した際は実力差から、真正面でも受けきれず尻もちをついた。
初登場時はラジカセ型のジコチューの音波攻撃に対し、障壁でノイズキャンセリングして攻撃を無力化するという使い方を披露した(なお、ノイズキャンセリングが具体的にどういうものかについては一切説明されていない)。
プリキュアロゼッタリフレクション
第11話より登場。ラブハートアロー(ロゼッタアロー)を用いた単独必殺技。
ロゼッタウォールよりも強力かつ巨大な障壁を生み出す。
ただしその大きさゆえにロゼッタウォールの方が小回りは効く。
詳細はラブハートアローの項目を参照。
ロゼッタリフレクション・ダブルクラッシュ
『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』でのみ登場。ラブハートアローを用いた特殊技。
ロゼッタリフレクションをロゼッタウォールのように両手に装備し、相手を挟み込んで破壊する明確な攻撃技。
プリキュアラブリーフォースリフレクション
プリキュア4人の合体技なのだが、「他の3人のプリキュアの力をキュアロゼッタに集めて、ロゼッタリフレクションを強化させる」という技なため、実際にはキュアロゼッタの固有技のように演出されている。
詳細はラブハートアローの項目を参照。
ロゼッタバルーン
第33話より登場。マジカルラブリーパッドを使用した単独必殺技。
何が起こるかは毎回ランダムというパルプンテのような技。
詳細はマジカルラブリーパッドの項目を参照。
48話では巨大ランスを召喚した凄い技。
戦闘スタイル
メイン必殺技が防御技もしくは補助技で構成されている。(このため、公式では「必殺技」でなく「キメ技」という表現になっている)
ただし、合体技『ラブリーフォースアロー』でハートシュートを使っているため、意図的に攻撃的な必殺技を使っていない可能性もある。
所謂防御型プリキュアであり、キュアミント以来である。
だが変身前を見てもわかるように、彼女自身の腕っぷしは四人の中で一番強い。プリキュアの技ではないが、中国拳法のような打撃技を繰り出したこともある。
しかし、ロゼッタの強さは武術の基礎的アビリティの高さだけではない。
『必殺技の応用力』『エネルギー運用能力』の高さも特筆すべきだろう。
前述のとおり、ロゼッタリフレクションは盾としての基本運用だが、それを射出し相手にぶつけるという『シールドバッシュ攻撃』としての転用を見せたこともある。
第33話ではで大きく半割されたロゼッタリフレクションを鉄扇の様に扱い、至近武器として転用したなど、硬さを生かした応用力が光る。
ロゼッタウォールで防ぐ際も『防ぐ』と『受け流す』を使い分けている。
もちろん基本的には相手攻撃を防ぐことが多い。基本は攻撃に対し垂直で受け止める。
しかし第33話のヘリコプタージコチューのミサイルを空中で対応した際には『角度をつけて受け流す』だけにとどめている。これによりロゼッタはジコチューに対し速度をあまり落とさず接近していた。
(しかも加速と距離の微調整にロゼッタウォールの1つを足場にして二段ジャンプまで行う技巧も見せる)
彼女の戦闘スタイル自体が『皆を守る』ことが大前提ある場合が多く、率先して敵の攻撃の前に出る積極性、そして必殺技の短時間連続使用も多い。
必殺技におけるエネルギー運用が高い あるいは エネルギー総量が高いのかもしれない。
(エネルギー総量の高さは、劇場場初出の技の爆発力からも推測される。)
まさに武神。
キュアサンシャインと武道を心得ているという点では似ているが、身体能力やリーチ、決定力という点ではサンシャインが。さまざまな武道に精通している応用力ではロゼッタの方に軍配が上がるといえよう。
ある意味完成された技巧派であるのは間違いない。
――たびたび出てくる第33話の戦闘シーンは彼女の戦闘スタイルを如実に現しているため、彼女の強さを知ることができるロゼッタファン必見の回である。
決めポーズ
変身時の決めポーズは、下半身は可愛らしさを強調してか内股だが膝をやや落としており、上半身も腋と肘を締めているため、格闘技に詳しい視聴者からは、空手の型の一つ「三戦(サンチン)」との相似が指摘されている。ロゼッタ自身が防御特化型であること、変身者のありすが武道の心得を持つことを考えると、ごく自然な考察といえる。
ロゼッタ初登場時には、彼女の決めポーズと『グラップラー刃牙』の愚地独歩の三戦との比較画像が、プリキュア関係の画像掲示板に上がっていた。奇しくもアニメ版『刃牙』で独歩を演じたのは、ありすの祖父・一郎役の麦人である。
「ロゼッタ」とは
ロゼッタはローズ(薔薇)を語源に持つ言葉である。人名などにも使われるが、植物学においてはアロエやタンポポの葉などが持つ「同じ器官が(まるで薔薇の花弁の様に)一点から放射状になった配列」をロゼッタやロゼットと呼ぶ(ロゼットの方が一般的)。クローバーの葉もこの配列になっている。
なお本来トランプの「クラブ」は棍棒や杖を意味しており、植物のクローバーとは関係が無い。
仏語でクラブスートのことを「le trèfle(意:クローバー)」と呼ぶこともあり、名前の由来になったと思われる。
余談
初期案での名前はキュアハニーだったらしい。
これはクローバー(白詰草)がミツバチのみを頼りとする虫媒花であることが由来で、ミツバチとクローバーはセットで扱われることも多いモチーフである。
キュアロゼッタの現行デザインを見ても、黄色と緑をちりばめたコスチュームはクローバー畑を舞うミツバチを思わせるものがあるかも知れない。
キュアハニーのネーミングは次回作に流用された。