演:千波丈太郎
概要
『仮面ライダーV3』に登場する悪の組織、デストロン(ショッカー首領がゲルショッカーの次に結成した組織)の大幹部。
物々しい格好だがドイツ出身の蠍の毒を専門とする科学者でもあり、ナチスでも一定の地位を務めた。ドクトルの名の通り改造人間制作技術にも長けており、デストロン怪人カメラモスキートは彼の自信作。
常に鎧、斧、盾で武装しており、また作戦において細菌戦を好む傾向がある。日本上陸時は棺の中から現れ、最終決戦前には悪魔の生霊を召喚して自らに憑依させるなど、呪術師的な面も持ち合わせる。
また、実際には使用されなかったが、腰に差している剣からは、稲妻を発する能力が有るとされる。
仮面ライダーV3との最終決戦では怪人”カニレーザー”に変身した…しかし外見は「サソリレーザー」にしか見えない。
劇中で仮面ライダーのことを、「仮面ラーイダ」と発音していたが、これは演じた千波丈太郎氏が歌舞伎の見得の切り方にヒントを得たものである(『仮面ライダーSPIRITS』12巻本人インタビューより)。
また、ショッカー戦闘員を主役とした舞台『戦闘員日記』で千波氏がオファーを受けた際も、「俺が演るなら、ドクトルGしかないだろう」ということで、”ショッカー幹部としてのドクトルG”が実現した。この作品中では部下を思いやる場面や、義侠心を見せる場面もあり、武人的な面がより強調されている。
なお、今作の宿敵は風見志郎ではなく一文字隼人であるため、「おのれ、仮面ラーイダ!」と唸った。
その他の作品におけるドクトルG
『仮面ライダーSPIRITS』では四国の地底に眠るバダンニウム採掘のために高知県でテロをおこして占領、市民を強制連行して奴隷のようにこき使っていた。V3が現れたのを知りカニレーザーに変身して迎え撃つが、26の技の一つ「レッドボーンリング」でレーザーを弾き返された挙句、回転に巻き込まれて木端微塵に砕け散った。残った三大幹部も仮面ライダーZXの手により全滅する。
『スーパーヒーロー大戦』でも同名のキャラクターが大ショッカー副首領として登場したが、その正体は鳴滝であった。