概要
初出はポケットモンスターダイヤモンド・パール。自身のDSをインターネット接続し、専用サーバーと接続することで世界中のプレイヤーとポケモン交換を行える施設のこと。
一般的には略称のGTS(Global Trade Station)で呼ばれる事が多い。
交換は自分が欲しいポケモンを設定し、ポケモンを預け、その条件に応じてくれるプレイヤーが現れればが交換は成立するという仕組み。
施設とは書いたが、第五世代からは全てのポケモンセンターから行くことができ、第六世代ではPSSの機能と一体化したことでついにどんな場所からでもアクセスが可能となった。
第四世代では成立しそうにない条件をあえて要求した状態で通信進化させたいポケモンを預け、別のGTS交換を行ってから引き取ることでそのポケモンがバグにより進化するという一人通信進化にも用いられたり、BW2ではジョインアベニュー発展のためにコイルを延々と交換し続けるコイループなるものも流行った。
...が、このシステム、実はかなりの問題を抱えており、利用したがらない人も結構いたりする。
問題点
- 伝説希望厨
GTSで最も多いのがこれ。希望ポケモンにラティオスやアルセウスなど希少度の高い伝説ポケモンを要求し、あちらは御三家、ひどい場合はそこいらの雑魚ポケモンを預けるというもの。
GTSでも欲しいポケモンを検索すると出てくるのは大半がこいつらであり、チゴラス⇔アマルスやウデッポウ⇔クズモーのようなイーブンな交換を望むプレイヤーの検索妨害と化してしまっている。GTSを利用したがらないプレイヤーが多い元凶はだいたいこれ。
また、基本正規での入手は不可能とされるLv10以下を希望する者も多い。これは第四世代までしか通用しない一人通信進化を引きずっている若年層が未だにいる可能性がある。
- 改造
フェアな交換を望むプレイヤーに改造ポケモンを送りつける輩もGTSには多い。本来なら入手が不可能な種族の色違い(ジラーチなど)や夢特性(ツタージャなど)を送りつけてくる。上述したLv10以下伝説を希望するプレイヤーは実は最初から改造ポケモンの取引に希望している可能性も考えられている。ポケモンは基本的に改造ロムへの対策が脆弱である。最近は「PokeCreater」を始めとする非公式に作られたスマホアプリの増加により、そのの対策にも追われいたちごっこが続いている。
- NNを使った誹謗中傷
第四世代の頃、ポケモンだいすきクラブであったGTSを用いたキャンペーンが開催されていた時期によく見られた問題。GTSで特定の外国人ユーザーが預けたポケモン(過去に出されたのはヘラクロスやラルトスなど)が送られればプレゼントがもらえるという企画だったが、これに応じて「ハズレ」など相手を不快にさせるNNを意図的に使用しユーザーに送りつけるという妨害行為をする悪質ユーザーが大量発生した事で、この企画は短期ですぐに中止となった。
ポケモンBW以降、NNに規制がかかったのはこれが原因とも言われている。
- 6V詐欺・夢特性詐欺
ポケモンを交換する側は預けられたポケモンのステータスを見ることができない事を利用した悪質な詐欺。NNに「6V」や「ゆめ」などと付けてプレイヤーを釣るが、実際見てみたら個体値がゴミだったり通常特性だったりするというもの。特に悪質なのは6Vメタモンで、これは乱数調整を用いない限りはほぼ入手不可能な代物。ごくありふれた個体を努力値無振り6Vの数値に合わせて努力値で調整するなんて手の込んだ詐欺をする者さえもいる。当然一見正規に見えても改造産である可能性も捨てきれないので非常に厄介な問題である。