日本海軍の給糧艦「伊良湖」(詳細は後述)をモチーフにしたサブキャラクター。
読みはいらこである。
解説
間宮が先に(サブキャラクターではあるが)艦娘として実装されていたことから、本艦もいずれ実装されるだろうと予想していた提督は当初から存在したが、2014年9月26日のアップデートにおいてようやく実装された。
間宮と同様に特定のアイテムを使用しないと登場しないレアキャラであり、現時点ではボイスも実装されていない。
「編成」画面で消費アイテムの間宮と本艦のどちらか選び、「伊良湖」を選択すると、『給糧艦「伊良湖」』(通称「伊良湖券」)が出現する。
使用すると、一艦隊内の旗艦など何隻かの艦娘を戦意高揚(キラキラ)状態にする。
間宮に比べ範囲は狭くなったが、その代わり効果が大きくなっている。
また、一部の甘いものが好きと設定されている艦娘には効果が及びやすい模様。
また、間宮との同時使用も可能となっており、その場合は前述の効果が一艦隊全員に及ぶようになる。
課金要素ではあるが、ある月一の任務を達成することでも入手が可能になっている。
イベント海域や高難易度海域に挑む際には頼もしい存在となるだろう。
容姿
服装は間宮と同じ割烹着を着ているが、こちらはピンクのワイシャツに紺色のネクタイを締めた姿である。
胸部装甲は間宮と比べると大分慎ましやか。史実において小型化が図られたためだろうか。
また、間宮はアイスだったが、こちらは最中(通称「伊良湖最中」)を両手に持っている。
他の特徴として背中に背負った高い煙突があるが、これは史実における伊良湖が動力に激しく煤煙を発生させる石炭を使用していたため、生糧品を扱う給糧艦という都合上、艦内に煙が入り込まないように煙突が高く設計されたことに由来する。
史実・給糧艦「伊良湖」
日本海軍には既に間宮があったものの、大型で艦隊に補給ができる艦は間宮だけしか存在せず、将来複数の艦隊が行動する際の食料・嗜好品供給に不安があった。
増して、間宮は大正時代に建造された艦で速力に陰りが見られており、速度に関しては低いものであった。
そこで、『マル3計画』において1940年に神戸川崎造船所で建造され、1941年に進水したのが伊良湖である。
性能的には、間宮の14ノットに対して伊良湖は17.5ノットとかなり速力があり、これによって艦隊随伴も可能になった。
缶は主力艦への重油の優先配分を想定して重油・石炭混焼缶が使われている。
また、冷蔵・冷凍技術も向上し、間宮に比べてそれぞれ小型化が図られた結果、排水量が減ったにも関わらず積載量に大きな変化はなく、25,000人の将兵の2週間分に当たる物資を積載可能だった。
冷蔵設備、食品製造設備を有しているのも間宮と同様だが、それ以外にも洗濯機械を備えていた。
他にも燃油の搭載能力があり、これによって他艦に給油をすることもできた。
太平洋戦争では主に西南方、トラック島、比島に糧食を輸送していたが、1944年1月に敵潜水艦から雷撃を受け中破。修理後比島マニラへ進出したが、マニラで敵機の空襲を受けてコロン湾に避退。
その後、コロン湾でも敵の攻撃を受け大破着底。やがて沈没した。翌年11月30日に除籍。
戦中は間宮以上に活躍し、各方面の将兵の胃袋を満たしたという。
なお、伊良湖が沈んだマニア島付近の海は、現在ダイビングスポットになっている。
姉妹艦の「久須見」が計画されていたが、戦局の悪化により計画中止となった。
余談
一部の資料では「間宮と同型艦」「間宮の姉妹艦」と掲載・紹介されることがあるが、上記の通り、実際は世代も型も全く異なるため間違いである。
なお、運営ツイッターにおいては『間宮の妹分』(「妹」ではない)と紹介されている。
おまけ
伊良湖が実装される1年以上も前にとある提督によって描かれた漫画。
おそらくwebに投稿された『艦これ』の二次創作において最初に伊良湖の名前が挙がった作品。
投稿日は2013年5月12日。『艦これ』を一躍ブラウザゲームのメジャータイトルに押し上げた最大の要因と云われるあの「ヒラコーショック」から半月も前(つまりまだ『艦これ』というゲーム自体が知る人ぞ知るレベルだった頃)である。
「時代が追いついた」もとい「公式が追いついた」。
なお、2014年9月26日のアップデートで伊良湖が公式に実装されると同時に上記作品のコメント欄には伊良湖実装を祝うコメントで溢れかえったことは言うまでもない。
関連イラスト
やはり先輩である間宮さんとのコンビで投稿される傾向にある。
こちらは実装前の艦船擬人化イラスト。
……間違えても伊良子ではない。
関連タグ
伊良湖(無印)