プロトタイプZX
ぷろとたいぷぜくろす
概要
仮面ライダーSPIRITSの第1部、第11話・第12話「彷徨の雷鳴(前編、後編)」に登場するオリジナルキャラである仮面ライダーZXの試作機。
なお、ここに至るまでの過程で生み出されたZXの量産機が、SPIRITSに登場するオリジナルバダン戦闘員・コマンドロイドだと推測される(その為なのか正規の戦闘員であるコンバットロイドの出番が今の所ほとんどない状態に…)。
作中では『改造人間部隊(サイボーグチーム)』と呼ばれているエリート部隊を構成しており、SPIRITSの第2、3話で登場した「たった一人の戦場」に登場するプロトタイプの発展型であり、当時記憶処理を施され自我を喪失し、完全にバダンの支配下に置かれていた村雨良のコマンダー(隊長)を含め13体が存在している。
顔は完成型のZXとほぼ同様であるが、首から下のボディは軍用特殊部隊風プロテクターで覆われたものとなっており、ZXとは似ても似付かない。また、複眼の色も緑ではなく赤色となっている。
その他、武装もZXとほぼ同様(確認されたものは『十字手裏剣』・『衝撃集中爆弾』・『マイクロチェーン』)ではあるが、『マイクロチェーン』が鎖状になっていたり、『マイクロチェーン』が手首から発射される形になっているなど微妙に異なっっている(簡易型?)。
素体となった人物達は良を含め、何万という被検体による実験から得たデータによって選りすぐられた人物、ようはエリート達が用いられており、国籍や人種も様々で、良以外のメンバーは他の歴代の悪組織に制作されたライダーたちを旧式と見下しているようだ(早い話が良以外は傲慢な性格という事)。
その性能も態度がデカいだけのことは有り、1人1人がチャージアップ前のストロンガーと互角かそれ以上のものを持っており、彼の必殺技『電パンチ』や『電キック』では全く太刀打ちできなかったほどである。
しかし流石に超電子技には敵わず、1体が『超電ドリルキック』で撃破され、残る12体も『超電子ウルトラサイクロン』でまとめて吹き飛ばされ全滅した…。と思われていたが、偶然にも最もZXのボディとの適合率が高かった村雨良の頭部及びその頭脳は無傷の状態で残っており、それを三影英介(後のタイガーロイドにして村雨良の友人)により脳死前に回収された事により(直接の描写はないが、後々のZX誕生のプロローグシーンを見る限り、彼が良の頭部だけを如何にかして庇ったのかも知れない)、良は仮面ライダーZXへと生まれ変わる事となる。