「そんな不正ある戦いを、僕は認めない!」
人物像
聖鳳学園中等部2年生。
コウサカ・チナの実弟。姉と共にガンプラを始め、イオリ・セイの手解きを受けたこともあり7年の月日を経て模型制作大会「アーティスティック・ガンプラ・コンテスト」でグランプリを獲得するまでに成長した若き天才ビルダー。
普段はクールで落ち着いた立ち振舞を見せるが、その内には熱い闘志を秘めておりバトルでその熱情を露わにする事も少なくはない。
幼い頃にホシノ・フミナと選手権出場を約束しながらも、地区優勝候補と目されていた予選で対戦相手に完膚無きまでに叩きのめされ、「バトルの才能がない」と罵られたことから深い挫折感を味わっており、一時はその情熱を封じ込めてしまう(バトルを辞めた事は姉からも心配されていた)。
聖鳳学園ではビルダーとしてプラモ部に所属し、バトル部の廃部を画策するミヤガ・ダイキに付き従ってフミナ、そしてバトル部に入部したカミキ・セカイと対戦する。
しかし、セカイとのバトルで抱えていた葛藤を看破されたことで、ミヤガに反旗を翻し再びガンプラバトルに臨む決意を固めてバトル部へ移籍、チーム「トライ・ファイターズ」を結成し、全日本ガンプラバトル選手権中高生の部に挑むことになる。
セカイとはチームメイトであると同時にクラスメートではあるものの水と油の関係であり、彼の単細胞っぷりを「バカ」の一言で切り捨てるが、共に戦うようになると次第にその認識を改めるようになる。
一方、フミナとは幼馴染みという間柄であり、彼女や姉からは「ユウくん」と呼ばれているが、そう呼ばれる事を当人は恥ずかしがっており、中学生特有の多感さを覗かせる。
また、ガンプラビルダーとしては、大阪を代表するサカイ・ミナトとはライバル関係にあり、互いに動向を意識し合っている。
姉のチナと同じく惚れた相手には一途であり、意中の相手であるカミキ・ミライと接する際にはアガりがちになるが、一方でミライと登校するためにセカイとの接点を利用する策略家としての一面も覗かせる。
なお、ミライに接近しようとしている事に関しては、ミライの弟であるセカイからは良く思われていない為、そういった意味でも喧嘩も絶えない間柄となっている。
一方で幼馴染であるフミナの事も大切に思っているようで、幼い頃に交わした彼女との約束には強いこだわりと責任感を持っており、ガンプラバトルから一度離れた理由もその事に起因している。バトル部への移籍の際には律義にもフミナに入部を断った件への謝罪をし、その理由を明かそうとするなど、彼女に対しては誠実であろうとする。
戦績
使用するガンプラはリ・ガズィをベースに製作したライトニングガンダム。
過去には独自改造を施したガンダムエアマスターも使用しており、セイバーガンダムにも興味を示していたことから、可変機を好む傾向がある。
また長距離射撃、特にスナイパーライフルによる狙撃を得意としており、チーム戦では主に後衛を担当する。
内に秘めた熱い闘志は一撃必中の形で敵機を撃破するが、その狙撃技術は単に動く敵を正確に射抜くだけではなく、更に障害物の小さな隙間越しに攻撃を命中させる程である。
またラルさんのグフR35との模擬戦ではグフR35のシンボルであるシールドによる防御を突破する実力を見せており、選手権開催前の下馬評でも彼に対する注目度の高さが伺える。
当初はガンプラバトル部と敵対するプラモデル部に所属していたということもあり、フミナと敵対する事になるが、セカイと彼の駆るビルドバーニングガンダムとぶつかり合った事で自分の内に秘めていた「バトルをしたい」という本心と向き合うようになり、公式レギュレーションに違反する大型モビルアーマーアグリッサを持ちだしたミヤガに対して銃を向け、ガンプラバトル部へと移籍した。
そして、再びガンプラバトルへの情熱を取り戻した事でライトニングガンダムをさらに強化する事に情熱を傾け、ライトニングガンダムの支援機であるライトニングバックウェポンシステムを完成させる。
西東京大会予選では順調に勝ち進んで来たものの、準々決勝で素人同然のファイターにリングアウトさせられ、その前の葛藤で迷いが生まれたのを含め、自分のなんたるかを突きつけられる内容であったが、ビルダーとしてではなく、一人のガンプラファイターとして決勝戦では自機の破壊を怖れず百万式相手になりふり構わず刺し違える覚悟で挑んでいる。
余談
使用ガンプラであるライトニングガンダムとの名前の組み合わせは、MSV-R及びジョニー・ライデンの帰還に登場するユーマ・ライトニングを想起させる。
なお、初登場は前作3話であるが、その時の髪の色は姉と同じ色となっている。