声 辻村真人
概要
『仮面ライダーストロンガー』に登場した怪人。
ストロンガーを生み出した悪の組織・ブラックサタンの最高幹部。モノの本によると、奇械人から苦労を重ねて、最高幹部にまで這い上がったらしい(ただ、奇械人はサタン虫に意識を支配されているはずなんだが……)。
武装は右手の鉤爪「デッドハンド」と、頭部から分離させてブーメラン状に飛ぶ鬣(たてがみ)。
が、作中の出番はわずかに2話。しかも、劇中で死亡シーンが描かれないまま、ジェネラルシャドウの策略と、ストロンガーにサタン虫の親玉(ブラックサタン大首領)が倒され、そのままフェードアウトした。
そのため、彼がどうなったかは長らく不明。「デルザー軍団に処刑された」(『仮面ライダーストロンガー大全』)だの、「生死不明」(『仮面ライダー画報』)だの、二次創作だと「ブラックサタン基地崩壊の影響でコールドスリープ状態」だの、様々な説が飛び交った。
そして、『仮面ライダーSPIRITS』で、ブラックサタン崩壊とともに、放浪していた設定が作られる(あくまで公式ではないけど)。この作品で人間態も描かれた。
百目タイタン復活に大喜びしたり、結城丈二(ライダーマン)がBADAN本拠地にいることで疑問を呈したり、大首領や暗闇大使に陰口を叩いたり、実に人間味あふれるキャラとして描写された。
そして、ストロンガーと激突して大敗、ブラックサタンが存在しない世の中に絶望して死を望むが、「痛い?それが生きてる証だ!!」「死にきれなかったらその爪を研いで出直すんだな!」など、城茂の檄を受け、再びストロンガー及び仮面ライダーと戦うことを誓った(なお、これは城茂を演じた荒木しげるへの追悼でもあった)。
しばらくして(2014年3月号『月刊少年マガジン』)、デッドハンドを改修し、本拠地内にてメガール将軍と共に、マシーン大元帥の復活の場に立ちあっている。
補足
ちなみに、元々TV本編での扱いでは、『最終決戦で“電キック”の直撃で爆死し、残された「デッドハンド」を追いかけてストロンガーがブラックサタン大首領の元へ辿り着く』というシナリオだったのが、大人の都合でその場面が丸々カットされてしまい現在のようなひどい扱いになったことがデアゴスティーニから出版された『オフィシャルデータファイル』や『ストロンガーのDVD付属のブックレット』で明らかになっている…酷い…。
漫画『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』では、創世王によってマーダー帝国の幹部として再生され、ネオショッカーの魔神提督、バダンの暗闇大使と共に、本拠地防衛用の巨大メカマーダーマシンに搭乗。
ただし、セリフ1つないまま、仮面ライダー1号や仮面ライダーBLACKRXら6人ライダーが乗るマシン、ギャラクシー号の粒子砲一斉射撃・サークルボンバーに吹き飛ばされた。
なお、SFC『ヒーロー戦記』では、雑魚敵としてエンカウントする。