『フフ……キタンダァ……？ ヘーエ……キタンダァ……。』
概要
艦これ2015年夏イベ最終マップE7「FS作戦」でラスボスとして初登場した深海棲艦。イラストは(おそらく)まさかのしずまよしのり氏である。
駆逐艦を名乗りながら装甲値333(実装初日はなぜか395の個体がいたが後には確認できず)と、もはや艦娘の攻撃では倒せるのかどうかすら疑わしい域に達した並外れた重装甲を誇る。ステータスを確認して「お前のような駆逐艦がいるか」と突っ込むのすらアホらしくなった提督も多いことだろう。火力も190、雷装も95。この二つだけでも5-3ボス護衛つか、13夏イベ(初夏イベ)ラスボスの航空戦艦系姫南方棲戦姫の火力200、雷装100にかなり近い攻撃力をほこる。加えて対空値390は艦載機熟練度システムが実装された今イベントではもはや悪夢に等しい。
艦これ史上最凶のチート深海棲艦なのだが、艦種はあの人と同じ駆逐艦である。
もう一度言おう、 駆 逐 艦 である
某映画の台詞を借りれば「戦艦だってぶちのめすターミネーター」そのものである。……いや、この場合“ターミネーター”より“デストロイヤー”と呼ぶべきか？
とにかく何度でも言おう、お前のような(ry
甲作戦での最終形態では、戦艦水鬼よろしくダブルダイソンを引き連れての登場となる。
なお、彼女を撃破することで秋月型駆逐艦「照月」との邂逅が可能である。
上記のように異常な性能の彼女にレ級を超える悪夢というタグつけられる始末である。そら、こんな駆逐艦いたら戦艦レ級だって涙目や白目になるは！！
『ウッフフ…ドオ？ イタイ？ イタイ？ ソレガ ホントヨ……アッハハハ…！』
容姿
ベースカラーが黒と青紫だった駆逐棲姫とは反対に、基地型深海棲艦と類似する白と赤のカラーリングが特徴。角は羊のように太く曲がったものが生えており、髪は白の長髪。頭にはおそらくペンネント(海兵帽用の装飾リボン)を鉢巻代わりに巻いているものと考えられる。(※後述)
衣装はボディースーツのように肌に密着する半袖タイプで、黒い手袋には長袖の袖のような意匠が施されている。
首元は詰襟状の金属パーツで防御し、胸元も刺々しい金属パーツを付けている。その両端からスカートまで黒いラインが走っている。
ふとももに碇が付いた鎖を金輪でつなぎ、厳めしいブーツ状の脚絆を履いている。
なおスカートは腰からお尻の辺りしかなく、前は履いているのがバッチリ分かってしまう上、よく見るとパンツの紐の下を鼠蹊部の線が通過しているため、下乳から下がむき出しの可能性が考えられる。
細身ながら高い等身と体のラインが際立つ衣装もあって、なかなかにセクシーである。
よく見ると脇の下に紅く細長い布がはためいており、ネクタイかスカーフの類と思われる。
艤装は生体パーツによる高射砲が四基八門、角には不気味に光るパーツがありおそらくは高射装置か何かだと思われる。
移動用に五体目の生体パーツが存在し、空母棲鬼(空母棲姫)のように跨っている。
性格
挑発的で傲岸不遜。
死に物狂いで辿り着いた連合艦隊を嘲笑い、自慢の対空砲火ですべてを薙ぎ払う。
一方で“痛み”に対して妙な執着があり、自分が攻撃する際は上記にある 「イタイ? イタイ? ソレガ ホントヨ……アッハハハ…!」 とこちらを挑発し、こちらの攻撃を受けると 「ヤッタナァ…オマエモ イタクシテヤル……!」 とつぶやく。
装甲の秘密
今までも戦艦水鬼(装甲200)、泊地水鬼(装甲240)といった装甲が極めて高いボスはいたが、それでも魚雷カットインや三式弾特攻など何らかの打開策が存在していた。
しかし防空棲姫の装甲333という値は夜戦における火力キャップ(それ以上のダメージが大きく制限される値)である300を超えており、普通に倒すことは極めて運が良くない限り不可能である。
更にお供に戦艦棲姫が全難易度共通で1隻おり、まさに最初からクライマックス状態。
戦力ゲージを減らしていけば弱体化するのかといえばそんなことはなく、甲作戦最終形態では概要にあるようにお供の戦艦棲姫さらに1隻が追加、2015年冬イベ以上の悪夢と化す。
先行した提督達の中にはこの超装甲&ダブルダイソンを強引に突破しクリアした猛者もいた。
『ヤッタナァ…オマエモ イタクシテヤル……！』
最低難易度の丙作戦でも装甲が273と普通に倒せるような値ではないため、実装当初から「もしかすると馬鹿げた装甲値を低下させる特殊なロジックがあるのでは？」と提督達は疑い、謎の解明に挑むこととなった。
そして8月13日の運営Twitterから上記ロジックが実在することを示唆するツイートが配信され現実味を帯びることとなった。
この発表以前から謎を解明すべく、先行した多くの提督たちによって様々な検証がなされていた。
その後、各所の検証によって「同海域の道中にいる敵艦隊を何度か撃破する事により、(装甲はそのままだが)クリティカルダメージを増加させる」と言う仕様が発覚。
これに伴い、四苦八苦しながらも海域突破を達成した提督が徐々に増えている。
つまりこうですか?(違
なお、こうした攻略法から某国民的RPGに譬えて“闇の衣を纏ったゾーマ”と見る向きもあるとか。
ただ、この仕様、上記ツイートにあるように深夜零時になると元に戻ってしまうと言う、かつての悪夢を思わせる仕様になっている。
確かに今回のイベントは鉄底海峡を通る（E-4）が、大不評だったイベントの仕様を再現しなくても……
案の定、提督（特に夜更かし出来ない提督）にとって、悪い意味でトラウマとなっている。
その他
駆逐艦という艦種にあるまじきふざけた対空値、さらには絵師がしずま氏(推察)であること、駆逐艦離れしたモデル体型、などから一部からは駆逐棲姫の通称に準じてわるつき（もしくはわるづき）と呼ぶ提督もいる。
そう考えると、鉢巻代わりのリボンが“秋月型のペンネント”が元である可能性も示唆される。
実際姿は照月によく似ており、装備している主砲「4inch連装両用砲+CIC」は秋月型の「10cm連装高角砲+高射装置」に対応している(4inch≒10cm)。
なお、CICとは戦闘指揮所のことであり、高射装置を始めとした射撃管制装置や砲射撃指揮装置のことではない（射撃指揮装置はFCS、砲射撃指揮装置はGFCSである）。
余談であるが照月は秋月型最初の戦没艦で、E-3ドロップである瑞穂と「一番最初に戦没」という点が共通している。
「アレ…ウゴカナイ…アハハハ……ウミト ソラガ、綺麗…」
関連イラスト
