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闇の衣

やみのころも

ドラゴンクエストシリーズに登場する要素。いわゆるバリアーのようなもので、相手からのあらゆる攻撃に対して強力な耐性を得る。特定のアイテムで解除することは可能。
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概要編集

闇の衣(やみのころも)とは、スクウェア・エニックスのRPGドラゴンクエストシリーズに登場する要素の一つである。


初登場は『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』。

本作のラスボス大魔王ゾーマが纏う暗黒のオーラのような物体で、あらゆる攻撃に対して耐性を得る、いわゆるバリアーのようなもの。

俗に闇の衣を纏ったままのゾーマを「闇ゾーマ」とも呼び、一種の縛りプレイとして認知されている。

……実はファミリーコンピュータ版だと、行動が完全にローテーション化されていたりルカニやマヌーサへの耐性が無かったりといった攻略の糸口があって、熟練者には闇の衣があった方が倒しやすいのは公然の秘密である。


不死鳥ラーミアを使って辿り着く竜の女王の城で、女王からひかりのたまを受け取ってゾーマ戦で使用することで、闇の衣を引きはがすことが出来る。

スーパーファミコン版では――

ゾーマ「ほほう……。わがバリアを はずす すべを しっていたとはな。」

と、ゾーマ本人から明確にバリアー扱いであることが示された。


以後、クロスオーバー作品やメディアミックスでゾーマが登場する際は、闇の衣もセットで登場するケースが多い。


シリーズへの影響編集

これ以降、シリーズに登場するラスボスの多くが“何かしら特殊なバリアーを纏っている”ことが、半ばシリーズの通例となっている節がある。


例えば『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』のエスタークミルドラースは、戦闘開始直後からマホカンタが自動で付加されており、天空の剣を道具として使うか、「いてつくはどう」を覚えている味方で解除する必要がある。


ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族』では、特定のボスキャラの特技として登場し、魔勇者アンルシア第3形態と獣魔将ガルレイ第2形態は、戦闘開始時から発動状態となっている。

「与ダメージアップ」「被ダメージカット」「状態異常解除&無効」という、スーパーハイテンションも真っ青な強化ぶりを発揮する。特にアンルシアの「ジゴデイン」は一発で800ダメージを叩き出す即死級の威力に変わる。

解除には「光勇者アンルシアの光」を充てる必要がある。


ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』では、裏ボスがずばり闇の衣を纏って登場し、さらに解除後はゾーマ戦のBGM「勇者の挑戦」に変化する。

PlayStation 4版ではダメージを1/2に抑える効果なのだが、裏ボスに到達するほどになると1/2程度ではそこまでのハンデにならず、やり込み要素のネルセンの試練に挑戦可能なプレイヤーともなると闇の衣ごと裏ボスを叩き斬ってしまえるため、縛りプレイの体を為さなくなってしまった。

一方でニンテンドー3DS版ではダメージカット率が1/5と酷いことになっており、異常を撒き回復してジリ貧に追い込む理不尽ボスと化している。

さすがにPlayStation 4版の仕様は使えなかったのか、『ドラゴンクエストⅪS』の3Dモードでは衣を纏っている間のみ攻撃力・素早さが引き上げられた。ニンテンドー3DS版を踏襲した2Dモードはそのままだが、「すべての敵が強い」しばりを適用することで作中屈指のタフな難敵へと昇格している。



メディアミックス作品でも、リスペクトやオマージュが散見されるなど、「何かしら一捻りを加えないとラスボスには太刀打ちできない」という、強敵感と絶望感を煽るギミックとして多方面に影響を与えている。ラプソーンのバリアといいこれといい、「裏ボスがラスボスを倒せばいいじゃん」というツッコミを受けない理由付けか。


メディアミックスでの扱い編集

漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、異魔神の第二形態(巨獣形態)が闇の衣を纏っており、アステアが竜王からひかりのたまを託され、使用するまでかなりの苦戦を強いられた。

その後、続編『紋章を継ぐ者達へ』にて、対勇者用の切り札であり、寿命を縮めて老化を促進させる副作用があるという独自設定も明かされた。


漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では、魔王軍幹部ミストバーンの装備として登場。

魔王軍内に「ミストバーンに闇の衣を剥がさせるな」という、曰くめいた謎の噂があり、魔王城バーンパレスでのミストバーンとの決戦でヒムがミストバーンの顔を拝もうと彼の覆面を剥がそうとして、クロコダインが忠告を入れた。

直後、そのまま引導を渡そうと「闘気拳」でトドメを指そうとした瞬間、ミストバーン自らがヒムの攻撃を利用して自身のローブの封印を解除。

第二形態へと移行し、勇者パーティーを圧倒する強さを見せつけた。

……が、真相はミストバーンの本性こそ「闇の衣」そのものであり、暗黒闘気とガス生命体の中間存在として大魔王バーンの全盛期の肉体を守護する隠れ蓑だった。


装備としての「やみのころも」編集

センシティブな作品

闇のように真っ黒なマント。スーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅢ』にて装備品として登場し、『ドラゴンクエストⅧ』で登場した際は「暗黒神の信徒達が礼拝の時にまとう正装」と設定された。

流石にゾーマのような超性能や耐性はないが、闇に紛れることで攻撃を回避しやすくなる(1/4)。ネーミングは一種のファンサービスであろう。

みかわしのふく」と並んでよろいが装備できない味方の強力な防具となる。


以降のシリーズでも何度か登場しており、錬金釜等のアイテム合成システムで入手可能になっている。回避性能があるためか、「みかわしのふく」や「みかわしそう」から作るレシピになっている。


特性としての『闇の衣』編集

ドラゴンクエストモンスターズシリーズでも、ゾーマの特性として登場することがあった。

スマートフォンアプリ『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』では、ゾーマ、創造神マデサゴーラ、ミストバーン等が持つ特性として登場。

3ターンの間、状態異常を完全無効化する。ただし、「ルカナン」等の弱体効果は通る

携帯機シリーズでは『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』から登場。

光属性が弱点になる代わり、それ以外の属性を25%減らす。


ドラゴンクエスト モンスターバトルロードシリーズでは、ボスとして登場したゾーマの特性として登場し、HPを1万以上も補強する効果がある。

   

関連タグ編集

ドラゴンクエスト

ドラゴンクエストⅢ ロトの紋章 ダイの大冒険

ゾーマ ミストバーン 邪神ニズゼルファ

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