概要
オーストラリア東部・タスマニア島に分布。
灰褐色のビロード状の毛に包まれた体を持ち、水掻きがある四肢は短め、尾はビーバーに似て長く扁平。カモに似た嘴を持ち、嘴の内部には獲物の生体電気を感知するセンサーのような器官がある。この嘴で川底を探り、主に水中の小動物(小魚、ミミズ、甲殻類など)を食べる。
子育てと就寝時以外は殆ど水中で生活する。
哺乳類としては珍しく卵を産む(孵化した子は、親のお腹から滲み出る乳を飲んで育つ)。
尚、オスは後ろ足に毒を含んだ蹴爪を持っている。この毒が意外と凶悪で、犬くらいの小動物なら殺せてしまう。
人間はさすがに死にはしないが、それでも数日~数ヶ月は激痛に苦しむという。
くれぐれも万が一野生のカモノハシを見かけたら、危険なので触らずにそっとしておいていただきたい。
アボリジニ伝承では、カモノハシはガヤーダリーと呼ばれ、カモの娘と狡猾な水ネズミの間に生まれた双子がその祖先であるとされる。
ヨーロッパ人にその存在が確認されたのは1798年頃のこと。
一応、哺乳類に分類されているが、発見された当時はあまりにもわけのわからんその生態から、標本を見たイギリスの学者達は剥製職人による創作物かと思ったという。
カモノハシをモチーフにしたキャラクター
ジュン、チョーサク、ショージ/ゴクー、ハッカイ、ゴジョー(『魔装機神』のミオ・サスガの使い魔)
雑誌『ファンロード』のマスコットキャラクター
コダックとゴルダック(ポケットモンスター 厳密にはあひるポケモンだが、アヒルというよりカモノハシにそっくり)