概要
原作
平頂山を根城に弟・銀角と共に三蔵法師を捕食し不老長寿を得ようとしている妖怪で、天界から盗み出した五つの宝貝、すなわち琥珀浄瓶(こはくじょうへい)、七星剣(しちせいけん)、芭蕉扇(ばしょうせん)、幌金縄(こうきんじょう)、紅葫蘆(べにひさご)を使用する。
2007年の映画
「人間は虫ケラ以下の、無力な生き物だ!」
演:鹿賀丈史
銀角の兄で、兄弟揃って“絶対妖怪”と恐れられている。二本の角を生やし、金の装飾が施された衣装を身に纏っている。普段は無口で玉座に座っているが、その本性は極めて残忍。人間を無力な生き物と罵倒する。戦闘力は、悟空(演:香取慎吾)たちを圧倒する程高い。武器は、次々と短剣が発射する扇。
銀角(演:岸谷五朗)と共に『寅の国』を襲来し、辺り一面を砂漠へと変えた。その後、王女の玲美(演:多部未華子)の父母を亀の姿へと変え、国を乗っ取った。その目的は、玲美の持つ『無玉』を手に入れ、封印されている巨大な龍を解き放ち、世界を闇で包むこと。
終盤にて、悟空に敗れた銀角を殺し、強大な力で悟空たちを圧倒した。しかし、怒りが頂点した悟空に敵うはずもなく、最期は如意棒の一撃で敗れる。
名前がヒジョーに覚えやすいことから、よく子供向けの作品や短編に作り直された場合には「牛魔王の手下」みたいな扱いになりやすいが、実はその正体は生粋の妖怪や魔王ではない。
五大宝貝
せっかくなのでここで解説する。
紫金紅葫蘆
瓢箪。名前を呼んだ相手が一言でも返事をすると、そのまま吸い込まれてしまう(偽名でも一度でも名乗った名前ならば有効)。中は毒液で満たされており、放っておけば溶かされてしまう。
実は太上老君の金丹入れ。
琥珀浄瓶
水差し。効能は上記の紅葫蘆と同じ。
実は太上老君が金丹作りの際に使う水差し。
七星剣
中国の伝承に度々登場する名剣。本作では太上老君の宝剣。
幌金縄
持ち主が命令すると勝手に相手に絡みつく、ドラえもんのひみつ道具みたいな魔法の縄。
実は太上老君の腰帯。
芭蕉扇
デカい団扇。該当項目参照。