月村アカリ
つきむらあかり
「私は信じない。この世の中の出来事には必ず説明のつく法則があるの」
「ええ…はっきり理解したわ。化学は人を幸せにするためにあるの!
人の魂を奪って何が完璧な世界よ!あなたがやっている事はね、科学なんかじゃない!」
演:大沢ひかる/吉岡千波(幼少期)
概要
本作のヒロイン。天空寺タケルの幼馴染で、大学で物理学を専攻している。
タケルのことは1つ年下と言う事もあって弟の様に可愛がって面倒を見ており、彼をゴーストハンターにさせたいと思っている御成とは口論になるのが日常茶飯事。ただ、御成とは反目しつつも互いのことは認め合っている間柄であり、話が進むにつれて共同で調査に乗り出すなど、息の合ったコンビネーションを見せるようになる。
根っからの科学好きで現実主義者のリケジョであり、眼魔の存在を信じず彼らが引き起こす怪事件も全て科学的事象として片付けようとしている。
そのリケジョ振りは筋金入りで、タケルの「英雄とは命を燃やして生ききった人物」と言う発言に「命は概念だから燃えない」「燃焼には可燃物質と酸素と温度が必要」と返事をしてバッグから酸素入り容器とガスバーナーを取り出す(第1話)等の行動を見せている。
そんな彼女だが、第3話にて天空寺龍の残した物と思われるデータを調査していく中で「ゴーストを可視化する薬品である"不知火"」の存在を知り、開発に成功。仙人やユルセンと会話を交わし、御成と共に眼魔と仮面ライダーゴースト(及びそれに変身するタケル)を目にしている(いずれも初体験)。ちなみにその際、髪を掻き毟りながら「私の想像を遥かに超えてる!」と激しく動揺していた。
上記の様な事もあってか、第4話では「物が浮く超常現象」に対して「眼魔の仕業」と結論付けるといった、眼魔の存在を受け入れているとも捉えられる描写が見られた(話を聞いた当初は信じていなかったが御成から「答えはあなたの心にある」と言われ、これまで自身が巻き込まれた事件を思い出すことで上記の結論に至った)。
また、第8話では「まだちゃんと解明できていないけど、これ(眼魔・仮面ライダーゴースト)は現実よ」と話している。
そんな彼女だが、第5話で仮面ライダースペクターに不安や恐怖を植え付けられたせいで不知火をもってしても姿を現せなくなったタケルの身を案じて、第6話では彼を認識できないにも関わらず彼が悩む時にいつもいる場所へ行って彼に自分の想いの内を打ち明けたり、怯えながらもスペクターからムサシゴーストアイコンを守り通す等、幼馴染としてずっとタケルを見守ってきた彼女だからこそ出来る活躍をして、事件解決及びタケルの復活と勝利に貢献した。他にも第28話では彼女たちに助太刀したジャベルによって圧倒されてもなお画材眼魔と音符眼魔の抹殺を諦めようとしなかったイゴールに平手打ちをかますなど、眼魔にも心があると言う事を考えるようになった一面も出てきた。
ちなみに相当な音痴らしく、『仮面ライダー1号』ではカラオケでタケルより低い点数を取り、第36話でアイドルのオーディションを受けた際はあまりの音痴ぶりに審査側も唖然としていた。
不知火(不知火・改)
先述した様に第3話にて彼女が作成した特殊な薬品で、ゴーストとなったタケルや眼魔、仙人など普通の人間には認識不可能な存在を認識可能な状態にさせる効果がある。
薬品そのものは金色の液体で、使用時には『あかり砲』と呼ばれるバズーカ型の装置に薬品の入ったポットを取り付け、トリガーを引くことでこの薬品を散布する。ちなみに、この手段はあくまで広範囲に薬品を散布させる為の手段であり、完成直後の様にどんな手段だろうと対象に薬品を付着させれば効果がある。
この薬品を付着させられた対象は可視化するだけでなく、その存在の声も聞こえる様になり会話も可能になる等、完全に認識可能な存在になる。ただし仙人曰く効果には制限時間があるらしく、一定時間が経過すると再び対象を認識できなくなる模様。
また、制限時間は可視化する対象の状態にも左右され、一時期タケルが恐怖・不安を抱えていた時には、認識可能な状態になった直後、すぐに元の状態に戻ってしまった(一緒にいた仙人・ユルセンはまだ見えていた)。
ちなみにアカリの独力では完成一歩手前に辿り着くのがやっとで、仙人が密かに提供した薬品によって完成にこじつけた。もっともその後、同様の効果をもたらすゴーストガジェット・クモランタンが第8話より登場したことで、この薬品の出番はなくなってしまった。
……かに思われたのだが、第16話で彼女が回収した眼魔眼魂の分析の副産物として、改良型の「不知火・改」が続く第17話で登場。こちらは改造前と異なり、光の弾丸を発射する対眼魔兵器として開発されている。しかし、ナイフ眼魔が発する霧と共に生じる強力な磁場によって的が外れ、敵に当たらないどころか御成に当たってしまった。
そして第18話では、イゴールが変身する眼魔スペリオル・ナイフに対抗すべく、「不知火・改・マークⅡ」が新たに登場。これは前話での磁場の影響を考慮して更に改良を重ねたものである。実際この攻撃も真っ向からは眼魔スペリオル・ナイフには効かなかったものの、不意を突いたアカリが2発目で命中させ、ダメージを与えることに成功した。
その後、第33話ではガンマイザー・ファイヤーに対抗する為に使用され、ガンマイザー・ファイヤーを眼魔世界とは違う別の世界に繋がるゲートへ送り込む事に成功した…かに思われたが、ガンマイザー・ファイヤーがすぐに脱出して戻ってきた事で失敗に終わった。