ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

旧約酒場の編集履歴

2016-07-29 21:10:23 バージョン

旧約酒場

きゅうやくさかば

「旧約酒場」とは、同人サークル上海アリス幻樂団による音楽CD作品である「ZUN's_Music_Collection」の第九弾である。(本記事には未発表作品に関する不確定情報が含まれています。閲覧の際はご注意ください。)

概要

旧約酒場とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」による「 音楽CD 」作品である「ZUN's Music Collection」の第九弾作品。


正式名称は


ZUN's Music Collection Vol.9

「旧約酒場  ~ Dateless Bar "Old Adam".」


となっている。


2016年8月、コミックマーケット90にて頒布予定。


前作、燕石博物誌の続きですが、前作が表なら今回は裏。

        (上海アリス幻樂団 博麗幻想書譜 2016年7月22日付より)



なお公式サイトのページの記述では、本作タイトルにおける日本語タイトルと英語タイトルを繋ぐ間にある空白の内、「~」記号を挟んだ前者は全角空白が二つとなっている。

アンダーバーで表現すると「__~_」のようになる。多くの作品で空白は一つであることが多い。

本記事もまたこの表記に準じている。


「ZUN's Music Collection」

「ZUN's Music Collection」は上海アリス幻樂団主宰のZUN作曲による音楽を収録したものであり、同じく上海アリス幻樂団作品である「東方Project」の各作品(ゲーム・書籍付属CD等)で使用された楽曲またはそのアレンジ(セルフアレンジ)と、各CDのために新たにつくられた楽曲の二種類からなる。

さらに「ZUN's Music Collection」では同梱のシートまたはブックレットにて、それぞれの楽曲の項目に並んでZUNによる独自のストーリーが語られている。


先述の現在時点において公開されている本作品イラストにおいても、「ZUN's Music Collection」第二弾作品である「蓮台野夜行」以降同シリーズに登場している宇佐見蓮子マエリベリー・ハーンメリー)の二人が描かれている。


先述のように、本作にまつわる最初の上海アリス幻樂団の公式発表において、本作の前作にあたる「ZUN's Music Collection」第八弾作品の「燕石博物誌」と物語が関連していることが語られている。

一方で本作には「燕石博物誌」とは「 表情の違う曲 」が集められたとされており、「 全体的に難易度高い 」ともしている。


全体的に癖の強い感じですが、是非前作と合わせて手に取っていただければと思います。


収録楽曲

ただし本記述は先述の現在時点において公式サイトに確認できる、製品版発表以前の情報でありいわば前段階のものである。以後変化する可能性も皆無ではないことに注意が必要である。


  1. バー・オールドアダム
  2. 燕石博物誌が連れてきた闇
  3. リバースイデオロギー  (『東方輝針城』)
  4. アウトサイダーカクテル
  5. 大神神話伝 (『東方神霊廟』)
  6. パンデモニックプラネット  (『東方紺珠伝』)
  7. 旧世界の冒険酒場
  8. 魔界地方都市エソテリア (『東方星蓮船』)
  9. 亡失のエモーション (『東方心綺楼』)
  10. 二日酔いの同床異夢

※二重鍵括弧内は同楽曲の初出となった東方Projectの各作品。

 特に記述の無いものは本作が初登場の楽曲である。


「旧」

英字タイトルには、殆どの要素に「旧」の意味を含む語が含まれている。


Dateless 」とは、一般に「時間」にまつわる語である。

「日付のない」、「年代(時期)の分からない」といった意味の他、「無限の」「永遠の」や「太古からの」「いつまでも興味のある」等の意味がある。

「時間」関連以外のものとしては、「date」を二人が連れ添って出かけたり同じ時間を過ごしたりするいわゆる「デート」としてとらえ、これを基に「 date-less 」といったニュアンスを見出して「デート(の相手)の無い」とする意味もある。


Bar 」にも多様な意味があるが、日本語タイトルにも関連して「酒場」の意味もある。この日本語タイトルの「旧約酒場」にみる「旧約」には、一般にはキリスト教における「旧約聖書」が連想されることだろう。

ここにおける旧約とは、キリスト教における神がかつてモーセ(「出エジプト記」)を通して人類に与えた契約(旧い約束)を指す。


キリスト教ではその後、神によってイエス・キリストナザレのイエス)が遣わされてその生涯(死と復活も含め)を通して神と人々との間の新しい契約(新約)を結びあわせたため、モーゼを通した契約を「旧約」、イエス・キリストを通した契約を「新約」としている。同様に、キリスト以前の「旧約」を伝える聖典を「旧約聖書」、キリスト以後の「新約」を伝える聖典を「新約聖書」としている(いずれも等しく聖典)。

他方ユダヤ教ではキリスト教における旧約聖書が唯一の聖典であるため、「旧約」などの呼称はされない。一貫して「聖書」である。


英字タイトルにある「 "Old Adam" 」にみる「 Adam 」は、多様な人名などにも用いられるが、「旧約」から続く文脈を見るとき、旧約聖書冒頭の「創世記」に登場する最初の人間である「アダム」を見ることができる。ここにおいては、神が自らに似せて、万物の支配者として「 アダマ ) 」から生み出したのが「 アダム )」(※参考1)である。

アダムはエバ(イブ)と共に楽園を追われることとなるが、その後エバと共に子を成し、亡くなるまでの930年の間にアダムの系図の始祖となった。キリスト教ではアダムの系図は新約聖書におけるナザレのイエスにも繋がっており、アダム以後、ノアアブラハムダビデなどを通してその系譜が結ばれる(※参考2)。

アダムは、ユダヤ教、キリスト教、さらにイスラム教においても、以後語られる多様な人々・人類の「最も旧き祖先」なのである。


ただし「旧約」には上記のようなキリスト教におけるそれではなく、広く一般的なものとしての「旧い約束、昔の約束」としての意味や用法もある。


この他本作ではタイトルの「酒場」を皮切りにオリジナル楽曲タイトルにいずれもお酒関連(及びお酒がもたらす翌日の苦悩まで)のワードも込められているなど、作品タイトルと各楽曲がそれぞれの結びつきを生み出してる。


Dr.レイテンシー 」が描いた「 博物誌 」の物語と「 Dateless Bar "Old Adam". 」がどのように結ばれるのか、ファンの間でもその発表以後様々な考察の展開が始まっている。


「同床異夢」

本作のラストトラックにあたる「二日酔いの同床異夢」にみる「同床異夢」とは、同じ寝床で寝ていても、それぞれは違った夢を見ていることを指す語である。このことから、同じ立場、同じ行動をとりながらも異なる考えや意見、価値観を持つ、との意味も持つ。

ニュアンスとしてはポジティブにもネガティブにも用いられる。

ポジティブ・ネガティブの両端的方向ではなく先述の意味そのままに中立的な意味合いとして、「同じ場所にいてもそれぞれが異なる想いを抱くさま」を指すケースもある。


ただしいずれのニュアンスにおいても、「 フォトンが支配する人間が見ている世界 」である「 『この世』 」(「燕石博物誌」、「須臾はプランクを超えて」)にあって、それぞれが見る夢は違えているのである。



メリーによると、人はそれぞれ僅かに異なる世界を見ているのだという。

 興味深い事に、違う世界を見ていてもコミュニケーションは成り立つらしい。

  (蓮子、「燕石博物誌」、九月のパンプキン


関連タグ

作品関連

上海アリス幻樂団

秘封倶楽部 / 秘封 東方Project


宇佐見蓮子蓮子) マエリベリー・ハーンメリー


秘封倶楽部関連イベント

境界から視えた外界

科学世紀のカフェテラス


「ZUN's Music Collection」シリーズ前後作品

Vol.8燕石博物誌 ― Vol.9(本作) ― (Vol.10? / 未発表)


参考出典

参考はすべて日本聖書協会による『新共同訳 新約聖書』(1997版)によるものである。

詳細具体的な参考内容と参考箇所、及びその節の原典は次の通り。


  • 参考1 / 「土(アダマ)」から「人(アダム)」を : 創世記 2章7節
    • 原典:「 主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形作り、その鼻に息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。
  • 参考2 / アダムからナザレのイエスに至る系譜
    • アダム~セム(ノアの子)    : 創世記5章及び同章32節
    • セム~アブラハム(アブラム)※ : 創世記11章及び同章26節
    • アブラハム~ナザレのイエス   : マタイによる福音書1章1節から17節(新約聖書)

※ここで指すアブラハムとは、神がアブラム(セムの系図におけるテラの子)に与えた新たな名である(創世記17章5節)。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました