概要
愛称はJRゆめ咲線で、構内放送や旅客案内などで桜島線の名が呼ばれることは殆ど無い。沿線にユニバーサル・スタジオ・ジャパンを抱え、来場者で賑わうが開業前は大阪湾沿いの工業地帯への通勤客輸送が主だった。
西九条~安治川口間では梅田貨物線を経由して貨物列車も乗り入れており、貨物電車M250系ことスーパーレールカーゴも乗り入れる。旅客の方は103系・201系で運行されており、USJ開業時よりUSJのラッピング車両が走っていることで知られる。大阪環状線と共通運用のため、この路線にも323系が導入される予定。
西九条~ユニバーサルシティ間では複線のどちらかが使用できない場合に備えて、本来の進行方向とは反対方向の信号機が取り付けられている。踏切にも注意書きがなされている。
主な歴史
1898年に西成鉄道が大阪-安治川口間を開業したのが始まりで、1909年に国有化。翌1910年に桜島まで開業し、以降「西成線」の一部として運行(現在の山手線と埼京線の一部(赤羽線区間)の開業当初の形態とほぼ同様である)。
1940年1月には安治川口駅で通過中のポイント切替が原因でガソリンカー炎上事故が発生。この事故は189人もの犠牲者を出す大惨事(現在でも死者数最悪の鉄道事故)となり、これがきっかけで1941年5月に電化、ポイントのロック装置(鎖錠装置)取り付けなどの「慰霊工事」が行われた。
1961年に大阪環状線が全通し、以降は現在の西九条-桜島間の「桜島線」となる。
大阪市内でありながらもかつては日中でも4両編成で1時間の2-3本しか運転しない都会の中のローカル線で、貨物列車が主体の路線ではあったが、2001年にUSJ開業に合わせてユニバーサルシティ駅が開業したことで状況は一変。祝日やライブなどのイベント時は多数の臨時列車が運転するなど超混雑路線となった。開業当初には臨時列車で特急「サンダーバード」も乗り入れたこともある。
駅一覧
駅番号・駅名 | 乗り換え | 備考 |
---|---|---|
↑ | 大阪環状線、大阪・京橋方面へ一部列車が直通 | |
JR-P14 西九条 | 大阪環状線、天王寺・奈良・関西空港・和歌山方面 | |
JR-P15 安治川口 | 貨物駅併設 | |
JR-P16 ユニバーサルシティ | 双単線ここまで | |
JR-P17 桜島 |
関連タグ
山手線/赤羽線→埼京線:開業時の形態が似ている。現在では正式名称で呼ばれなくなった点でも。
京葉線:東京ディズニーランド→TDRへ行く路線。最寄駅の舞浜駅は当初ディズニーランドの名前がつく予定であった。