図鑑データ
「長良型軽巡四番艦の『由良』です。どうぞ、よろしくお願いいたしますっ!」
概要説明、始めます。
DMM.comにて配信中の『艦隊これくしょん』に登場する艦娘。
水雷戦隊や潜水戦隊の旗艦として活躍した長良型4番艦・由良を基にしたキャラクターである。
薄い桃色の髪をポニーテールにし、テール部分をリボンでぐるぐる巻きにしているという特徴的な髪型をしている。付け根の位置が傾いて見えることからサイドテールの可能性もある。
また由良のみセーラー服の両袖口に単装機銃が配されている。
言葉遣いは落ち着きがあり、礼儀正しい態度がうかがえるが、MVP時には「やったぁ!」と喜ぶなどかわいらしい一面もみられる。普段の礼儀正しさと、時折見せる無邪気でかわいらしい言動とのギャップにやられた提督は多いのではないだろうか。
特に補給や改造を施した際の
「そうそう、火力を強化してね。ねっ」
は由良の代表的なかわいらしいセリフである。
また、中破時には多くの艦娘が涙ぐんでいたりぐったりした表情を浮かべていたりするのに対し、由良はかなり不機嫌そうにジト目になっているという少し珍しい艦娘でもある。
ちなみに、由良より前の長良型(長良、五十鈴、名取)と由良以降の長良型(由良、鬼怒、阿武隈)とでは担当絵師が違い、服装なども異なる物となっている。
これは、史実において姉の三隻とは建造時期が違った事を反映しての物であると言われている。
提督とはフランクでありながら丁寧な応対をしており、気心の知れた親しみやすい関係を築いている様子。
……が、普段こそ大人しいものの、季節限定ボイスでは激甘なボイスが勢ぞろいしており、「実は隠れ提督LOVEなのでは?」とつい疑ってしまいたくなるものばかりだったりする。
今年は由良と一緒に、鎮守府秋祭り…行きませんか?
2016年8月31日の更新で、なんと由良の浴衣姿が実装されることになった!!
公式からボイス以外の追加要素がなかったことに加え、夏に「由良も水着、ほしいなぁ…」と零していたことを知る提督たちからは、長きに亘って水着実装が待ち望まれつつもその機会がなかったため、歓喜の不意打ちとなった。
水浅葱の大縞柄の生地に、青緑の帯と黄茶の帯留で締めている。帯留は軍艦色のトンボ玉をあしらっている。
下駄は軍艦色で深緋(こひき)と白の鼻緒、前つぼの結び目に可愛らしい花飾りが付いている。
手には手提げ巾着を持ち、背中にはいつもの艤装を背負っている。
由良がローソンとコラボなの、ホント? やったー!
さらに浴衣実装と同時に夕張とタッグでローソンコラボキャンペーンにおいて店内アナウンスを担当!!
運営からの怒涛の由良推しに、由良提督たちが狂喜乱舞したのは言うまでもなかった。
2016は由良がアツい!!
さあ、由良の性能、見せちゃおうかな?
能力的には、同じ長良型軽巡洋艦の五十鈴と並んで対潜能力が改造前から高めという特徴がある。
また、日本海軍の軽巡洋艦としては初めて水上機用のカタパルト(滑走台に追加装着するタイプ)を装備したのだが、後に邪魔という事で滑走台ごと撤去されており、本人はそれをちょっぴり気にしている模様。ただし木曾みたいに水上機運用能力を失ったわけではなく、艦後部に5500t級共通規格の二号三型射出機を設置し直している。
その存在がクローズアップされるようになったきっかけのひとつが、2013年8月の期間限定海域イベント『南方海域強襲偵察!』。このイベントにて敵潜水艦が多数配備されたマップをクリアするため、対潜能力が高く比較的入手も容易な由良・五十鈴の両名を出撃艦隊へと加える提督が増え、それから「由良のいいとこ」を知って使い始めたという声も多い。
同年9月21日のアップデートで姉の五十鈴に改二が追加され、単純な対潜値では五十鈴に劣る事となった。
また、自慢の武器スロット4つに対潜装備を積み込むことで対潜特化艦となる夕張にも負ける。
しかし、五十鈴を改二へと改造するにはレベル50まで上げる必要があり、また夕張も前述の2艦と比べて入手し辛いレア艦であり、かつ素の能力ではなく装備に左右されるため装備の開発も必須である。
また、五十鈴改二では無条件で可能な先制対潜攻撃も、由良では元の対潜値の高さからレベル52+四式ソナー×3で可能になる。レア装備である四式ソナーを3つ揃えるのは簡単ではないが…
このような背景から、手軽に入手できて低レベル時代から高い対潜値を持つ由良の需要はまだまだ高いと言える。
五十鈴も対潜値は元から高い?気にするな!
そもそも対潜要員が1人だけだと撃ち洩らしが頻発するので、潜水艦狩りの際には2人以上連れて行った方がベターである。
二次創作狙って、てー!
大人しい性格が幸いしてか、キャラ崩壊らしい描写がほとんどないのが特徴。
中破(大破)すると一目でわかる「胸部装甲が地味に美しい」点も、そのつつましい性格ゆえかほとんど原作サイズから上方修正されることなく描かれる。
また、秘書艦クリック専用セリフのひとつに、「提督さん…私の単装砲、そんなに好き?」とやや戸惑い気味に聞いてくるものがある。
これはタッチ時の対応セリフなのだろうが、由良を秘書艦にしてる時の提督はセクハラ、もといスキンシップの時に手首のあたりに装着されている砲塔を(半ば引かれるくらいに)まじまじと触っている事になる。
…なんだか、普通に体を触るよりも変態度が高い、あるいは上級者向けすぎるフェティシズムな気がする。
単装砲を触られた際の戸惑いや、大人しくやや淡白な雰囲気から、「じつは生身の単装砲を有しているのではないか」という説を提唱する提督もちらほら…解せぬ。
そうそう、関連イラストを強化してね。ねっ!
関わりのある艦
提督さん、関連タグですよ。
五十鈴(同じく長良型で対潜攻撃に定評がある)
艦歴や史実も大切よね。
1923年に佐世保工廠で完成、太平洋戦争が始まる前から働き者の艦であったとされている。
「那珂」ちゃんの代わりに水雷戦隊の旗艦を務めたりするとても有能な艦だったのだが、ショーランド泊地へ移って以来由良を取り巻く戦況は悪化。折悪くも誤報を受けてガダルカナル島へ接近し1942年10月25日、米軍の苛烈な航空攻撃を受け航行不能に陥ってしまう。
最期は総員退艦の後に友軍駆逐艦「夕立」と「春雨」によって雷撃処分が行われ、海底へとその姿を消した。
日本海軍の軽巡洋艦における戦没第1号となってしまったが、それは全て伝えられた情報による作戦の誤報によるものであり、彼女(と乗組員)の有能さに疑問符が付くようなものではない。
ちなみに誤報を伝えてしまったのは「第六駆逐隊」・・・つまり「暁」「雷」と、別件で離れていた「響」「電」の代わりに臨時編入されていた「白露」であったりするのだが、彼女たちに恨み言一つ言わないのが由良の良い所なのだろう。
上記の航空攻撃がトラウマになっているのか、「B-17やドーントレスはちょっと苦手」と語っている。
まあ米軍機はどちらも(今の所は)『艦これ』には出てこないのだが。
余談だが、彼女を始めとした5500t級軽巡洋艦には史実で戦前に防空巡洋艦に改装するという案が浮上していた時期があった。
結局は廃案となったが、もしこれが反映されれば五十鈴同様、改二となれる可能性があるかもしれない。
戦後、由良の名は(軽巡は京都の由良川由来、輸送艦は愛媛の由良半島由来と厳密には異なるが)が、ゆら型輸送艦「ゆら」に受け継がれ、2013年4月12日に無事に退役を果たした。