概要
過剰殺戮や兵器が過剰にある状態、過剰な経済政策を意味する英単語 "Overkill"。
本来の発音に則った日本語表記は「オーヴァーキル」となる。
主に以下に示す複数の用法で使用されており、順次解説する。
- ゲーム用語の一つ。
- ゲームタイトル。
- アニメ『トランスフォーマー2010』に登場するデストロンの1人。カセットロンの記事を参照。
- イギリスのロックバンド・モーターヘッドのアルバムタイトル、及びその収録曲。
- 上記に由来するバンド名。
ゲーム用語
RPGや対戦ゲームにおいて、相手に必要以上の攻撃を行う、既に倒した相手にさらに攻撃を加える、相手の残り体力を大幅に越える不要なまでに強力な一撃を与える、などの行為を指す。
既に倒した相手に更に攻撃を加える行為は「死体蹴り」とも呼ばれる。
対戦格闘ゲームやTCGなどの相手がいるゲームで、わざわざ行うのは基本的にマナー違反とされる(ゲージを貯める事が出来るなど、その行為にメリットがある場合は例外とされる事もある)。
ただし、挑発や馬鹿にする意図は無い、狙ってやったわけではない、といった場合も多々あるので無闇な糾弾も御法度。
ゲーム(特に対戦格闘ゲーム)によっては、勝利ポーズに倒れた相手に攻撃を加えるものもあるため、挑発などの意図がなくとも行ってしまう場合がある。
一方で救済措置として使われている場合もある。
エースコンバットシリーズでは攻撃から命中までにタイムラグのある装備が多くを占め、装備によって攻撃可能な距離に差がある、同じ距離でも速度の違いから命中までの時間が異なる、一方で発射後即命中の装備もある、といった事から対戦では先に攻撃した側より後から攻撃した側の方が先に命中・撃破し、横取りされる事が多々あった。
エースコンバットインフィニティでは発射済みであれば命中前に撃破されたとしてもポイントが入るオーバーキルボーナスが採用されている。
『ファイナルファンタジー10』、『まどマギポータブル』などのゲームでは「オーバーキル」がシステムとして搭載されていて、経験値がより多くもらえたり、HPが回復するなどのボーナスを得られる。
『モンスターハンター』や『ゴッドイーター』のようにシステムとしては搭載されていないが、倒した相手が当たり判定と共に残り続ける事から補給手段として使えるものもある。
『侍道4』では倒れた相手に攻撃を加えることで侍度が減少するというデメリットがあるが、それを行うことで得られる称号があるため、一概にデメリットとは言えない。
この他にも、死亡必至の無理難題が押し付けられる、難易度が高すぎる、敵の攻撃力が高すぎる、などの場合を指すこともある。
この場合はゲーム製作者側からのオーバーキルである。
ゲームタイトル
T&Tソロアドヴェンチャー「オーバーキル城」(原題 "overkill")。
カザンの南に位置する城塞を舞台とするシナリオ。和訳版では「ガルの地下水道」が同梱されている。
アルバムタイトル・曲名
1979年に発表されたイギリスのロックバンド・モーターヘッドのサードアルバム、及びその1曲目を飾るタイトルチューン。
レミー・キルミスター、エディ・クラーク、フィル・テイラーという、バンド史上最高と称されるラインナップにより制作。UKチャート24位、シルバーディスクを獲得している。
バンド名
上記に肖り、アメリカのニュージャージー州で1982年に結成され、現在はニューヨーク州ブロンクスを拠点とするスラッシュメタルバンド。
メタリカやスレイヤー等に比べると地味目の存在ではあるが、30年超の歴史において長期の活動休止や解散も無く、2014年時点で17作のフルアルバムをリリースしている。
pixivにおいて
過剰な戦力を保有していたり、ライフが0の相手に更に攻撃を加えていたりなど、そういった作品にこのタグが付けられることが多い。