ギフト(ジュウオウジャー)
ぎふと
データ
身長/210cm~50.4m
体重/567kg~1134.0t
オーナー/ジニス
対応機種/アブゾーションレールガン
ジャンル/ぶっ壊しアクション
概要
スーツアクター:今井靖彦
第10話「最も危険なゲーム」の終盤から登場。
かつてデスガリアンのオーナーであるジニスがブラッドゲーム用に開発した殺戮マシーン。
口の開いた髑髏を思わせる部位から、顔であるセンサー『高性能レーダーカメラ』が剥き出た頭部を持つ。遠距離では腰部分の『パワーノズル』から強力な追尾エネルギー弾を乱射し、近距離でも両腕の『グラップルハンド』でジュウオウジャー5人の同時攻撃を軽くいなす等高い戦闘能力を有している。更にコンティニューメダル無しに巨大化も可能。最大の武器は両腕のクローの間や腹部に搭載された『アブゾーションレールガン』で、そこから全エネルギーをチャージし40万度の熱線を放つコンボ技『オートコマンド・破壊』は、巨大化時に放てば街を瞬く間に破壊し尽くす。また、胸部の『強化チタンドリル』と『3500mmディスクソー』は、密着した相手を痛め付ける為の悪趣味な武装である。
加えて機械であるためか『攻撃行動に入る際に殺気』が一切無く、それらを敏感に感じ取って行動するジュウオウジャーでも不意討ちを受ける程。それでいて、対空武装があるのに飛び掛ってくる敵をわざわざ腕で叩き落して甚振る等、ジニスの加虐ぶりを反映させた行動プログラムを持つ。
アザルドやクバル曰く、完成したその日のうちに10個もの惑星を滅ぼしてしまい、あまりに強すぎてゲームにならないという理由で封印されていた。
「生物を甚振って楽しむ」と言う性質を持つブラッドゲームを主宰するジニスにとって、甚振る間もなく生物を滅ぼしてしまうギフトは“玩具”として失敗作なのかもしれない。
活躍
10話
ジュウオウジャーの抵抗ぶりに興味を持ったジニスが、自分主催の特別ゲームに投入するため自ら解禁。ナリアの手で地球に運び込まれる。
この時点でのギフトは触れた生物を消滅させるバリア、それの解除装置に擬態した。ジニスはこれをジュウオウジャーに操作させる為だけに、件のバリアを町中で展開・縮小。その中で解除装置を探すブラッドゲームを実行、一緒に閉じ込められた人間達もろともジュウオウジャーを追い詰めた。
その後、ジュウオウジャーの必死の行動によって解除装置は見つかりバリアは解除されたが、同時に擬態の解けたギフトは起動、罠だと感付いたジュウオウジャーの猛攻を物ともせずに圧倒する。ジュウオウイーグルがジュウオウゴリラにフォームチェンジした直後に巨大化を遂げ、ジュウオウゴリラを蹴り飛ばし、街を破壊し始める。ジュウオウキング、ジュウオウワイルドと戦うも、アブゾーションレールガンの一斉砲撃『オートコマンド・破壊』でこれを退けた。
そして、2大ロボを倒したギフトは、その勢いのまま街を蹂躙。結果、ガレキの山の中で傷だらけのジュウオウジャーが横たわるという、最終回直前の様なシーンがまだ序盤の10話で展開される事となった。
11話
前話での一斉砲撃で全エネルギーを使い果たした為、巨大化したまま一時停止。一夜掛けてエネルギーの再チャージを行った後、夜明けと共に再起動する。
そこへ単身、他の四人と別行動を取って駆け付けた大和と交戦するも、ギフトはその体格差を利用、相手をビルに何度も叩き付ける事で殺さず弄んだ。
そこへ、大和を助ける為に王者の資格を一旦諦めた、他の四人が合流。その五人の絆が誕生させたワイルドジュウオウキングとギフトは交戦するが、パワーや耐久力の上がった相手に自分の方が圧倒されていく。最後は前話と同じ一斉砲撃でワイルドジュウオウキングの必殺技、『ジュウオウダイナミックストライク』と真っ向から撃ち合ったが、パワーが上のワイルドジュウオウキングに結局押し負けてしまい、破壊された。
こうして完璧な殺戮マシーン、ギフトは敗北したが、それを一部始終見届けたナリアが明らかな動揺を見せたのに対し、ジニスは『面白いじゃないか…』と事の一部始終を楽しんでいた…。
ギフトカスタム
ナリア「ギフトカスタムの力、思い知りなさい!」
身長/50.4m
体重/1190.7t
オーナー/ジニス
対応機種/ビッグパイルランチャー、12連ミサイルポッド
ジャンル/フィッシング
第31話から登場。
キューブホエールに興味を抱いたジニスが用意したキューブホエールを捕獲するために改良を施されたギフトのカスタム機。
ボディの各所に1号機には無かった緑色のラインが走っており、さらに1号機との最大の違いとして本機には内部に操縦者を乗せるコクピットが増設され、メモリー回路も兼ねた正三角形状の起動キーをはめ込む事で制御できるようになっているのが特徴となっている。
1号機よりもアップデートされた自律式戦闘システムをコントロールしての戦闘が可能で、無人殺戮兵器だった原型機と比べて燃費や使い勝手の悪かった武装を撤去し、代わりに左胸の三連ランチャーから放つ頑丈な敵の装甲をも貫通する強化チタン製の『ビッグパイルランチャー』および右胸の『12連ミサイルポッド』等の同等サイズの相手との戦闘に適した武装に置き換えており、それらの武器で動きの鈍った相手に抱き付き、約10億ボルトもの電流を流すコンボ技「コマンド・捕獲」で獲物を捕獲する。
その他、本体の基本戦闘能力も大幅に引き上げられているようで、ワイルドジュウオウキングどころかワイルドトウサイキングすらも真っ向から圧倒するほどに強化されている。平気な顔をしていたが、やはり製作者としては前回の敗北は悔しかったようだ。オーナーマジ大人げない。
任務においてはナリアが搭乗し、前述の通り以前とは比較にならない戦闘能力でワイルドトウサイキングを圧倒して見せたが、捕獲対象だったキューブホエールが変形したドデカイオーには敵わず、ドデカイオーシャンスプラッシュを受けて撃破され、ナリアも操縦席からメモリー回路を抜き取って脱出した。
ジニスのもう一つの目的はそのメモリー回路に記録されたキューブホエールとの戦闘データだったようで、この得られたデータを後に活かそうと考えている。
第30話では前機と同じ解除装置の姿でジニスに用意され、アザルドとクバルを驚かせた。