ナリア「ジニス様から送られた約束の≪ご褒美≫（ギフト）です」(第10話)
データ
概要
第10話「最も危険なゲーム」の終盤から登場。
かつてデスガリアンのオーナーであるジニスがブラッドゲーム用に開発した殺戮マシーン。
口の開いた髑髏を思わせる部位から顔である高性能レーダーカメラでターゲットを補足して相手の行動パターンをアナライズすると、遠距離から腰部分のパワーノズルから強力な追尾エネルギー弾を乱射し、近距離でも両腕の『グラップルハンド』、胸部の『強化チタンドリル』と『3500mmディスクソー』で徹底的に殲滅する。更にコンティニューメダル無しに巨大化も可能である等、対象になった惑星を滅ぼすために多彩な機能が搭載されている。
最大の武器は両腕のクローの間や腹部に搭載された『アブゾーションレールガン』から全エネルギーをチャージし約40万度の熱線を放つコンボ技『オートコマンド・破壊』で、巨大化時に放てば周囲を瞬く間に焼き尽くす。
加えて機械であるためか攻撃行動に入る際に殺気が一切無く、それらを敏感に感じ取って行動するジュウオウジャーでも不意討ちを受ける程。
それでいて、「対空武装があるのに飛び掛ってくる敵をわざわざ腕で叩き落していたぶる」等、ジニスの加虐ぶりを反映させた行動プログラムを持っており、上記の機能などで初戦のジュウオウジャーを一方的に叩きのめした。
アザルドやクバル曰く、「完成したその日のうちに10個もの惑星を滅ぼしてしまい、あまりに強過ぎてゲームにならない」というブラッドゲーム自体のゲームバランスを著しく崩壊させたために強制終了コマンドをかけられて封印されていた。
「生物をいたぶって楽しむ」という性質を持つブラッドゲームを主宰するジニスにとって、いたぶる間もなく生物を滅ぼしてしまうギフトは「玩具として失敗作」なのかもしれない。
活躍
第10話
ジュウオウジャーの抵抗ぶりに興味を持ったジニスが、自分主催の特別ゲームに投入するため自ら解禁。ナリアの手では触れた生物を消滅させるバリアの解除装置に擬態して地球に運び込まれた。
ジニスは「これをジュウオウジャーに操作させるためだけに件のバリアを町中で展開・縮小」し、その中で解除装置を探すブラッドゲームを実行、一緒に閉じ込められた人間達もろともジュウオウジャーを追い詰めた。
その後、ジュウオウジャーの必死の行動によって解除装置は見つかりバリアは解除されたが、同時に擬態の解けたギフトは起動、罠だと感づいたジュウオウジャーの猛攻を物ともせずに圧倒する。ジュウオウイーグルがジュウオウゴリラにフォームチェンジした直後に巨大化を遂げ、ジュウオウゴリラを蹴り飛ばし、街を破壊し始める。ジュウオウキング、ジュウオウワイルドと戦うも、アブゾーションレールガンの一斉砲撃『オートコマンド・破壊』でこれを退けた。
そして、2大ロボを倒したギフトは、その勢いのまま街を蹂躙。結果、ガレキの山の中で傷だらけのジュウオウジャーが横たわるという、最終回直前のようなシーンがまだ序盤の第10話で展開されることとなった。
第11話
前話での一斉砲撃で全エネルギーを使い果たしたため、巨大化したまま一時停止。一夜掛けてエネルギーの再チャージを行った後、夜明けと共に再起動する。
そこへ単身、他の４人と別行動を取って駆けつけた大和と交戦するも、ギフトはその体格差を利用、相手をビルに何度も叩きつけることで殺さず弄んだ。
そこへ、大和を助けるために王者の資格を一旦諦めた、他の４人が合流。その５人の絆が誕生させたワイルドジュウオウキングと交戦するも、パワーや耐久力の上がった相手に自分の方が圧倒されていく。
最後は前話と同じ一斉砲撃でワイルドジュウオウキングの必殺技、『ジュウオウダイナミックストライク』と真っ向から撃ち合ったが、パワーが上のワイルドジュウオウキングに結局押し負けて破壊された。
こうして完璧な殺戮マシーン、ギフトは敗北したが、その一部始終を見届けたナリアが明らかな動揺を見せたのに対し、ジニスは「全く、面白い星だよ…」と事の一部始終を楽しんでいた…。
ギフトカスタム
ナリア「ギフトカスタムの力、思い知りなさい！」
データ
| 身長 | 50.4m |
|---|---|
| 体重 | 1190.7t |
| オーナー | ジニス |
| 対応機種 | ビッグパイルランチャー、12連ミサイルポッド |
| ジャンル | フィッシング |
| スーツアクター | 村岡弘之 |
概要
第31話から登場。
キューブホエールに興味を抱いたジニスが用意した、キューブホエールを捕獲するために改良を施された追跡マシーンにしてギフトのカスタム機。
ボディの各所に1号機にはなかった緑色のラインが走っており、肩部分にはナリアのイニシャルである「N」の字が書かれている。さらに1号機との最大の違いとして本機には内部に操縦者を乗せるコクピットが増設されている。メモリー回路も兼ねた正三角形状の起動キーをはめ込む事で制御及び操縦が出来る様になっている。
ナリアをパイロットにして動かすことを前提とした性能調整がなされており、1号機よりもアップデートされた自律式戦闘システムをコントロールしての戦闘が可能。無人殺戮兵器だった原型機と比べて燃費や使い勝手の悪かった武装を撤去し、その代わりに左胸の三連ランチャーから頑丈な敵の装甲をも貫通する強化チタン製のパイルを撃つ『ビッグパイルランチャー』、及び右胸の『12連ミサイルポッド』等の同等サイズの相手との戦闘に適した武装に置き換えている。
それらの武器で動きの鈍った相手に抱き付き、約10億ボルトの電流を流して苦しめるコンボ技『コマンド・捕獲』で獲物を捕獲する。
その他、本体の基本戦闘能力も大幅に引き上げられているようで、前回敗れたワイルドジュウオウキングどころかその強化形態であるワイルドトウサイキングすらも真っ向から圧倒する程に強化されている。平気な顔をしていたが、やはり製作者としては前回の敗北は悔しかったようだ。オーナーマジ大人気ない（地球の生物を下等扱いしているので、そうした気質があることは想像できるが）。
第30話では前機と同じ解除装置の姿でジニスに用意され、アザルドとクバルを驚かせた。
任務においてはナリアが搭乗し、前述の通り以前とは比較にならない戦闘能力でワイルドトウサイキングを追い詰めたが、捕獲対象だったキューブホエールが変形したドデカイオーには敵わず、ドデカイオーシャンスプラッシュを受けて撃破される。ナリアは操縦席からメモリー回路を抜き取って脱出した。
実はこのメモリー回路は記録した対象の能力を再現する機能を有しており、同回路に込められた先の戦いで得たキューブホエールのデータを解析、手を加えることでジュウオウキューブが持つ『地球のパワーを取り込む能力』を再現、手に入れることがジニスの真の目的だった。新ロボ登場回だというのに、ここまでモヤモヤする終わり方になろうとは誰が予測できただろうか…
これにより、“常に外部からのエネルギー供給がないと弱体化する”という自らの弱点を克服したジニスは、兼ねてより自分への反逆を画策していたクバルが遂に行動したのを良い機会とばかりに件の回路を自分の体内に融合。その力で「シン・ジニス」へと進化を遂げたジニスは、遊び感覚であっさりクバルの謀反を返り討ち。心身を徹底的に嬲り尽した挙句、心をへし折ってしまう。
量産型ギフト
データ
| 身長 | 210cm～50.4m |
|---|---|
| 体重 | 595kg～1190.7t |
| オーナー | ジニス |
| 対応機種 | ビッグパイルランチャー、12連ミサイルポッド |
| ジャンル | MMOアクション |
| スーツアクター | 村岡弘之 |
概要
第47話に登場した、最後のブラッドゲームのために生産されたギフトの量産機。全機等身大サイズで製作されている。
外観や武装はギフトカスタムと同じだが、身体を走るラインは赤に変更されている。だがそれ以上に特徴的なのは『量産機』故に多数の個体が作られていることで、個々の自立システムの連携により標的へ攻撃を無限に継続して畳み掛けるコンボ技『コマンド・無限ループ』を持つ。
自力での巨大化はオミットされた代わりに、コンティニューメダルの投与で巨大化が可能。
地球で最後のブラッドゲームを行うため、ジニスが出し惜しみなく大量生産。メーバと共にサジタリアークから射出された矢の護衛、ジュウオウジャーと直接対決するナリアの手駒として無数の機体が投入される。
しかし、護衛の方は既に王者の風格を身につけたセラ・レオ・タスク・アム・操を手こずらせはしたが、あっさり一掃される。
そして父との確執を乗り越えた大和も加えたジュウオウジャー6人との戦いでは、いきなりワイルドトウサイドデカキングを繰り出して矢の破壊を狙う相手に対し、全機ナリアにコンティニューメダルを投入されて巨大化(※ナリア自身もメダルを摂取して巨大化し加勢)。物量差に任せて襲い掛かったが、最早全員が『王者』であることを自覚したジュウオウジャーの敵でなく、ワイルドトウサイドデカキングの武装を駆使されて一掃、全滅した。
関連タグ
救急戦隊ゴーゴーファイブ：序盤で戦隊が徹底的な敗北を味合わされ新戦力の投入で逆転勝利するという本展開の先駆けとも言うべき展開を繰り広げた。
バランスブレイカー：戦力としてはとても心強い(それどころかジュウオウジャーを圧倒できる程だ)が、ブラッドゲームに導入してはヌルゲー及びワンサイドゲームと化してしまうことから。
