概要
ダイナマイトなどの爆発物を水中に投げ込んで爆発させ、その衝撃で絶命したり気絶して浮かび上がってきた魚を回収するというとんでもない漁法。
「爆発漁法」「爆弾漁法」「爆破漁」「発破漁」という別名も存在する。
伝統的な漁法と比べても獲れる魚の量が数倍にもなるため、東南アジア、エーゲ海および沿岸のアフリカでは現在も行われている。
しかし、水中で起こる爆発の衝撃波は兵器にも使われるほど激しいものであり、衝撃で浮袋が破裂してそのまま海底に沈んでしまう魚も多く、サンゴを傷付け死滅させる要因にもなる。
また、漁獲対象でないような魚やまだ獲るべきでない稚魚まで根こそぎ仕留めてしまうため、一定以上のサイズの魚を「一網打尽」にしてしまう網漁以上に水中の生物に影響を与えてしまう。
また、魚にダメージを与えて獲るという方法である以上、キャッチアンドリリースをする事も難しい。
このように、捕獲量の反面で海の資源を傷付け環境の悪化を招く危険を孕んだ漁法である。
そのため、世界の多くの国家ではこの漁法は禁止されている。
日本においても、爆発物を利用した漁法は、水産資源保護法により原則として禁止されている。
だが、第二次大戦中においては、敵戦闘機の爆撃や、戦艦の轟沈により浮いてきた魚を「救助」した後に美味しくいただいたという例は少なくない。
艦これの秋刀魚漁では、1-5ボスで爆雷による潜水艦掃討のついでに捕獲するという例が少なくない。…ついでですからね?つ・い・で!
関連タグ
手榴弾:旧日本軍のサバイバル術にダイナマイト漁と近いものがある。
毒もみ:同様に、あらゆる魚に影響を与えるために原則禁止されている漁法。毒流し・根流し・辛皮流しとも。⇒イワナの怪を参照。
ビリ漁:電流を流して魚群に電気的ショックを与えて気絶させ浮上させる漁法。各県の漁業調整規則で原則禁止されている。(例外:マグロの一本釣りで電気ショッカーを使って取り込む時)