概要
RSE
アクア団のリーダー。カイオーガを利用し、海を増やす目的を持っている。海を増やし新たな生命を生む土壌を作る、という思想の基に活動している。
名前の由来はアオイ科アオギリ属の落葉高木「アオギリ」からと思われる。
最終的に、おくりびやまから奪った珠の力でカイオーガを目覚めさせる事に成功するも、その直後にカイオーガの力で世界中に大雨が降り注ぐ異常気象を目の当たりにし、自然のバランスをむやみに変えてはならないと悟り、珠をおくりびやまに返して行方をくらませた。
『ルビー』ではマツブサの暴走を食い止めるためアクア団を率い、主人公に協力を申し出る。
アニメ版の声優は相沢まさき。(相沢氏は後にゲーチスも担当している。)
ORAS
「つみのない ポケモンたちが
くるしむ せかい……
そんなモン ゆるされる ワケが ねえ!」
RSEと比べ肌は日焼けをしており、ビルドアップを使ったかのようなマッシブな体型に変化している。はっきり言ってとってもムキムキである。
髭が増量しているなど大きくデザインが異なっており、全体的に海賊を思わせるような風貌へ変化した。顔には傷、もしくはフェイスペイントと思われるものがあるが、設定資料によるとこれは顔の深い彫りによる陰らしい。
新たに豪快で実直な性格へ変化しており、かつてウシオを救けたことがあるなど、人間味にあふれるその姿は、冷徹で神経質な性格に変化したマツブサやポケスペ版の彼とは対照的である。
その性格故に団員からは非常に慕われ、ポケモンからも厚く信頼されているのだが、
「ポケモンの理想郷を作るためなら、自分やアクア団がどうなっても構わない」
という危険なレベルに達してしまっており、それに疑問を抱かずに彼を止めてくれる者が(たった一人を除いて)居ないと言う危うい状況に陥ってるのは、なんとも皮肉である。
あるポケモンに関する悲しい過去を抱いていると思わしき描写があり、優しすぎたが故に暴走してしまった、とも言える。
なお、外見に反して、実際の年齢がまだ30歳に達していない可能性が高い。
また、キーストーンをはめこんだメガイカリをネックレスの様に首にぶら下げている。
Pixivではガチホモ作品が多く見られる。
アクア団のリーダーだからか、プレイ開始時に選択できる7言語では、イタリア語を除いていずれも名前が「A」で始まる。
日本語:Aogiri
英語:Archie
フランス語:Arthur
ドイツ語:Adrian
スペイン語:Aquiles
韓国語:Agang
※イタリア語では、団名が「Team Idro」となっているためか、「Ivan」というIで始まる名前になっている。その代わりなのか、イズミとウシオの名前がそれぞれ「Ada」「Alan」と、Aで始まる名前になっている。
手持ちポケモン
アクア団が使用するポケモンの最終進化系を使用する。
サファイア・エメラルド
アルファサファイア
- グラエナ(Lv.41)※えんとつ山ではLv.25
- ベトベトン(Lv.41)※えんとつ山では使用しない
- クロバット(Lv.41)※えんとつ山ではゴルバットLv.25
- サメハダー(Lv.43)※えんとつ山ではLv.27。また、海底洞窟ではメガサメハダー
また彼やマツブサの戦闘BGMには、RSEだと下っ端や幹部がリーダーを褒めたたえているであろう手拍子と思われる音が一部存在したが、ORASではそれが消滅している。なおイントロ部分はORASでもGBA音源になっていたりする。
これらの他に、ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの戦闘曲もGBA音源が投入されていたりする。
海外で制作されたショートアニメ『ポケモンジェネレーションズ』の第8話に登場。声優はオリジンでサカキを演じた小山力也氏。
イズミの説得を聞き入れず、カイオーガを復活させるところは原作と共通だが、その後の規模が凄まじく、カイオーガに命令するもウシオ除くメンバーと共に母線ごと攻撃に巻き込まれる。
ポケスペでのアオギリ
第4章に登場する。アクア団の総帥。ホウエン地方のテレビ局の局長に就任して報道統制を行う等計算高い性格で、ゲームやアニメとは違い、厳つい顔とは裏腹に上品な敬語で話す。その反面、目的のためなら手段を選ばず、役立たずや用済みになった者は平然と切り捨てる冷酷非道な性格。
簡単にいうとゲーム版のアオギリとマツブサの性格を入れ替えた感じといえばわかりやすいだろう。そのため某所では『アオブサ』と呼ばれているとか。
マグマ団とは対立関係にあるが、目的のために手を組む時もある。マツブサは敵であるのと同時に、唯一「友」とも呼べる存在でもあると互いに認めている。
潜水艇を手に入れたマツブサから一時共闘を持ちかけられ、海底洞窟に到達。さらにシズクがマグマ団から奪った宝珠でカイオーガを制御しようとするも宝珠の力に呑まれ、正気を失ってしまう。ルビー達によってカイオーガが再び眠りにつくとマツブサと結託し、挑んできたミクリに対してはナギを人質にとることで執拗に痛みつけた。劣勢になったことでミクリのエアカーを奪い、逃走を図るもプラスルとマイナンの電撃で止められてマツブサと共にエアカーに閉じ込められ、ルビーのセレビィにより宝珠を奪われた。
その後は謎の空間で悪の資質を見出したギンガ団のサキに助けられるも、藍色の玉に無理矢理取り込まれた代償から、肉体は既に崩壊寸前であった。サキから肉体を一時的に留める手段として「瞬の剣」と「永の鎧」を提供され、マツブサとの勝負の末に勝利し、甲冑の男「ガイル・ハウダウト」として第6章のバトルフロンティアで目覚めるジラーチを手に入れ「海を増やす」という目的を叶えようとしていた。
しかし図鑑所有者たちの前に敗れ、ジラーチを使って召喚した「海の魔物」も消滅され、肉体を維持していた鎧も破壊された。エメラルドの「お前は独りだ」という言葉に、部下も友も見捨てた自分は確かに独りなのだと自嘲気味に認め、謎の光に包まれて消えた。
その後の生死は不明だったが、第13章の第10話にてマツブサと共に再登場した。
ゲーム版『オメガルビー・アルファサファイア』に準拠した姿であり、キーストーンをはめたメガイカリを首から下げる。
しかし性格は丁寧な口調から一変してかつてのマツブサのように豪胆な口調となっており、少なくともシズクとホカゲが見る限り全くの別人に見えたらしい。星の壊滅から救うため「あの領域」から戻ってきたと語っているが、別次元の存在なのか不明。
星が破滅して困るのはカイオーガも一緒であるため、カイオーガは以前と違いアオギリを認めており、ゲンシカイオーガに"こんげんのはどう"を習得させるため流星の滝で修行を積む。
以下にネタバレあり
実はルビーやエメラルドの知るアオギリと正真正銘の同一人物。
かつてバトルフロンティアで敗れたあとは、先に行っていたマツブサと共にギラティナが治める「やぶれた世界」に辿り着き、もはや人の姿を保つことができない分子レベルの存在として彷徨っていた。その際に二人でひとつの存在となった為、精神が混合し口調がマツブサのものに変わっていた。
そしてギラティナが外の世界への穴を開けた時に何かに引き寄せられ、人の姿になって外の世界へ脱出し、何者かに星の危機を救うよう啓示を受けて来るべき時に備えていた。
カイオーガと手を組み墜落してきた小隕石を破壊するも、本来の力を取り戻したグラードンやカイオーガですら小隕石の破壊が限界であり、更にアオギリもマツブサもかつて玉を取り込んだ時の影響で身体の崩壊が目前まで迫っていた。 その際にマツブサとは「自分たちは手を組んだ方が物事がうまくいく」と皮肉っていた。
最期は駆けつけてきたかつての部下シズクに本来の口調で話し、星を守って欲しいと言い残す。そして生まれ変われたら今度は手を組もうとマツブサと誓い合い、共に消滅した。